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10年間で男性看護師は2倍以上に増加!男性看護師の悩みとキャリアアップ、年収について

こんにちは!
医療系キャリアアドバイザー、伊集院ナオコです。

突然ですが、あなたの職場に男性看護師はいますか?
職場に男性看護師がいる人はめずらしくないかもしれませんね。
なぜなら、実は、男性看護師の数は7万人を超え、平成16年からの10年間で2倍以上に増加しているんです!(平成26年度末時点)

男性看護師が誕生したきっかけは、1985年に「男女雇用機会均等法」という法律ができたことです。
(男女雇用機会均等法とは、職場での男女の差別を禁止し、採用・昇給昇進・教育訓練・定年・退職などの面で平等に扱うことを定めた法律です)

この法律をキッカケとして男性が看護師として働くようになり、男性看護師は増加し続けているんですね。

とはいえ、男性看護師は看護師全体の6.8%と、まだまだ少数派です。
そして、少数派であるがゆえの悩みを抱えているんです。

たとえば、女性が多い職場での人間関係の難しさを感じたり、女性の患者さんへのケアに配慮が必要になったりといった悩みです。
看護師はもともと女性しかいなかった職業なので、男性看護師が働きにくさを感じることが多いんですね・・・。

しかし、以下のような点は男性看護師ならではのメリットといえます。


  • 常勤で働き続ける人が多く、キャリアアップしやすい
  • 看護師や患者さんから頼りにされる

男性看護師のメリット2つ

男性看護師がキャリアアップしやすい理由は、常勤で働き続ける人が多く、継続したキャリアを築きやすいからなんです。

ですから、もし今悩みを抱えている男性看護師の人は、ぜひ男性看護師ならではのメリットを活かしてくださいね。
さらに、悩みに対する解決策についてもお話しします。

というわけで、今回は男性看護師の悩みとその対処法、男性看護師ならではのメリットについて解説していきますね。

それでは、まいりますっ!

男性看護師の悩みは、女性の患者さんへの配慮と職場の人間関係

男性看護師のおもな悩みは、以下のふたつです。


  1. 女性の患者さんに配慮することで仕事の範囲が限定される
  2. 女性が多い職場での人間関係

それぞれの悩みや対処法について紹介しますね。

【男性看護師ならではの悩み】
1.女性の患者さんに配慮することで仕事の範囲が限定される

男性看護師のうち、女性の患者さんからケアを拒否された経験がある人は78.7%もいるそうです。
(参考:女性患者と女性看護師への関わりに対する男性看護師の実態より

この悩みについて、具体的に紹介しますね。

先輩男性看護師が清潔ケアを実施した女性の患者さんが、「恥ずかしかった」とあとで言っていました。
その言葉を聞いて以来、女性の患者さんに、「自分で大丈夫か女性看護師に変わらなくても大丈夫か」を聞くようにしています。
(中略)
看護師としてはスキルアップのために清潔ケアを実施したい気持ちもありますが、なかなか実施できないのでモヤモヤしています。

引用元:男性看護師が女性患者さんにケアをする時(Yahoo!知恵袋より)

このように、男性看護師は女性の患者さんに配慮する必要があるため、清潔ケアなどの日々の業務をスムーズに行えない場合があります。
男性看護師による女性の患者さんへの看護を禁止するような規定はありませんが、女性の患者さんの心情に配慮している医療機関が多いようです。

【男性看護師ならではの悩み】
2.女性が多い職場での人間関係

「女性看護師との仕事上の関係づくりで苦労した経験がある」と答えた男性看護師は42.8%にのぼります。
※女性患者と女性看護師への関わりに対する男性看護師の実態より

男性ならではの悩みを抱える男性看護師

Webの掲示板では、男性看護師が以下のような悩みを打ち明けていました。

今回悩んでいるのは職場の人間関係が全く楽しくないということです。
ちなみに職場に男性は自分だけです。
同期とも先輩ともジョークを言えるようにもなってきたのですが、やたら虚しさだけ残ります。
仕事で愚痴りたいことや楽しくて話題にしたいことがあっても、職場の人とご飯すらいけずモヤモヤばかりです。
同期でそういう時はご飯に誘ってくださいよと言ってくれた子がいたので、何回も誘ったのですが用事があると断られてばかり・・・。
他の同期達は先輩を誘って自宅でお泊まりしたり、仕事終わったあと2人でご飯いったり楽しそうです。

引用元:男性看護師です(Yahoo!知恵袋の投稿より)

この方のように、男性看護師は同性が職場にいないことが多く、孤独を感じやすいんです。
女性の同僚とお泊まりをするわけにもいかないので、女性同士のように仲を深めることができないですよね・・・。

