良いコミュニケーションは基本マナーから。医療関係のマナー講師としてご活躍で、プライベートでも医師のご主人と看護師1年目のお嬢様をもつ太田先生が、すぐ実行できて、楽しく明るく実習を乗り越えるためのアドバイスを贈ります。

いつでも実行できて効果絶大!“笑顔であいさつ”のススメ

あいさつは習慣になっていますか?

 道で子供にニコニコ「こんにちは!」と声をかけられたら、誰もが自然に笑顔になりますよね?あいさつは自分から心を開き、受け入れてもらい、お互い気持ちよく過ごす、コミュニケーションの最初の一歩です。

 あなたは「おはよう」「いってきます」「ありがとう」などと家族間でもあいさつして育ちましたか?子供のころから習慣になっているなら、家族に感謝しましょう。そのような環境は3割にも満たず、多くの人はあいさつに慣れていないのです。あいさつは、いつでも・どこでも・すぐにできることです。効果的なあいさつのための5つのポイントを伝授しますので、すぐに身につけて、自分も周囲も笑顔で明るくしてくださいね。

マナー講師 太田幸美さん
マナー講師
太田幸美さん

ANA客室乗務員を経て、ファイナンシャルプランナー、マナー講師等の資格取得。コミュニケーションスキルやメンタルヘルスにも詳しく、ナース向け接遇セミナーも定期的に開催、全国のナースが楽しく明るく前向きに生きるために情熱を注ぐ

口角を5ミリ挙げた笑顔で!

 あいさつは・必ずにこやかな笑顔で行いましょう。日頃から口角をキュッと5ミリ上げることを意識すると、普段の表情もぐっと明るく見えます。笑顔の人には話しかけやすいので、人が寄ってきて、みんなに好かれる人になるという連鎖も生まれます。笑顔は無料、すぐに口元を意識して普段から明るい表情を手に入れましょう。

きちんと相手の目を見て!

 あいさつしても、そっぽ向いて言葉を発するだけでは気持ちが伝わりません。街の衣料店や書店などで「いらっしゃいませ~」と商品を片付けながら連呼している店員さんは、まるで商品にあいさつしているようです。誰に向けた言葉かわからないと、相手に伝わりません。きちんと相手の目を見て、心を込めてあいさつしましょう。

立ち止まって語先後礼!

 歩きながら「おはようございます」では言葉も通り過ぎてしまいます。たとえ忙しくても、一度ピタッと立ち止まって頭を下げましょう。また言葉を発しながら頭を下げたのでは、地面に挨拶している状態になります。まず相手の目を見て言葉を発し、その後お辞儀をするのが「語先後礼」、丁寧で気持ちが届くあいさつです。

先手必勝で自分から!

 あいさつはとにかく先手必勝、先に言葉を発することが重要です。相手に先にあいさつされたら、お返しのあいさつをすることになってしまいますね。特に自分が年下や新人の立場であれば、先に積極的に言葉を発することで、自分から受け入れてもらいたいという姿勢や前向きさを表現することをお勧めします。

気付いたら、すぐに実行!

 いままでやっているつもりで出来ていなかった…と気付いたら、今からすぐ実行です。教えてくれなかったと親を恨むより、気付いた今から習慣にすれば、これから先の人生で差が付きます。
 笑顔の人の周囲には笑顔が集まります。あなたの気持ち良いあいさつから、笑顔あふれる明るい環境を作ってくださいね。

自分も周囲も心持ち次第で変わる 実習ナースに贈るマナー七ヶ条

基本の“笑顔であいさつ”ができるようになったら、社会人としてのマナーの基本を身につけましょう。ちょっとした心構えや工夫でコミュニケーションがスムーズになり、気持ちも明るく前向きになりますよ。

1.清潔感ある身だしなみを

 看護師の職場は病院、求められるのは清潔感です。特に初対面の場合、見た目も看護師の重要な判断材料、医療機関で働くプロにふさわしい身だしなみを心がけたいものです。マニキュアや茶髪で病院に行く方はいないと思いますが、すっきり見える髪のまとめ方など清潔感を追求したおしゃれを工夫してください。

2.姿勢を正し、胸を張る

 仕事中は姿勢を正し、背筋を伸ばしてちょっと胸を張りましょう。うつむき加減でいるより明るく溌剌として、自信を持って見えます。
 また、患者さんと接するときは、きちんと相手におへそを向けて正対すること。きちんと自分に向き合ってもらっていることが自然に伝わるので、コミュニケーションがスムーズになりますよ。

3.時間厳守はアタリマエ

 時間厳守は社会人の基本中の基本。時間を守る=約束を守る、なので、仕事の信頼感にも影響します。さらに、決められた時間ギリギリでも間に合えばOKではありません。自分が年下であれば、最初に行って準備をして、全員揃うのを待つくらいの心持ちが必要。率先して時間を守り、基本的な信頼関係を構築しましょう。

4.同じことは二度と聞かない

 同じことを注意されると落ち込むものですが、相手の時間も無駄するので失礼にあたります。初めての環境では注意される事も多いでしょうが、一度言われて覚えるのか、何度も同じことを言わせるのかでは大差があります。常にペンとメモを持ち歩き、注意されたことはすぐにメモして、空き時間に復習しましょう。

5.相手の身になって考える

 患者さんが何をしてほしいか、アイコンタクトで読み取り行動しましょう。目は正直なので、感情を読み取りやすいもの。たまたま病気なだけで同じ人間、ましてや自分より人生経験も豊富な患者さんも多いはず。どんな時も公平に、相手の身になって、自分が逆の立場だったらどうしてほしいか想像力を働かせることが大切です。

6.プロ意識を持って行動

 病院では、常に患者さんに見られている・聞かれているというプロ意識を持って行動しましょう。公務員と同じように看護師が名札を付けているのは、誰に見られても恥ずかしくない、ご指名が来るようなプロの仕事をするためです。聞かれて恥ずかしいような私語は慎み、胸の名札を誇れるようなプロの仕事をしましょう。

7.褒め上手になろう

 褒められると誰でも気持ちが良いものなので、褒め上手の人は好かれます。ただし上手に褒めるには観察と練習が必要です。まずは毎朝鏡の自分に笑顔で挨拶し、昨日の自分のいいところを見つけて声を出して自分を褒める癖を付けましょう。自分を褒められると他人のいいところも目につきやすくなり、自然に職場の居心地がよくなりますよ。

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