横瀬 富美子さんのJA神奈川県厚生連相模原協同病院のインタビュー|ナースフルの職場の魅力 大特集


専任の教育担当者として看護師教育の基盤を整備

JA神奈川県厚生連相模原協同病院

横瀬 富美子 入職9年目

新人から子育て中の看護師までが学べる体制を

 私は北里大学卒業後、10年間北里大学病院に勤務していました。その後、大学院に進学し、大学院の専攻が基礎看護学だったため、修了後は教授の助手として1年間教員を務めました。
 当院に入職したのは、大学病院時代の看護師長で、当時当院の看護部長であった方から、「教育も含めて力になって欲しい」と言っていただいたことがきっかけです。中規模病院での臨床経験はありませんでしたので、私にできることがあればという思いがありました。入職時は看護副師長という立場で、教育委員会に参加するところから始めました。
 大学病院は教育体制も整っており、若い年齢層が多いのですが、当院は新人看護師から既卒看護師、子育てをしながら働く看護師と、さまざまです。そのなかで、どのような教育体制を作っていくか、根付かせていくかという課題に日々取り組んでいます。
 2014年4月、現在の大塚看護部長が就任された際、私は配属先を持たない教育担当の専任になりました。しかし、現場の感覚を持っていたいという思いから、管理当直だけは行っています。管理当直者はベッドコントロールなど中枢的な役割を担うので、病棟管理、実際の看護師の働きぶりもわかりますので、それを自分の目で確認しながら教育に役立てています。
 また、当院は看護学校8校から学生の実習を受け入れていますので、その調整役も担っています。学生の指導を担うことは、当院の看護師の気付きにもなりますし、指導力向上にも役立つと考えています。そのため、多くの看護学校からの学生を受け入れています。

「なぜ看護師になったのか」を大切に

「なぜ看護師になったのか」を大切に

 私自身、大学病院時代に緩和ケア病棟でプライマリナーシングを学べたことが非常に大きな経験となっています。プライマリナーシングの醍醐味は、看護を患者さんやその家族に対して一貫して担当・展開することです。そのなかでは、看護師一人ひとりの能力や自律が非常に重要であることを学びました。たとえそれがチームナーシングに変わったとしても同様です。看護師としての自分、看護の展開をしっかり持ったうえでケアを提供しなければ、より良い看護の実践には至らないのではないかと思います。
 教育専任となった今でも、大学教育での「看護は実践から」という教えが根本にずっとあります。恩師からの「ベッドサイドからでなければ看護を学ぶことができない」「看護を通して人として成長できるのは臨床しかない」という言葉が私の看護観を形成していると思います。
 実際に、目の前に患者さんがいて、たとえばがんの告知を受けている。それが日常になってしまうのが看護の現場でもあるのですが、看護を単なる業務として終わらせて欲しくはありません。ですから、看護師の教育をするうえで一番大切にしているのは、「なぜ看護師になったのか」「なぜそれをやろうとしたのか」という思いです。看護師自身がどのような思いでいるかということは、仕事をするうえでの本人の大きな拠り所になります。そのため、自分自身の言葉で話してもらうようにしています。そこから自分自身のキャリア形成について描けるようにしてもらえればと思っています。

e-ラーニング導入による生涯学習推進を目指す

e-ラーニング導入による生涯学習推進を目指す

 私が入職した当時、教育ラダーを導入するために、北里大学から看護部長をお招きしました。そのため、当院の教育ラダーは北里大学病院のものがベースになっています。すでに導入後17年が経過していますが、まだまだ専門領域ごとのラダーのレベルは確立されておらず、一般的なレベルでしかありませんでした。そのため、今年から領域ごとのラダーの見直しをはかり、改善を始めています。
 また、これまでは、看護師長や主任が自部署の強み、良さを明確にできていないところがあったと思います。看護師長や主任クラスが、各病棟の強みを理解することが看護師の教育、評価に直結します。自分のスキルアップやキャリア形成は、「自分はこうなりたい」という思いがあってのものですので、病棟全体の教育体制を改善していかなければ先に進めないと思います。
 そのためにはまず、自部署の看護師長や主任が一人ひとりの能力を評価できるように教育をすること、そのための自部署の教育ラダーの作成を始めました。また、教育を中心としたマネジメントが弱いので、人材を育成していくことの大切さ、教育がどれだけ大切なのか、実際の育成方法やかかわり方を含めて学んでもらうことが重要です。最近、少しずつではありますが、それが浸透してきたのではないかと感じています。
 子育て中であっても、短時間勤務であっても、看護師がスキルを磨くことができる態勢を整えること、看護師自身がそこに目を向けてスキルアップを目指せることが大切です。今年はe-ラーニングも導入して、研修を開催する側も参加する側も負担なく、生涯学習ができるようにしていきたいと考えています。

※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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