認定看護師 救急看護の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


救急看護 の認定看護師ってどんな仕事?

救急医療現場での病態に応じたケア技術の提供と患者や家族への支援を実施

救急看護はプレホスピタル(病院前救護)から初療(救急外来)を経て、必要時には入院加療へとつなぐ連続的な看護を提供する役割を担っています。救急看護認定看護師には、患者の急変時に必要な心肺蘇生などの救命技術や重症度を判断して治療の優先順位を評価するトリアージの技術を身につけるとともに、外傷や熱傷といった目にみえる病態だけでなく、心不全や呼吸不全、内分泌疾患といった内因性の病態など、多種多様な救急独自の病態知識と判断能力が求められます。

また、災害時における急性期の医療・看護についての知識と技術を身につけ、災害発生時には状況に応じた看護活動と実践を行います。救急医療に従事する救急隊員や医師、看護師などとチーム医療を推進するとともに、急変や事故などによる家族の精神状態にも配慮し、早期介入による心理的な支援を行います。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

救急医療の現場は少ない情報から治療の優先順位を判断し客観的な判断のもとスタッフと協働し迅速に対応することが重要 海老名総合病院 救急看護認定看護師 竹本恵子

PROFILE

竹本 恵子 (たけもと けいこ):

1998年に海老名高等看護学院を卒業後、海老名総合病院に入職。2009年、救急看護認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

看護師としてなぜそのケアを優先したのか
自分自身が納得できず学びの必要性を感じる

 入職して心臓血管センターで7年勤務した後、出産を機に外来(救急外来、紹介外来、内視鏡センター、透析室、化学療法室)に異動し、そのなかの救急外来を中心に勤務していました。救急医療現場でのケアは優先順位の判断が重要ですが、救急外来を受診したある患者さんの家族の反応をみたときに、看護師として私が優先したことが本当に正しかったのか、ケアの優先理由は何だったのかと考えさせられることがありました。そのとき、看護師として優先したケアに対し、私自身が納得できる説明ができないことに気づきました。

 それをきっかけに、これまで私が実践してきた看護の意味や意義は何だったのか、根拠を考えて看護を提供してきたのかを考えるようになりました。そして、自分の看護をきちんと説明できるようになるためにはもっと学ばなくてはいけないと思いました。

 子育てをしながらの教育課程への進学は大変でした。ですが、出産して「子どものためにも、自分は看護師としてがんばらなくては」というような強い責任感が芽生え、看護師として強みとなる専門分野を持ちたいと思ったことも進学理由のひとつです。幸い病院や家族の協力を得ることができました。私は恵まれていたと思います。

取得してよかった事

受験勉強に使用した参考書等の画像

受験勉強に使用したイヤーノートと入学直後に購入した看護医学電子辞書。参考書は講師の勧めで認定試験前の勉強に使用した。

論理的思考を学ぶことで
看護の言語化をはかる技術を身につける

 これまで心臓血管センター、救急外来、ICUに勤務した経験から、教育課程に入学する前は、自分としてはある程度救急看護を理解しているつもりでした。しかし、それまで「現象を捉える」という意識もありませんでしたし、論理的思考とは何かもわかっていませんでした。講師の先生には「そもそも日本語ができていない」と、基本的な指摘も受けるほど。本当に厳しく、こんなにも知らないことが多かったのかとショックを受けました。

 しかし、論理的思考を学ぶうちに、多方面からロジカルに組み立てていくという点が看護過程と非常に似ているということがわかりましたし、実践してきた看護をきちんと言語化することの大切さも学びました。

 救急医療の現場は少ない情報から治療の優先順位を判断しなければなりませんし、患者さんやご家族の背景を優先に配慮しなければいけないケースもあります。その判断や評価のトレーニングを積むなかで、客観的に判断し、救急外来のスタッフとどう協働していけばよいかという解決策が見つけられるようになったと思います。

現在の活動とこれからの目標

2児の母でもある竹本さんの画像

現在2児の母でもある竹本さん。「子どもと離れている時間があるからこそ子育ても仕事もがんばろう!と思えます」と語る。

看護の振り返りのなかで根拠を示し
スタッフ全体の臨床知を高めたい

 現在は、看護部の教育プログラムのなかで救命技術指導のベーシックからアドバンスまでを担当したり、海老名市と共同で実施する災害訓練の計画と立案も任されています。こうした活動に携わることが私自身のやりがいにもつながっています。

 救急看護は迅速な対応が求められるため、実践で丁寧に指導するのが難しい領域ですが、現場でも「こういう理由でこの処置をしてください」と話したり、振り返りのときにも「こういう理由でこれを優先した」というように、根拠を伝えるようにしています。実践と根拠が結びつけられればスタッフも理解しやすく、その積み重ねが臨床知を高めることにつながると思います。救急看護の基盤づくりとして、観察の場面からその意味や意義を考えながらケアを提供できる看護師を増やしていきたいと思っています。

認定看護師を目指す方へ

教育課程はかけがえのない経験のできる場所
失敗してもあきらめない気持ちを大切に

 私は、準備不足で1度教育課程の受験に失敗しましたが、あきらめずに再度挑戦しました。救急看護にかぎらず、どの分野でも教育課程での学びは苦労すると思いますし、資格を取得してからも大変です。しかし、進学した人にしかわからない、かけがえのない経験ができます。認定看護師を目指す方にはあきらめないで挑戦してほしいと思います。

海老名総合病院 外来看護科長 鈴木 紀子さん

実践力の高い竹本さんがスタッフのお手本として力を発揮しており、管理職の立場からみても、とくに多くの看護師が苦手とするフィジカルアセスメントを丁寧に指導してくれているので頼りにしています。今後、当院では病院改築を予定しており、救急部門の強化をはかりたいと考えております。その仕組みづくりや準備を進めるうえでも、竹本さんが重要な役割を担ってくれています。

取材日:2013年2月26日

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