認定看護師 慢性呼吸器疾患看護の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


慢性呼吸器疾患看護 の認定看護師ってどんな仕事?

ADLを損なう慢性呼吸器疾患とともに生きる患者を支える

慢性閉塞性肺疾患をはじめとする慢性呼吸器疾患患者を対象に、呼吸機能評価や呼吸管理を行うとともに、呼吸困難症状を緩和し、生活者の視点にたった社会復帰のためのADL拡大を目指した呼吸リハビリテーション、急性増悪の予防、セルフケア能力向上のための指導を担います。したがって慢性呼吸器疾患看護認定看護師には、安定期・増悪期・終末期における患者とその家族のQOL向上に向けて、水準の高い看護を実践することが求められています。なかでも、急性増悪を予防することが重要となります。そのためには、患者は禁煙とワクチン接種を受けておくことが大切なので、患者指導はもとより、患者がセルフケアできるための環境づくりも望まれています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

大泉里香(おおいずみりか):

1996年に看護師免許取得後、クリニックに勤務しながら大学で教育心理学を学ぶ。2002年卒業後、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター病院に入職し、2012年、慢性呼吸器疾患看護認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

前向きに治療に取り組む姿に感動
負担を軽減できる呼吸ケアを実践したい

 当院に入職後、最初に配属された小児神経科病棟には、呼吸筋力の低下で息苦しさがあったり、自力排痰ができない患児が多くいました。しかし、つらい思いをしているなかでも、前向きに治療に取り組む姿をみて、私自身、心を動かされることも少なくありませんでした。

 少しでも負担の少ない呼吸ケアを学ぶため、3学会合同呼吸療法認定士の資格を取得し、当時の所属病棟の看護師長とRSTを立ちあげた後、認定看護師資格に慢性呼吸器疾患看護の分野ができると聞き、チャレンジしてみようと思いました。

 また、教育課程には全国から同じ志をもった仲間が集まりますが、対象としている患者さんの疾患は違っても、「呼吸苦がある患者さんによいケアをしたい」「患者さんと家族の希望が違う場合、どうすればいいのか」というような同じ悩みをかかえています。私はCOPDの患者さんのケアの経験はほとんどありませんでしたが、ケアの実際を具体的に教えてもらったり、逆に神経難病の患者さんの呼吸ケアを伝えたりと、お互いの知識を共有することもできました。

取得してよかった事

「実践を通じて指導をするなかで、病棟スタッフも患者さんの思いに応じた接し方ができるようになってきました」と話す大泉さん。

知識不足が課題だったCOPDのケア
最新のエビデンスや知識が得られた

 当院には呼吸器内科の医師がいないため、これまでCOPDや間質性肺炎、喘息などを合併している患者さんへのケアに対し、アドバイスを得る機会がありませんでした。教育課程では、課題であったCOPDや間質性肺炎の最新の知識や技術を学ぶことができ、看護理論や看護倫理もとても勉強になりました。

 また、私自身、患者さんがケアや指導を拒否したときにも、なぜそう思うのかという患者さんの背後にある思いも含めて分析しながらケアができるようになりました。呼吸ができなくなってきた患者さんに対し、患者さんご自身がそれをどうとらえているのかを踏まえて、今後の治療の意思決定を支援しています。患者さんの意思を尊重できるような協力態勢の構築も少しずつできてきていると感じていますし、いまはそれが非常にやりがいにつながっています。

現在の活動とこれからの目標

NPPV患者さんのマスクフィッティングの相談を受けることも多い。種類を豊富に揃えて患者さんに合ったマスクを選択していく。

呼吸ケアの充実をめざし
看護外来の開設準備を進める

 現場で求められていることの1つに人工呼吸器のマスクフィッティングへの介入があります。これは、人工呼吸器の設定だけでなく、患者さんの心理的側面もありますので、根拠に基づいた介入が必要です。また、酸素療法は、急性期からターミナルまで、患者さんに適したデバイスを選択することで、患者さんのQOL向上に寄与することができます。これまでは、スタッフが試行錯誤して選択していましたが、現在は根拠に基づいた選択肢を提示することができるようになりました。

 認定看護師1年目は、自分なりに所属病棟の患者さんに介入できたと思います。今後は病棟から外来、地域への連携強化が課題であり、その一環として2013年4月から筋ジストロフィーの専門外来のなかに看護外来を立ちあげる予定です。

 また、呼吸器疾患に関する教育の機会が少ないので、教育機会を増やしてケアの質の底上げをはかりたいと考えています。

認定看護師を目指す方へ

“もっとこうしたら”と
思い描いていることが実現できる

 多くの看護師が現場で“もっとこうしたらいいのではないか”“こうすれば患者さんの状態がよくなるのではないか”と考えながらケアをしていると思います。教育課程では、その思い描いていることが技術や知識、テクニックとして取得でき、ケアに反映できるようになります。私もみなさんと一緒にがんばっていきたいと思います。

国立精神・神経医療研究センター病院 看護師長 梅津 珠子さん

当院は呼吸器内科の専門医がいないため、慢性呼吸器疾患の呼吸ケアは大泉さんにリーダーシップをとってほしいと思っています。当院にはALS患者さんも多く、呼吸ケアは非常に重要ですので、知識やケアの技術を広めてもらうとともに、後輩を育ててもらいたいと思います。今後は大泉さんがよりいきいきと仕事ができるような環境づくりに協力したいですね。

取材日:2013年1月16日

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