認定看護師 感染管理の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


感染管理 の認定看護師ってどんな仕事?

見えない敵を相手にインフェクション・コントロール

感染管理のエビデンスを理解したうえで、適切な感染予防策・感染発生後の対策を主導します。求められている知識と技術は、①疫学の知識に基づく院内感染サーベイランスの実践、②ケア改善に向けた感染防止技術の導入(サーベイランスに基づく感染対策)、③各施設の状況に合わせた感染管理プログラムの立案と具体化、の3点です。近年、急性期医療機関における患者の平均在院日数が短縮したことにより、外来でより多くの侵襲的処置が行われ、また在宅においても多くの医療行為が行われるようになりました。それに伴い、感染症予防の対象となる範囲が広がり、「院内感染」は「医療関連感染」とよばれるようになりました。医療関連感染を予防することは、患者の安全を保障することに直結します。したがって感染管理認定看護師には、医療機関はもとより、地域においても、医療関連感染の減少に貢献することが望まれています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

井上 美智(いのうえ みち):

1997年に都立看護専門学校を卒業後、大学病院を経て、2002年相原病院に勤務。2009年、感染管理認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

看護師以外の資格を取得する
スペシャリストにあこがれて

 同じ部署にいた同僚たちが、日本糖尿病療養指導士や呼吸療法士など、看護師+αの資格をもって活躍していました。私もそれに影響されたことが(資格取得の)直接のきっかけです。そのころ院内の感染委員会に所属していたので、この領域を選びました。また、ちょうど下の子が小学校入学前だったので、「学校行事が増えて忙しくなる前の、このタイミングしかない!」と考え、奮起しました。

 教育課程では、講義形式の授業が多く、院内の幅広い部署を把握する必要があるため、小児科から透析室、内視鏡室、手術室など細かい単元で学びました。でも、なによりともに学んだ仲間とのやりとりが、一番印象に残っています。同期生たちは、今でも何でも相談し合える、貴重な存在です。

取得してよかった事

感染対策のポスターを掲示し、院内に伝達。

感染への意識が向上し、問い合わせが増加
グループ病院全体の感染管理に携わるように

 院内初の認定看護師ということもあり、最初の1~2年は認知度も低く、自分のやりたいことを現場で実践してもらうにはどうしたらいいかと悩むことも少なくありませんでした。それが、グループ病院としての意識づけや上司の協力もあって、徐々に院内の感染対策委員会が活発化し、スタッフの感染への意識が高まっていきました。一時は私のPHSが感染の問い合わせで鳴りっぱなしのときもあるほどでした。今では感染対策委員やリンクナースが役割を果たしてくれている部分もあり、頼もしさを感じています。

 私自身も、院内のみならず、グループ病院全体の感染管理を視野に入れた活動に取り組むようになり、ものごとを広く捉えられるようになりました。

現在の活動とこれからの目標

グループ内の検査科と一緒に開発した嘔吐物・排泄物処理対策キット「オウトクリア」。

院内とグループ全体の感染を防ぐため
タイミングを逃さず対策を講じたい

 今は、外来と透析室を兼務する師長としての業務がメインです。加えてICTのメンバー、院内の感染対策委員会の副委員長として活動をしています。

 インフルエンザやノロウイルスの拡大を経験した部署には、危機感を感じているちょうどそのタイミングで現場に駆けつけて対策指導を行うと、浸透が早いと感じています。教育課程で学んだ“危機を感じたときがチャンス”という言葉を実感する日々です。

 ICTの毎週1回の院内ラウンドではリンクナースとリンクスタッフが加わるのですが、リンクナース向けの勉強会を開催し、育成にも努めています。

 また、グループ病院全体の認定看護師委員会と感染症対策委員会に所属し、グループ内のほかの感染管理認定看護師と一緒に、ガイドラインの作成や感染防止のための商品開発にも取り組んでいます。

 “患者さんやスタッフを感染から守ること”がベースとなる目標ですが、院内感染は存在しています。それを最小限に収めることが私の役割でもあるので、スタッフ教育などを含めた対策を具体化し、結果を出していきたいと思っています。

認定看護師を目指す方へ

目標を見つけときが自分を広げるチャンス
迷わず追求してほしい

 看護師3~5年目になると、今後について悩む時期こともあると思います。辞めようか、とか、なにか目標を見つけようか、などと考えるかもしれませんが、もしそこで目標を見つけたなら、迷わず追求してほしいと思います。“ピンときたとき”の気持ちを大切にしてください。辞めたいと思ったら辞めるのもよし、でもその後、やっぱり看護師に戻りたくなったときには、なにか見つけられるといいですね。 私たちのグループ病院内の認定看護師も、皆仕事を兼務し、多忙です。業務を遂行する難しさも感じていますが、辞める人は一人もいません。逆に認定看護師は増えています。仕事や責任は増しても、それだけやりがいがあるということだと思います。また、資格を取得することで同じ目的をもったさまざまな施設の人と出会えることも、生涯の財産になります。自分を広げるチャンスでもあるので、ぜひ頑張ってほしいと思います。

相原病院 看護部長 鈴木 節子さん

井上さんと一緒に働いてみて、季節性の感染症の院内感染予防策の推進など、彼女の果たす役割は大きいことを実感しています。院外講師を頼まれることも多く、感染防止グッズの製品開発に携わるなど、看護業務以外の仕事も多くなりますが、井上さんがイキイキと働いている姿をみて、後輩が続いてくれればうれしいと思っています。

取材日:2013年1月21日

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