認定看護師 摂食・嚥下障害看護の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


摂食・嚥下障害看護 の認定看護師ってどんな仕事?

「食べることは生きること」を支える

摂食・嚥下障害のある患者のQOL向上を目指し、個別性・専門性の高い看護を実践します。また、摂食・嚥下障害看護の専門的知識と実践能力を基盤として看護スタッフの指導・相談を行います。NSTチームの主要な担い手としても活動します。具体的な役割には①摂食・嚥下障害の徴候のある患者を発見し、必要な治療が受けられるように調整する ②口腔ケアや嚥下訓練を継続的に実践して患者の生活に定着させることにより、摂食・嚥下機能向上に寄与する ③全身状態の観察をとおし、誤嚥、低栄養、脱水などのリスクを管理する、などがあります。こういった役割を果たしたうえで、“口から食べられる”患者を1人でも増やすために、看護チームのリーダーとして摂食・嚥下リハビリテーションに取り組むことが求められています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

吉田 良子(よしだ りょうこ):

1997年、神奈川県立衛生看護専門学校第一看護学科を卒業後、総合新川橋病院に入職。2009年、摂食・嚥下障害看護認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

一人でも多くの患者さんを
経口摂取に導きたい

 現在、脳神経外科・整形外科・形成外科の混合病棟で働いています。患者さんにとってはリハビリに加え、しっかり栄養を摂取することが大切になります。これまで、静脈栄養や経鼻栄養、胃瘻などでチューブから直接、栄養成分を投与する患者さんが、そのまま転院していく姿をみていて、「なにかもう少し介入できていれば、もしかしたらまた口から食べることができたのではないか…」という思いがたびたびありました。この資格を取得することで、一人でも多くの患者さんを経口摂取に導けるのではないかと思ったのです。

 6か月の休職をいただき通学したのですが、臨床を離れて学ぶことはとても新鮮でした。臨床経験をふまえて改めて学び直すことで、自分の看護観を振り返るきっかけにもなりました。

 実習では、はじめて行った病院で勉強会を開くなど、かなりハードルが高い課題もありました。行くのが怖いと思ったこともありましたが、最後には“殺されるわけじゃないし”と、開き直りの心境に到達しましたね(笑)。

取得してよかった事

ナースステーションでのカンファレンス風景。

自分が“リニューアル”した感じ!
見落としていた問題点にも気づけるように

 共に学んだ仲間とは、“一人でも多く患者さんに口から食べるチャンスを!”という共通目標のもと、今でも交流を深め、刺激を受けあっています。それまでは、所属する病院の規模で引け目を感じることもありましたが、大きな組織の苦労も知り、どんな環境にも一長一短があることが見えてきました。同時に、比較的自由に動ける当院の良さを再認識するきっかけにもなりました。また、客観的に自分の立ち位置を把握したり、自身を見直すことにもつながりました。まさに、看護師としての自分がリニューアルした感じです。

 臨床現場に戻ってきて、学んだことが活かせている手応えが随所にありました。患者さんのどこにどんな問題があるか、それまで気がつかなかったところに目がいくようになったので、きちんとアセスメントし、次につなげられるようになりました。

現在の活動とこれからの目標

咽頭知覚などを確認する舌圧子、頸部聴診のための聴診器、患者さんのケア時間を確認するタイマーはいつも携帯しています。

臨機応変に病棟内外の相談に応じる
患者さん一人ひとりに丁寧に介入したい

 メインの活動は脳神経外科を含む混合病棟ですが、病棟内外からの相談に応じたり、耳鼻科で行う嚥下内視鏡での評価に立ち会うなど、曜日や日時は問わず臨機応変に動いています。当院は高齢患者さんの割合が高く、誤嚥性肺炎を繰り返すケースが多いのです。また、自分の口から食べることが難しい患者さんやご家族から、「胃瘻にしないと駄目なのでしょうか」という相談も受けます。その場合、本人やご家族のお気持ちを十分うかがって、主治医や嚥下評価を行う耳鼻科の医師と関わるようにしています。

 NST委員会に所属させてもらい、摂食・嚥下障害のある方の栄養状態について一緒に考えたり、さまざまな症例についても検討したり勉強させてもらっています。

 私は病院初の認定看護師のため、次に続く人のためにも、道筋をつくりたいと思っています。資格取得の段取りや資格取得後の仕事の進め方などの方法論をまとめて、態勢づくりを行っていきたいですね。

 これからの目標としては、忙しくても一人ひとりの患者さんを丁寧にみていきたいと思っています。そして、その記録をしっかりまとめて、振返りにいかしていきたいです。

認定看護師を目指す方へ

“患者さんをよくしたい!”という思いが
自分を次のステージに導く

 どの分野も、知識や技術の高い専門性が求められています。患者さんとのかかわりを大切にし、“患者さんをよくしたい!”という思いを持ち続けてほしいと思います。その思いが、自分自身を次のステージに導くのだと思います。私自身もそうですが、安住せず、流されず、より質の高い看護を提供できるよう、頑張っていきたいものですね。

総合新川橋病院 脳神経外科・整形外科・形成外科病棟  看護師長
藤村 節子さん

看護師は、生涯研鑽を積むことが求められます。勉強だけでなく、社会生活のなかで苦労しながら学び成長していくことが必要です。学ばない人は、伸びません。当たり前のことです。吉田さんは、潜在能力もあって伸びた部分もありますが、自発的に学び、苦労を重ねて資格を取得し、現在も奮闘しています。そんな自立した彼女だから、これからも大丈夫だと安心して見守っています。

取材日:2013年1月7日

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