お仕事まるわかりガイド (2)訪問看護編|看護師の転職や求人など、看護師の募集ならナースフル


お仕事まるわかりガイド(1)-介護施設編-

介護業界で働くナースに聞きました。あなたはなぜ、この仕事を選びましたか?

そもそも、訪問看護とはなんですか?

居宅(老人ホームを含む)を訪問して、医師の指示書の元に看護ケア(病状観察、バイタルサイン測定、医療処置、清潔や排せつの支援等)を提供するサービスです。看護師のほか、必要に応じて理学療法士や作業療法士、言語聴覚士による機能訓練サービスを提供する事もあります。病気や障害を持った方、高齢者が住み慣れた地域やご家庭でその人らしく療養生活を送れるように支援をします。

「訪問診療との違いはなんですか?」

一番大きな違いは看護師が一人で訪問して看護ケアを行う、ということです。もちろん、医師の指示書に基づいてケアを行いますが、利用者の折々の様子を観察してかかりつけ医に報告、指示の変更をしてもらうこともあるなど、現場での自分の観察や判断が大きな影響力を持ちます。大変さもある一方で、経験や知識、知見を発揮し利用者の役に立っている実感をダイレクトに感じられる仕事です。利用者の一番身近にいる医療者として、ケアマネや介護スタッフ、地域行政の相談を受けたり情報交換の中心になるなど、利用者のより良い生き方に大きくかかわる働き方をしている看護師が多くいます。

どんな「働く場所」がありますか?

place(1) 訪問看護ステーション

独立した形態で看護ケアを提供する事業所で、都道府県知事から「指定居宅サービス事業者」の指定を受けています。運営主体は様々で、医療法人、営利法人(会社)、社団・財団法人、社会福祉法人、協同組合、公共団体、NPO法人などが開設しています。看護師自身が独立開業する例も多くあります。看護師のほか保健師、助産師や、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等も所属しています。各種保険(医療保険、介護保険、公費負担医療など)が使え、利用者のかかりつけ医を限定しないため、公共的意義の高いサービスとなっています。現在、全国で約6000の訪問看護ステーションがあり、約3万人の看護師が働いています。

place(2) 医療機関(病院・診療所)

病院、診療所が設けている「訪問看護部門」。療養が必要な状態で退院された方や、通院、往診を受けている方の居宅に定期的にお伺いして看護ケアを提供します。利用者はその医療機関で受診されている方に限定されます。医師と看護師が同じ病院・診療所で働いているので様子が分かりやすいという利点があります。

看護師の働き方は?仕事内容は?

平日・日中の勤務が基本です。ただ、事業所内の看護師の体制、土日出勤やオンコールの有無などは事業者によって異なりますので研究が必要です。また基本的には看護師一人で訪問しますが、入職後数カ月は先輩看護師との同行を実施、その後も必要に応じて同行依頼ができる事業者が多いようです。
仕事内容は大きく①医療処置、②療養上のお世話、③介護支援の3点があげられます。①医療処置は、医師の指示書の元に行います。インシュリン注射、点滴、ストーマのパウチ交換、褥瘡管理、人工呼吸器や在宅酸素の管理とチェック等、通常病棟でも行っているケアが中心になります。②療養上のお世話については、清潔・食事・排せつのケア、療養環境の整備、寝たきり予防のケアなどを行います。③介護支援については事故予防の工夫や運動機能の低下を防ぐアドバイス、介護方法の指導などがあげられます。
いずれにしても居宅という利用者の「生活」の場で、利用者および家族が健やかな毎日を送れるよう看護面から支援する、というところに眼目があります。利用者一人ひとりと寄り添い、その方らしい生き方、最期の迎え方をともに考えていく仕事です。また、リハビリ職や介護職、ケアマネ、かかりつけ医といった関係者との連携が日常的に非常に大切です。
事業者の中には「精神疾患の利用者に注力している」「ターミナルケアに力を入れている」など、特色のあるところもありますので、個別に調べてみることも大切です。

どんな人に向いていますか?

