認定看護師 認知症看護の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


認知症看護 の認定看護師ってどんな仕事?

権利擁護、療養環境の整備、自己決定の支援など根拠に基づいたケアを実践

熟練した技術・知識を用いて、認知症の人の権利擁護、生命・生活の質を守るための療養環境の整備、自己決定の支援など、認知症の人および家族のサポートを行うことが重要な役割です。また、看護職に対する指導・相談を組織内で実践することも役割の1つです。認知症看護は、「その人の症状のみに着目しても適切なケアは提供できない。残された能力に着目して適切な環境を提供し、根拠に基づいたケアを実践することによって生活は豊かなものになる」と言われています。そういった課題の多い医療の現場を変えていくことも、認知症看護認定看護師に求められています。また、より多くの人に認知症看護認定看護師が認知され、診療報酬などにつながるような活動も期待されています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

藤原 麻由礼(ふじわら まゆうら):

2001年に東京都立広尾看護専門学校を卒業後、総合病院厚生中央病院に入職。2009年、認知症看護認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

「患者さんと素直に話がしたい」
という思いがきっかけに

 認知症を持つ患者さんは、痛くても痛いと言わなかったり、不安を感じていても伝えられず、別の行動で示したりすることがあります。本当は言いたいことがあるはずなのに、こちらから一方的にお話しすることしかできないことに、ずっともどかしさを感じていました。看護師になって5年目、この先のキャリアをどう構築していこうかと考えたとき、認知症の方と素直にお話ができるようになりたいと思い、認知症看護認定看護師を目指す決意をしました。思い立ったらすぐ行動するタイプなので、あまり悩まなかったですね。

 学術的な勉強はもちろん大変でしたが、自分の「知っていること」と「知らないこと」が再確認でき、根拠を理解したうえで考え、実行することの大切さを学びました。

 また、全国各地から来ているクラスメイトと話すうち、それぞれの地域に認知症の特性があり、それに合わせたケアや施設、制度が必要だとわかったことも収穫です。

取得してよかった事

病棟スタッフの相談に対しても、「具体的なアドバイスができるようになった」と言います。

「どうしたいですか?」と聞けるようになり
患者さんから多くのことを学んでいます

 認知症を持つ患者さんは、ときに感情をぶつけてくることがありますが、それは不安な気持ちがあるからで、相手を信用しているからこそ感情を激しく表すこともあります。反対に、記憶力や認知機能が低下しても、楽しいことはわかります。人間関係を築き、その方との関係を通して自分自身と向き合うことが、認知症看護では大切だと実感しています。

「どう思いましたか?」「どうしたいですか?」と自然に聞けるようになり、患者さんから多くのことを教えてもらっています。

 その一方で、認知症を持つ患者さんはさまざまな病棟に入院しており、その看護に悩むスタッフは多いことに気づきました。そういった人たちに、自分の知識や経験をもとに、相談に対して具体的なアドバイスができるようになり、活動の幅広さを実感しています。

 また、院外の活動として目黒区の委託事業である健康フェスティバルのセミナー講師など、今までになかった経験を通じて少しずつ力がついてきたと感じています。

現在の活動とこれからの目標

長谷川式簡易知能評価スケール道具。認知機能を評価する「改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」では、これらを用いて記憶力・認知機能・失認失行を評価します。

連携室、外来、認知症脳ドックなど
幅広い業務に携わっています

 資格取得後は医療連携室の所属になったこともあり、「生活の場に帰るためには何が必要か」を考えながら看護しています。喜びを感じるのは、患者さんが家庭に帰っていくときや、個別性に応じたオーダーメイドの看護ができたとき。医療連携室の主な役割は各部署との調整ですが、現場のニーズとぴったり合ったときは本当にうれしいですね。思うようにいかないこともありますが、やれることをすべてやったという満足感は残ります。

 認定を取得して3年。ようやく自分の知識を現場に伝え、看護実践に生かせるようになってきました。外来や認知症脳ドックでの問診や、MSWと協力して介護相談を受けるなど、業務の幅も広がっています。

 実はいま、通信制大学入学の準備を進めています。看護学全般を学びながら、認知症看護認定看護師として、地域の看護師や介護専門職とともに、「看護の質の向上」という永遠の課題に取り組んでいきたいと考えています。

認定看護師を目指す方へ

迷うならやったほうがいい
行き詰まり感を打破できる可能性も

 認定看護師のよさは、何よりも自信をもって看護ができること。特殊な目で見られることもありますが、これからは看護にも専門分野が必要です。迷うならやったほうがいい。仕事に行き詰まりを感じている人は、教育課程で学ぶことで打破できる可能性もあります。認知症看護認定看護師は、地域の介護事業所や行政と深くかかわることも多く、広い視野で仕事ができます。

総合病院厚生中央病院 看護部長 田地 直子さん

日本社会の超高齢化社会に伴い、来院する患者もどんどん高齢化しております。認知症患者の入院数も年々増加しており、認知症看護認定看護師の果たす役割も大きいです。当院では、専従の退院調整看護師として活躍してもらっております。今後、ますます活躍が期待される仕事だと思っております。

取材日:2013年1月25日

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