2011年度(第100回)版 看護師国家試験 過去問題
午前16
誤嚥を防ぐための食事介助で適切なのはどれか。
- 1.パサパサした食べ物を準備する。
- 2.患者の体位は、頸部を後屈させ下顎を挙上させる。
- 3.食物を口に運んだスプーンは上方へ抜き取る。
- 4.飲み込んだのを確認してから、次の食物を口に入れる。

- ×1 パサパサした食べ物を準備する。
- パサパサした食べ物は、口腔内の水分を取り込み、飲み込みにくい。
- ×2 患者の体位は、頸部を後屈させ下顎を挙上させる。
- 頸部を後屈させると筋肉が伸展する。下顎を挙上すると食物が気道に入りやすくなる。
- ×3 食物を口に運んだスプーンは上方へ抜き取る。
- 上方にスプーンを抜きとると食べ物が上顎に張り付き、嚥下しにくくなる。舌の上にしっかりのせることが大切である。
- ○4 飲み込んだのを確認してから、次の食物を口に入れる。
- 口の中に食べ物が溜まると、うまく飲み込めずに誤嚥の原因になるため、患者のペースに合わせることが大切である。
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- 2011年度(第100回)版 分野別
解説
誤嚥を防ぐためにはまず覚醒を確認しましょう。そして姿勢を整え、頸部をやや前傾させ、一口ずつの嚥下を確認するようにしましょう。静かな環境作りも必要です。