末田 まみさんの社会医療法人里仁会 興生総合病院のインタビュー|ナースフルの職場の魅力 大特集


患者さま・ご家族に寄り添い、心の支えになりたい。

社会医療法人里仁会 興生総合病院

末田 まみ 入職6年目

4つの部署のローテーションで、幅広い対応力を磨く

 看護師になって7年目、現在の病院に勤務して6年目になります。
 最初は大学病院に勤務していましたが、地元の病院で働きたくなり、転職先を探しました。この病院に決めたのは、見学に訪れた時の雰囲気が良く、説明も親切で丁寧だったから。実際、のびのびと働きやすい環境です。入職してまずは希望していた小児科に配属され、やりがいも感じていました。ただ、働いているうちに、より幅広い年齢層の患者さまに関わり、仕事の領域を広げたいという気持ちが強くなったんです。今では、どの科にいっても動ける幅広い対応力を身に着けるため、救急外来・外来化学療法室・整形外科外来・採血室とローテーションで勤務しています。日々の仕事の中で、いろんなドクター、いろんな患者さまと接することができ、視野も広がってきましたね。

 私が学んだ大学では、戴帽式ではなく、宣誓式だったんです。その時、宣誓したのは、「患者さまの思いをくみ取れる看護師になりたい」ということ。それが今、この職場で実践できていると思います。
 そしてもう一つ、看護の仕事は患者さまだけに目を向けていればいいというものではありません。患者さまのご家族のケアも大切だということを、救急外来を経験して、改めて痛感しました。
 救急外来には、事故や突然の病変で患者さまが搬送されてきます。ご家族が急いで駆けつけて来られても、「どうして?突然、こんなことに?」と信じられない気持ちと不安で混乱されています。そのご家族にしっかり向き合ってお話しするよう心がけています。

私が看護師として向かう道を決めた「ありがとう」の言葉

私が看護師として向かう道を決めた「ありがとう」の言葉

 自分の看護師としての方向性に大きく影響した、あるご家族との出会いがあります。
 それは、救急外来の夜勤中でした。患者さまは事故で心肺停止状態。ご家族が遠方から駆けつけられたものの、到着されたのは深夜。残念ながら、患者さまは亡くなり、事故の形跡は私たちの手で清めさせていただいた後でした。そして、ずっと気丈にふるまっておられた患者さまのお母さんが、帰られる間際におっしゃったんです。
 「こんなにきれいにしてもらって。お母さんが来るのが遅くなってごめんね。一緒に帰ろうね」と。

 “このままでは、患者さまがどういう状態だったのか呆然としてわからないまま、我慢して帰られることになる。それで後から湧き上がる悲しみの処理ができるんだろうか”と気づいたのは、その時でした。
 悲しみは、できるだけ吐き出したほうがいい。そう考え、患者さまが搬送されてきたときの状態、行った処置など、ご家族のそばについて可能な限りお伝えしました。
 すると、お母さんの目から大粒の涙がこぼれて、
 「ありがとう。そばにいてくれて、いろいろ話を聞けてよかったです」と言っていただきました。
 この言葉で、これからご家族が生活される支えに、少しでも自分がなれたのではないか、と思えたんです。
 それが私の、患者さま、ご家族の心の支えになりたいという強い信念の出発点となりました。

 突然死や事故の場合、ご家族の心がついていかないことがあります。その時、早いタイミングで、医療関係者に悲しみや不安をぶつけていただき、その後の心の負担を少しでも軽くできたらと願っています。

将来をつくっていくのは、今の一生懸命!

将来をつくっていくのは、今の一生懸命!

 「今までの経験を振り返る意味でも、グリーフケア(突然大切な人を亡くされたご家族に寄り添う心のケア)を研究してみたら?」。そう師長からアドバイスされたこともきっかけになり、日々の看護の中で学ぶことはもちろんとして、院内外の研修に参加し、勉強会を開くようになりました。
 論文を書いて師長や看護部長の手が空いた時に見てもらい、看護協会に提出。学会で発表もしました。すごく緊張しましたが、大きな舞台で発表したことで、より深く勉強しようという新たな決意が芽生えました。
 私のとりとめのない思いをいつも受け止め、アドバイスして導いてくれる師長や周囲のスタッフに、本当に感謝しています。「興味があるなら挑戦すればいい」そうやって背中を押してくれる仲間や職場に恵まれているから、義務感ではなく心から勉強したいと思うし、学んだ知識をみんなに発信できるやりがいも大きいですね。
 グリーフケアに関する対応方法や考え方についてみんなで話し合い、実践でも活かしています。

 また、他の医療機関のドクターや救急隊が行っている外傷患者に対する搬送前のJPTECやICLSの研修にも参加しています。救急現場の最前線で働いている様々な方との交流は刺激になることがいっぱい。ヘリポートやDMATのある当院で、私たちに何ができるか、思いを巡らせています。
 今後のキャリアに関する明確なビジョンは正直まだなくて、とにかくやりたいことを一生懸命やっている毎日。でも、その一生懸命が、きっと将来につながっていくんだと信じています。

※2015年9月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。

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