まずは在宅療養に興味があり、居宅で過ごされる方を支援したいという志のある方が向いています。訪問看護は利用者・家族と一対一で向き合う仕事。時には大きなプレッシャーを感じる事もあります。そんな時、強い志が様々な状況を乗り越える力となります。
同時に、利用者を取り巻く他職種~リハビリ職や介護職、ケアマネ、地域行政、医師~との連携を取り、利用者にとってより良い環境をつくりだすコミュニケーション能力も求められます。看護師は他の職種から頼られる事も多く、そういった点にやりがいを感じる方も多くいます。
平日・日中の勤務が主で比較的自己裁量で働けることから、育児・看護などで自分の時間をつくり出す必要がある方も多く働いています。
将来自分で訪問看護ステーションを開設する事を目指している看護師もおり、自分が理想とする看護実現のために独立・起業したい方にも向いています。

訪問看護で働く魅力はなんですか?

近年、訪問看護の利用者数は増加傾向にあり、そのニーズは多様化してきています。介護保険利用者だけでなく、医療保険を利用する医療依存度の高い利用者、がんや小児の利用者も増えています。全国的にみると訪問看護利用者数が多い都道府県では、在宅で最期を迎える方の割合が高い傾向があり、これからの日本の介護・医療になくてはならない存在といえるでしょう。
また、平日・日中の勤務が主であること、比較的自己裁量で働けることなど、勤務時間も魅力です。
訪問看護で働く看護師の多くが、利用者が最期まで自宅で過ごすこと、「生活」を中心に医療処置を行うことの素晴らしさを口にします。利用者がその人らしく生き抜くことを支援できる看護師の仕事には大きなやりがいがあるようです。

とはいえ、こんな不安がありますが...?

不安(1) 一人で全部判断しなくてはならないのでは

言うまでもない事ですが、日常の看護ケアは医師の指示書の元に行ないますので、看護師が一人で判断する必要はありません。とはいえ、業務の中で迷ったり悩んだりという事は日々起こります。そんな時も、医師への連絡ルートが確保されていたり、同じ事業所の看護師や上司、関係者に相談し判断を仰げる環境を整えている事業者がほとんどです。そのあたりの連携体制、事業所内の雰囲気なども事前にできる限り調べ自分に適した職場を選ぶことも大切かもしれません。

不安(2) 臨床経験が必要と聞きますが

実際に訪問看護で働いている看護師にアンケートしたところ、「訪問看護師になるために必要な臨床経験年数」は「3~5年必要」と答えた方が4割強、「臨床経験は関係ない」と答えた方が3割でした。臨床経験が豊富に越したことはないけれど、年数に関係なく訪問看護でがんばりたいという気持ちの方が大切、というのが実態のようです。実際、単科の経験しかなかったりブランクがありながら訪問看護の世界に飛び込み、活躍されている看護師も多くいます。

不安(3) オンコール体制はどうなっていますか

事業者により異なります。リーダー、管理者が持ち回りをすることで現場のナースはオンコールなしのところもあれば、入職3カ月後くらいから担当するところもあります。また、実際の呼び出し回数なども事業者によって大きくかわり、月1~2回もない事業者も、ターミナルケアを重視することでオンコール回数が多くなる事業者もあります。事業者ごとの看護に対する理念や方針、利用者の属性によって変わってきますので、自分の志向に合った事業者を探してみましょう。

不安(4) 土日休で働けますか

これもまた事業者により異なりますが、日常の看護ケアは平日の日中に行うことから、土日休、あるいは平日も入れて週休2日制を取るところが多いようです。日頃の情報交換を密にすることで担当の融通が利きやすい環境を作ったり、看護師同士が協力し合うことで子育てや介護がしやすい職場も多いようです。

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