認定看護師 がん化学療法看護の資格紹介|看護師の転職や求人ならナースフル


がん化学療法看護認定看護 の認定看護師ってどんな仕事?

抗がん剤の作用・副作用を看護の視点で管理

がん化学療法を受ける患者や家族に対して、個別的かつ全人的に専門性の高い看護を実践する役割を担っています。したがって、がん化学療法に特化した知識と技術をもとに、安全な投与管理、副作用症状のマネジメント、患者がセルフケアできるような支援を行うとともに、多職種チームのなかでメンバーシップを発揮し協働していくことが求められています。加えて看護スタッフの指導・相談を行うとともに、自己の臨床実践能力を自律的に向上し、がん化学療法看護の発展に貢献していく役割も担います。がん化学療法で使用される抗悪性腫瘍薬は、多くの場合、がん腫や病期によってエビデンスに基づいた多剤併用療法が行われるため、適切なレジメンを選択することが求められています。

認定看護師として活躍するナース~Close Up Interview~

PROFILE

横井 麻珠美(よこい ますみ):

1993年、日本赤十字武蔵野女子短期大学(現日本赤十字大学)を卒業後、大森赤十字病院を経て、がん研有明病院に入職。2010年、がん化学療法看護認定看護師資格を取得。

キッカケから資格取得まで

先輩の認定看護師の技術に感化され
勤務・育児と両立しながら通学

 最初に勤務した総合病院の外科病棟で抗がん剤を扱った経験から、化学療法に興味をもつようになりました。その後、内科に移り経験を積むうちに、さらにがん看護を勉強したいという思いが高まりました。そこで、「専門病院であれば、いろいろ学べるのではないか」と期待して、当院にきました。

 入職後、スーパーナース的な存在である専門看護師や認定看護師のスタッフに感化され、いつしか「自分も学びたい」と思うようになりました。とはいえ師長という立場もあって、通学のための半年の休職は難しいだろうと諦めていたのですが、土日のみ通学するコースが開設されたことを知り、通学を決意しました。

 学校には、私と同じように子育てしながら通学している方が半分くらいいました。くじけそうになると、「私も一緒だよ」と励ましあえる仲間がいることが、本当に心強かったです。家で試験勉強したりレポートを書く私の様子を見ていた子どもたちが、「自分も勉強しよう」と机に向かって勉強する習慣が身についたことも、嬉しい収穫でした。

取得してよかった事

患者さんに投与する薬に間違いがないか、ナースステーションでスタッフとともにダブルチェックを行います。

根拠を説明して患者さんの理解を促す
病院側のバックアップが活動を後押し

 患者さんには、それまでは経験値で説明していたことを、根拠をもって語れるようになりました。エビデンスは重要ですね。改めて認識しました。

 また、看護部長をはじめ、上司が私たちの訴えに熱心に耳を傾け、活動をバックアップしてくれるため、組織横断的な活動もしやすくなりました。たとえば当院では、抗がん剤の曝露対策のために年2回の調査を行っているのですが、看護部全体で「安全な看護の実践」を掲げ、「抗がん剤の曝露対策調査100%を達成する」という目標をあげることができました。

現在の活動とこれからの目標

認定看護師が中心となって作成した『化学療法セルフケアハンドブック』。各病棟のオリエンテーション時にも活用されています。

看護教育と曝露対策などに奔走
退院後のセルフケア支援を充実させたい

 当院に在籍する4人のがん化学療法認定看護師と協力しながら、活動を行っています。1つは看護教育で、化学療法の専門看護コースという教育プログラムを実施しています。初級と上級のコースがあり、上級コースではベッドサイドで患者さんの個別性に留意した看護を展開するグループワークを行います。また、病院全体への働きかけとして、化学療法看護委員会に所属し、化学療法の仕組みづくりにも取り組んでいます。とくに、薬剤を取り扱うスタッフ自身を守る曝露対策に力を入れており、病棟ラウンドも行っています。

 多くの患者さんは入院期間が短く、退院後、外来で治療を継続することになります。副作用でつらい思いをされている方のために、2013年2月から外来の患者さんとそのご家族を対象としたケアクラスを開設しました。セルフケア支援の充実を目的に、化学療法実施前の注意点や副作用の対処法などを案内します。まずは月1回ですが、今後、頻度を増やしていきたいと考えています。

認定看護師を目指す方へ

組織横断的な活動を実践するためには
10年以上の経験が必要

 認定看護師の教育課程への出願資格は、特定領域での通算3年以上の看護実績となっています。けれども、個人的には10年くらいの経験を積んでから目指すことをお勧めします。資格取得後、病院全体を視野に入れて活動していくためには、知識だけでなく部署の垣根を越えてリーダーシップをとることが必要です。そのためには、病院内でのある程度の経験年数も必要になると思うのです。

 また、がん化学療法を受けている患者さんの多い領域ばかりでなく、幅広い科を経験してほしいと思います。がんは特定の部位とは限らない全身の疾患であり、複数の領域にまたがることが少なくないからです。さまざまな経験を積むなかで、最終的に化学療法を学びたいと思うのであれば、ぜひ目指してほしいと思います。

がん研有明病院 副看護部長(がん看護専門看護師 濱口 恵子さん

師長として病棟を管理しながら、病院全体の化学療法の質を上げるためにリーダーシップをとってくれる頼もしい存在です。患者さんのQOLを維持しながら治療を継続するための看護のサポート力を強化し、また、治療にかかわるスタッフの安全を守るため、病院の変革にも積極的に活動してくれています。がん化学療法看護認定看護師に今後も期待しています。

取材日:2013年1月18日

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