ただ、ポイントをおさえれば、男性看護師が女性の同僚と良好な関係を築くことはできるんです。
私が以前、男性看護師の人から教えてもらったポイントを紹介しますので、悩んでいる人はぜひ実践してみてください。

男性看護師が職場でうまくやっていくためのポイント5つ

男性看護師の人は、以下の5つのポイントをチェックしてくださいね。


1.女性の特性を理解する

男性看護師なら知っている人が多いと思いますが、女性には毎月数日の生理期間があり、ホルモンバランスが変化します。
そして、生理がはじまる3日~10日前になると「PMS(月経前症候群)」といわれる不快な症状に悩まされる人が多いんです。
PMSになった女性は、イライラしやすくなって攻撃的になったり、腰痛などの症状が出たりします。

PMS

個人差はありますが、女性にはそういう時期があるんだなと理解しておくと、同僚と良好な関係を築きやすいです。
PMSについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ確認してみてくださいね。

2.身だしなみに気をつける

清潔感がない人は、女性の同僚から嫌がられてしまう可能性があります。
おしゃれにこだわる必要はないですが、体臭や口臭がしないように心がけてください。
以下の記事では、体臭や口臭を防ぐポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

口臭で引き起こされる悲惨なこと

3.職場のリーダーと良好な関係を築く
どんな職場にも、職場の人間関係の中心となっているリーダーがいます。
円満に働くためには、そのリーダーと良好な人間関係を築くことが重要なんです。
ちなみに、リーダーは役職が上の人物とは限りませんので、職場の人間関係を観察して、誰がリーダーなのかを見極める必要があります。
4.誰に対してもわけ隔てなく接する

女性は周囲の人の行動をよく観察しています。
そのため、男性看護師が若い人や美人にだけ優しく対応していると、女性はすぐに気づきます。
職場では女性を異性として意識しすぎないように注意して、誰に対してもわけ隔てない態度で接しましょう。

リーダーを見極める

5.ウワサ話や悪口に深入りしない
女性はうわさ話が好きな人が多いので、休憩時間に職場の人のうわさ話や悪口などで盛り上がることがあります。
あなたがその場にいた場合、「〇〇さんはどう思う?」などと、話題を振られてしまうかもしれません。
そこでなんとなく話を合わせてしまうと、あとで「〇〇さんが悪口を言ってた」などとウワサされて、困った立場に立たされてしまう可能性があります・・・!
そのため、うわさ話や悪口には深入りせずに、さりげなく席を立ったり別の話題をふったりすることをオススメします。

男性看護師が気をつけること5つ

このポイントを教えてくれた男性看護師の人は、「このポイントを心がけるようになってから職場の人間関係がよくなった」と話していました。
5つのポイントをおさえて、よい人間関係を築いてくださいね。


ただ、これらのポイントを実践しても悩みが解決しなかったり、女性看護師が多い職場に苦手意識があったりする人がいるかもしれません。
その場合、男性看護師が多い診療科に転向することもひとつの方法です。

というわけで、続いては男性看護師が活躍している診療科について紹介していきますね。

男性看護師が活躍している診療科8つ

以下の診療科は、男性看護師の比率が高いです。
※男性看護師に対する業務評価・役割期待に関しての文献的考察より


  1. 救急科
  2. 手術室
  3. 脳神経外科
  4. 神経内科
  5. 人工透析内科
  6. 整形外科
  7. リハビリテーション科
  8. 精神科

これらの診療科では、患者さんの移動介助などに体力や腕力がいるため、男性が歓迎されているんです。
とくに精神科では、暴れる患者さんを止めるなどの対応が必要になることもあるので、腕力の強い男性看護師が重宝されています。

あなたが勤めている病院にこうした診療科がある場合は、異動したいことを上司に相談してみるといいでしょう。
もし、勤務先に該当する診療科がない場合は転職を検討してみることをオススメします。
上記の診療科名をクリックすると、看護師求人サイトのナースフルの求人を確認できますのでチェックしてくださいね。

さらに、男性看護師のなかには、夜勤専従で活躍している人もいます。
子どもがいる女性看護師は夜勤に入れないことが多いので、夜勤で男性看護師が活躍していることが多いんですね。


ここまで男性看護師が活躍している診療科について説明してきました。

活躍の場が広がっている男性看護師は、手に職をつけられる仕事として人気が高まっていて、看護師を目指そうと考える男性も増えてきています。

勉強する男性

そんなとき気になるのは、男性看護師の年収やほかの職業と比較して年収が高いのかという点ではないでしょうか。
というわけで、次に男性看護師の年収と男性全体との比較についてお伝えしていきます。

男性看護師の平均年収は男性全体よりやや低い

厚生労働省の調べによると、男性看護師の平均年収は約487万円です。(平成27年時点)
日本の男性全体の平均年収は約548万円なので、男性看護師の年収は全体平均と比較するとやや低めです。

ですが、冒頭でもお話ししたように、男性看護師はキャリアアップに有利で採用されやすいです。
キャリアアップや転職によって、男性平均よりも高い年収を稼いでいる男性看護師もいるんですよ!

