認定看護師 皮膚・排泄ケアの資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


皮膚・排泄ケア の認定看護師ってどんな仕事?

創傷・ストーマ・失禁(WOC)ケアで幅広い活躍が可能

ストーマ造設患者や排泄障害のある患者の病態理解と、個人に適した排泄管理および日常生活や精神面の支援をします。また、褥瘡や創傷、失禁などに伴って生じる諸問題をアセスメントし、適切なケアを提供します。皮膚・排泄ケアの技術は、看護の基本的技術が基盤になっているので、ケアの質向上をはかるためには、皮膚・排泄ケア認定看護師が最前線で実践するだけではなく、組織全体の成長を支援できるような教育的なかかわりも重要となります。また、皮膚・排泄ケアに関する問題をかかえている対象は、医療施設に入院している患者だけではなく、地域で生活している人々も含みます。しかも、問題をかかえた高齢者が増えているため、地域全体として、予防の観点からケアの質向上を目指す取り組みが求められています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

楢崎 まどか(ならざき まどか):

2003年に看護学校卒業後、横浜市南部病院に入職。2009年、皮膚・排泄ケア認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

難渋症例のケアを経験し先輩の認定看護師の姿に憧れて

 外科病棟に配属された2年目のときに、ストーマ造設後の正中離開創に小腸瘻ができ、そこからの排液が多く管理に難渋した患者さんのケアに携わりました。試行錯誤しながらも、皮膚・排泄ケア認定看護師をはじめ先輩看護師と一緒にケアをさせていただいたのですが、エビデンスをもとに原因や対策を検討し、またあらゆるスキンケア用品を駆使してケアを実践していく先輩の姿をみて、私もそういう看護師になりたいと感じました。

 そして、セミナーへ参加したり独学で学ぶうちに、患者さんの心理やボディイメージなどについても幅広く考えるようになり、より深く学びたいという気持ちが強まりました。当時、私にとっての認定看護師は“雲の上の存在”だったので“私でいいのかな”という不安もありましたが、先輩の皮膚・排泄ケア認定看護師や上司の後押しがあり、6年目に認定看護師教育課程を受験しました。

取得してよかった事

楢崎さん自身が背中を押されて認定看護師になったように、今後は「認定看護師をめざす後輩の背中を押してあげたい」と語る。

スキンケアの基本的な質問から自分で考えるケアの実践へ

 私自身がケアへの自信を深めることができたのは教育課程の実習先での経験を通じてでした。1日十数例の症例に対応し、レポートにまとめて振り返りをしたことで、病院に戻ってからのコンサルテーションの際にも、患者さんをみる視点やポイントの押さえ方を明確に示すことができるようになりました。これは進学前との大きな違いだと思います。

認定看護師専用のPHSを持たせてもらってからは、病棟から依頼があると必ず訪問して傷の状態を見てからケア方法を伝えるというスタイルで行っていきました。初めの頃は「お尻のかぶれはどう対処すればいいか」「どの袋を貼ればいいのか」など、基本的なスキンケアやストーマケアの相談が多く寄せられましたが、最近では「この対処でいいのか確認をしたい」と、現場で考えて実践したことの確認依頼が増えています。これまで伝えてきたことの成果が目にみえてわかり、私自身のやりがいにもつながっています。

現在の活動とこれからの目標

褥瘡回診で使用するバインダーと楢崎さんオリジナルのケアブック、褥瘡のスケールとはさみが必需品。

各病棟の課題に取り組み標準的なケアの提供をめざす

 当院では2012年1月から褥瘡ハイリスク加算を算定しているため、現在は褥瘡管理者として皮膚科医師やスタッフと褥瘡回診を行っています。また、ストーマ外来やスキンケア看護外来も担当しています。褥瘡対策に関する教育では、マットレスの適正使用やケア方法について褥瘡対策委員会やラウンドを通じて継続的に行ってきました。以前はあまり使用されていなかったエアマットも、最近では使用率が上がり、その他の褥瘡対策も充実してきています。

 この1年、専従として院内を横断的に活動している中で、各病棟の特徴や課題が見えてきました。

 2013年はその課題に具体的にアプローチしながら、全病棟で標準的なケアができるように働きかけ、褥瘡発生率0%を目指したいと思っています。

認定看護師を目指す方へ

認定看護師は“雲の上の人“ではなく
環境調整をする“縁の下の力持ち”

 さきほどもお話しましたが、自分が(認定看護師に)なる前は「(認定なんて)雲の上の存在」と思っていました。でも今になって、むしろその逆で、認定看護師は常に上に立つ人なのではなく、マネジメントも含めて、病院の看護の質の底上げに貢献し、みんなが標準的なケアを円滑に行えるように環境調整をする、縁の下の力持ちのような広い役割を担っていると思っています。

毎日のケアに追われながらも、「本当にこれでいいのか?」「もっと知りたい」と思う場面があると思います。そのなかで、自分が興味をもった分野には探究心を持ってとことん学んで欲しいですし、その方法の1つが認定看護師資格の取得だと思います。

済生会横浜市南部病院 参与(副部長)/看護相談室長 湊谷あい子さん

楢崎さんはフットワークが軽く、相談の電話があればすぐに駆けつけ、組織横断的に自分の仕事を開拓してきました。スタッフからの信頼も厚く、頼りにされています。2012年から地域に向けた講演会なども行っていますが、今後は訪問看護ステーションや、地域の医療機関の看護師などへの教育的支援など、活動範囲を拡げてほしいと思います。

取材日:2013年1月18日

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