第2章 主な循環器疾患 心筋疾患 ~ ナースフル疾患別シリーズの看護師基礎知識 ~

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第2章主な循環器疾患
心筋疾患

心筋症

病態

  • 心機能障害をきたす心筋疾患の総称である。原因不明の「特発性心筋症」と原因疾患や毒性物質が明らかな「二次性心筋症」に分ける。
特発性心筋症の分類

二次性心筋症の除外診断が必要である

治療

  • 特発性心筋症は、以下のとおりである。
  • 肥大型心筋症……治療目標は、突然死の防止である。致死性不整脈があれば、予防内服薬としてβ遮断薬、CA拮抗薬、抗不整脈薬を用いる。
  • 拡張型心筋症……心不全のコントロールと不整脈対策が治療の中心。内服薬のほか、致死的不整脈例では植え込み型除細動器を用いる。心室同期、ペーシング、心移植の適応も考慮する。
  • 二次性心筋症では、原因疾患の治療が優先される。
二次性心筋症の原因疾患

看護のポイント

急性期ケア
心不全の急性期のケアに同じ。
一般的ケア
・安静を保ち、安楽な体位をとらせる。
・定期的(1日3~4回)、血圧、脈拍、呼吸回数、体温測定をする。
・二次性心筋症の場合は、原因疾患を悪化させない。
・自覚症状の訴えに十分に耳を傾け、安心させるようにする。

急性心筋炎

病態

  • ウイルスや細菌の感染による心筋の炎症。

症状

  • 若い健常人で心不全を発症する。初発症状は、発熱、せき、咽頭痛、消化器症状、関節痛などが多い。数日~数か月の経過をたどる。劇症例では短期間で死に至ることもある。乗り切れば予後は良好である。慢性化する場合には「拡張型心筋症」と鑑別できないこともある。

診断

  • 心臓異常のない人が、「かぜ症状+心不全症状」を生じた場合は、急性心筋炎を疑う。
診断のポイント
主な原因ウイルスほか

治療

  • 心筋炎の臨床症状が消失するまで、絶対安静とし、心不全、不整脈の治療および管理を行う。

日常生活の注意

心筋症の注意点

  • 心臓に必要以上の負担をかけないようにする。
  • 家族歴のある人は厳重な生活管理が必要であり、激しい運動、とくに競技的運動や突然の運動は避ける。
  • そのほか、心不全対策に同じ。

②急性心筋炎の注意点