第2章 主な代謝・内分泌疾患 骨代謝の異常 ~ ナースフル疾患別シリーズの看護師基礎知識 ~

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第2章主な代謝・内分泌疾患
骨代謝の異常

骨粗鬆症

原因・病態

  • 骨の強度が低下して、骨折しやすくなる疾患である。
  • 骨の強度の低下は、骨量の低下(骨密度の低下)により生じる。
  • 閉経後の女性に多発する。これは、破骨細胞の働きを抑制している女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく減少するためである。
  • 加齢、ステロイドホルモン薬の連用、カルシウムの摂取不足、運動不足、アルコール多飲、喫煙なども、骨粗鬆症を進行させる要因になる。また、副腎の機能低下や性腺機能不全症などの内分泌疾患に起因するケースもある。
  • 閉経や加齢によるものを原発性、その他の原因によるものを続発性の骨粗鬆症という。
■骨の内部の構造

症状

  • 骨がもろくなるため、骨折をしやすくなる。また、身長の低下をきたす。
  • 脊椎の構成単位である椎体の圧迫骨折が起こりやすい。これは、椎体の構成割合の多くが、海綿骨で占められているためである。海綿骨は、皮質骨に比べて強度が劣化しやすい。
  • 転倒しやすい高齢者に、骨粗鬆症に陥った大腿骨の頸部骨折が起きると、それを契機に寝たきり状態となるケースが少なくない。
骨のリモデリング

骨は、永久不変の存在ではない。常に形成と吸収が続き、組織を新しくし続けている。2 年もすると、全身の骨が完全に更新される。これを、骨のリモデリングと呼ぶ。
骨のリモデリングには、大きな意味がある。その第一は、骨の損傷を修復したり、古くなった骨組織を若々しい状態につくり直したりするという点にある。そのほか、全身の細胞でのカルシウムやリンの過剰・不足に、随時対応するというのも、大切な役割となっている。

〈骨吸収〉