認定看護師 慢性心不全看護の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


慢性心不全看護 の認定看護師ってどんな仕事?

心臓に慢性的な不安をかかえる患者のケアに尽くす

慢性心不全患者の心不全増悪因子を評価・モニタリングしたうえで、身体機能の回復促進、心不全増悪の回避・予防のためのケアを行うほか、患者の生活調整を支援し、自己管理能力を高めるための指導を担います。安定期、増悪期、終末期の各病期に応じた生活調整およびセルフケア支援が大切となります。また、患者が退院後に心不全増悪とならないためには、患者自身による確実な服薬、食事管理、感染予防などのセルフケアを行うことが不可欠です。したがって、患者個々の状況や退院後の生活環境に応じて、実施可能かつ具体的なセルフケア行動を指導し、患者がスキルを獲得できるような、在宅での療養も考慮した支援が求められています。そして、増悪予防のための地域での活躍も期待されています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

茅根 貴博(かやね たかひろ):

江戸川看護高等専修学校を経て、東京都立公衆衛生看護専門学校看護学科を1999年3月に卒業。江戸川病院には看護学生として1994年4月に入職し、看護師免許取得に伴い看護部に所属。同院を退職後、株式会社東京薬理研を経て、再び江戸川病院入職。2012年、慢性心不全看護認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

「また来ちゃってごめんなさい」
患者さんの一言が原動力になった

 心筋梗塞で救急搬送され、せっかく救命できても、数年後に心不全で入院して来る患者さんはめずらしくありません。「退院後の生活はどうなっているのだろう」と思っていたころ、心筋梗塞後の心不全で入院された患者さんが、「また来ちゃってごめんなさい」と私に言ったのです。この一言がすごく心に引っかかり、「なぜ私に謝るの?今までの看護でいいのか?」と考えさせられました。そんなときにタイミングよく、慢性心不全看護認定看護師の養成が始まることになったため受験しました。

 教育課程で用いられたカリスタ・ロイの看護理論は、いままで自分が馴染んできた理論とは大きく異なり、はじめは教科書を読んでもよくわかりませんでした。理解の助けとなったのはグループワークです。メンバー5人で2か月間、ほぼ毎日終電まで議論やワークを重ねることによって、自分のなかにロイ看護論を落とし込むことができました。

取得してよかった事

認定看護師必携の『慢性心不全治療ガイドライン』。クラスメートが、携帯しやすいサイズにつくってくれた。

禁止や制限ばかりの看護から
生活や生き方を考える看護にシフト

 以前は、「塩分摂るな」「煙草吸うな」「食べ過ぎるな」と禁止することばかりでしたが、いまは違います。たとえば、塩分に関することなら、少量でも料理の味がよくなるおいしい塩の話をします。塩分の摂取量を減らすことは大切ですが、それが看護の目的ではありません。看護師としての視点が、決まり事を守ってもらうことから、“その方がどう生きるかを支援すること”にシフトしました。

 ときには患者さんに「そんなに甘くていいんですか?」と、かえって心配されてしまうこともありますが、そう言いながら、患者さんが自分でコントロールしようという気持ちを強めている様子をみると、こういうかかわり方もあっていいのではないかと感じます。

 そんなふうに落ち着いて構えていられるのは、知識や理論という後ろ盾があるからです。

 お話をしたあとで、「心が少し軽くなりました」と言ってもらえたときは、認定看護師になってよかったと心から思います。

現在の活動とこれからの目標

減塩調味料、塩分計、醤油の噴霧器など、減塩グッズは患者さんの指導に欠かせない。いつもこれを持って病室へ。

師長として組織的な活動を具体化
まずは心臓リハチームを立ち上げる

 時間を見つけて気になる患者さんのベッドサイドに行き、お話を聞いていますが、こうした活動を、外来、さらには病棟を超えて広げていきたいと思っています。

 また、師長を兼務する立場として、組織的な活動を具体化し、結果を残していくことが求められています。喫緊の目標は、心臓リハビリテーションのチームを立ち上げること。循環器科の医師が「一緒にやろう」と言ってくれているので、いまが大きなチャンスです。

 患者教育や看護研究などやりたいことはたくさんありますが、「病気になったけれど生きていて楽しい」と、患者さんに思ってもらえるような看護を提供したいと思っています。

認定看護師を目指す方へ

やりたいことに向かっていけば
助けてくれる人やいい仲間ができる

 やりたいと思ったら飛び込んでください。私自身、当時は主任で師長昇格の話もあり悩みましたが、やりたいことに向かっていると、助けてくれる人が必ず現れるものです。循環器看護は、終末期をどうケアするかなど、新しい課題が出てきているところ。専門的な知識や理論は、よりよい看護のための有益な道具になります。男性の患者さんには男性ならではの悩みもあるので、男性の認定看護師が増えるとうれしいですね。同じ志をもつ仲間にも出会えます。私にとってグループワークで議論し合ったメンバーは、いつでも循環器看護を熱く語れるかけがえのない存在です。

社会福祉法人仁生会 江戸川病院 看護部長 鈴木 初美さん

認定看護師が1人いるだけで、慢性心不全看護の質が上がったと感じます。心臓リハのチームが活動を開始すれば、患者さんのQOLや予後が改善されるなど、さらに看護のレベルが上がるはず。病棟にとどまらず、外来、在宅看護、地域保健へと、活動の場を広げていけるよう、病院としてもサポートしていきます。

取材日:2013年1月24日

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