認定看護師 集中ケアの資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


集中ケア の認定看護師ってどんな仕事?

重症患者の生命の危機を救うICUエキスパート

医療の高度化・複雑化に伴い、看護においても特殊な技能を要する業務が増加しています。また、効率化や在院日数の短縮化の背景から、重症患者の集中ケアを実践するスペシャリストの要請が高まっています。集中ケア認定看護師は、ICUなどで集中的な治療を受けている患者に対し、的確なアセスメントにより病態の変化を予測し、重症化を回避するための援助を行います。同時に二次的合併症(廃用症候群など)の予防および回復のため、早期リハビリテーション介入(体位調整や摂食嚥下訓練など)を担います。集中治療を受ける患者のケアはチームによるアプローチが不可欠なので、所属するチームのなかで看護師としてどのような役割を担い、どのような手段でチームのクオリティを高めるかを考えることも求められています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

柳生 阿希(やぎゅう あき):

2002年に社会保険船橋保健看護専門学校を卒業後、新東京病院に入職。2012年、集中ケア認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

できることは多いようで、実は少ない
だからこそ根拠のあるケアを提供したい

 私はもともと循環器や心血管疾患領域の看護に興味がありました。当院に入職し、心臓血管外科と循環器内科の混合病棟勤務を経て、3年目にHCUに異動しました。クリティカルケアに携わって感じたのは、現場ではできることが多いようで実は少ないということでした。だからこそ根拠をもってケアにあたることが大切だと感じました。

 さらにICUでは容態が急変する患者さんが多いため、ケアを怖がったり挫折する後輩が多かったことも理由のひとつです。正しい知識と技術を身につければ怖い領域ではないということを伝えるためには、私がもう少し勉強しなければ、と感じていました。

 実際に集中ケア認定看護師の資格を取得しようと決めたきっかけは、感染管理の認看護師教育課程の受験をすすめられたことです。感染管理はHCUで力を入れていたのですが、この勧めが、結果的に「自分は本当は何がやりたいのか」を考えるきっかけになりました。そのとき、集中ケア領域をもっと学びたいと思ったのです。

 教育課程で一番印象に残っているのは実習です。受け持ったのはPCI施行後に肺炎を併発してARDSになり容態が急変した患者さんでした。家族がすぐにはその状況を受け入れられず、当初は医療者側への不信感もみられたのですが、介入を続けていくことで、次第に家族にも受け入れてもらうことができました。周りのスタッフとも情報を共有しながら、患者さんに何をしてあげればいいのかをご家族と一緒に考え、支援していくことができたことは貴重な経験でした。

取得してよかった事

人工呼吸器管理の質問を受けることが多いという柳生さん。RSTの活動では、病棟のリンクナースとも連携をはかっている。

家族看護の重要性をアピールし
面会時間拡大を働きか

 教育課程での実習の経験を活かして、当院が2012年12月に新病院に移行した際には家族の面会時間を拡大し、いつでも家族が面会に来られる態勢にしていただきました。

 近年、クリティカルケア領域は拡大していることもあって、最新の知識が必ずしも浸透していなかったり、経験知で行われているケアも少なくありません。根拠に基づいたケアを浸透させていくのは大変なことですが、実践を通じて1つ1つ地道に指導していくことが大切だと思っています。共に働くスタッフは皆、やる気があり、疑問に思ったことをいろいろ質問してくれるので、私自身もやりがいをもって取り組んでいます。

現在の活動とこれからの目標

教育課程の講義や自己学習はMicrosoft Office OneNoteで管理。人工呼吸器の設定に使用する電卓や参考書も携帯している

RSTの活動を通じて
根拠あるケアを広めていきたい

 RST(呼吸ケアチーム)として勉強会を主催するほか、週1回のラウンドを行っています。また、ICTや医療安全の担当者にも加わってもらって病棟で実際に体位ドレナージや吸引方法を指導したり、人工呼吸器が安全に作動しているかの確認などを行っています。

 まずはRSTの活動を通じて情報や知識を提供していく“草の根運動”の拡大が大切だと思っています。この活動を通じてみんなが同じように医療、看護を提供できるように関わっていきたいと思っています。また、顔を覚えてもらい、いつでも相談できるよ、ということを知ってもらいたくて、HCUやCCUなどにもちょくちょく顔を出すようにしています。

認定看護師を目指す方へ

知識を深め専門性を高めることは
看護師人生にうるおいを与える

 後輩の看護師からは、“認定看護師ってすごい”と言われることもありますが、実践をしていくなかで、学んできた知識を広めていく役目を担っているというだけで、決してすごいことではないと思っています。ですから、その分野に興味があるなら、ぜひ学んでください。それは自分の看護師人生にうるおいを与え、輝きを増し、道を見出だせるものだと思います。認定看護師が増えてくれれば、看護業界全体の底上げができるので、私たちもうれしいですね。

新東京病院 ICU看護師長 大野 千春さん

当院は2012年12月に新病院に移行し、ICUも20床に増床しましたが、柳生さんはその準備段階から看護師の教育や態勢づくりに取り組んでくれました。新病院開設時、看護師長として、“このICUに入ったら患者さんが絶対に回復するという信頼されるICUを目指す”ことをビジョンに掲げたのですが、その片腕として今後も期待しています。

取材日:2013年1月23日

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