第3章 代表的な臨床検査法 脊髄損傷 ~ ナースフル疾患別シリーズの看護師基礎知識 ~

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第3章代表的な臨床検査法
脊髄損傷

整形外科領域の疾患と合併症について、病態のポイントや症状、診断、治療方法などを解説しています。

脊髄損傷

病態のポイント

  • 脊髄は脊柱管の中にある神経細胞の集まりで、脳とともに中枢神経を形成する。
  • 脊髄が損傷すると、その支配領域に麻痺と膀胱直腸障害が起こる。いったん損傷すると、再生・回復の見込みは少ない。
  • 脊髄に外力が加わると、損傷部の出血、微小血管における血栓の形成、毛細血管の透過性の亢進、浮腫、腫脹が起こり、時間の経過とともに自己融解や自己破壊が進行する。

症状・診断

  • 頚髄損傷では四肢麻痺、胸髄損傷では体幹と両下肢の麻痺、腰髄損傷では両下肢の麻痺が現れる。
  • 脊椎の損傷高位と脊髄の損傷高位は、解剖学的にずれがあるため、一致しないので、損傷高位の診断は重要である。(脊椎の損傷高位と脊髄の損傷高位のずれを図で確認する
  • 重症度の診断には麻痺の高位と、完全麻痺か不完全麻痺かの鑑別が必要である。評価方法として、フランケル分類(A~E)が頻用されている。
●フランケル分類●
●脊髄の損傷レベルと症状●

治療方法

急性期
救命と全身管理に重点をおく。ステロイド大量投与や除圧手術が考慮されるが、統一した治療法は確立していない。
慢性期
褥創を発症しないように、身体介護を行う。残存した機能を維持するためのケアを行う。