というわけで、続いては男性看護師ならではのメリットについて紹介します。

男性看護師ならではのメリットは、継続したキャリアを築きやすいことだった

冒頭でもお話ししたように、男性看護師として働くメリットは以下のふたつです。


  1. 常勤で働き続ける人が多くキャリアアップしやすい
  2. 看護師や患者さんから頼りにされる

男性看護師のメリット2つ

それぞれについて、簡単に説明しますね。

【男性看護師ならではのメリット】
1.常勤で働き続ける人が多くキャリアアップしやすい

男性看護師はキャリアアップに有利

女性看護師は、産前産後休暇や育児休暇を取得する可能性が高いです。
また、子供が小さいうちは日勤のみの勤務を希望したり、常勤から非常勤に勤務を切り替えたりすることもあります。

一方で、男性看護師は、常勤のまま働き続けることが多いので、キャリアアップしやすいといえます。

もし、管理職に昇進すれば給料アップが見込めます。
たとえば、「副看護部長」相当職以上の管理職の平均年収は約719万円にもなるんです。(※看護職の賃金の実態より

【男性看護師ならではのメリット】
2.看護師や患者さんから頼りにされる

男性看護師は頼りにされる

男性看護師は、実は女性看護師や患者さんから頼りにされています。
それぞれの立場から、その理由を説明しますね。

女性看護師が男性看護師を頼りにする理由

1.体位交換などの力仕事で頼りになる
現場では、患者さんの移動介助や体位交換などの、腕力を必要とする仕事がたくさんあります。
とくに力仕事が多い救急外来やオペ室、整形外科や脳外科などでは男性看護師が重宝されています。
2.男性の視点が業務改善に役立つ
女性だけでは解決策が見いだせなかった問題点が、男性からの意見によって解決することがあります。
女性と男性では考え方や視点が異なるため、男性の意見を貴重だと考える女性看護師は多いんです。
3.職場の雰囲気が和む
女性ばかりの職場は、異性の目を意識しないために物言いがきつくなってしまい、雰囲気が殺伐としていることがあります。
しかし、男性の同僚がいると女性看護師の言動が穏やかになる傾向があり、職場の雰囲気が和みます。

男性は女性よりも腕力がある点や業務改善、職場の雰囲気をよくしてくれる点が、男性看護師に期待されていることなんですね。

患者さんが男性看護師を頼りにする理由

男性看護師が年々増えています

1.男性看護師とのコミュニケーションが楽しい
年配の女性や子供の患者さんは、男性看護師がいることを喜ぶ人が多いです。
年配の女性は若い男性と話すことが楽しかったり、子供は男性看護師に父性を感じて甘えたりするんです。
2.男性の患者さんは悩みを共有しやすい
たとえば、泌尿器科などの男性の患者さんは、同性の男性看護師がいると安心します。
患部を見られる恥ずかしさが軽減されたり、男性ならではの症状を理解してもらいやすかったりするんです。

このように、男性看護師は力仕事などの肉体的な面だけでなく、精神的にも看護師や患者さんから頼られているんですね。

そんな男性看護師は、今後もさらに増加していくと考えられています。
看護大学に入学した男性は、5年前の約1.4倍の約1,900人になり、看護学生全体の約10%を占めるようになりました。(※2012年度実績)

こうした時代の流れとともに、男性看護師の横のつながりを強化する動きも進んでいます。
三重県は2012年に「男性看護師会」をスタートさせ、2014年には「全国男性看護師会」へと発展させました。
また、同じく2014年には一般社団法人「日本男性看護師会」が発足しています。


いかがでしたか?
男性看護師は、職場ではまだまだ少数派であることから働きにくさを感じている人もいますが、キャリアアップや転職に有利という大きなメリットがあるんです。
今後、男性看護師はますます増加していくと予測されています。

男性も女性も活躍

男性看護師と女性看護師がより一層連携して、いい職場にしていけるといいですよね。

ナオコの転職業界 本音トーク

ナオコさん、相談です。

あら、何かしら?

実は私の友達のナースが転職を考えていて・・・。

今、どこかの転職情報サイトを利用しようとしているそうなんですが、自分の個人情報をやみくもに登録するのはイヤだし、どうしようか迷っているみたいで・・・。

そうなのね。
じゃあ転職情報サイトの選び方をアドバイスしておこうかしら。

ほわわわ!
ぜひお願いします!

えっとね。
転職情報サイトを選ぶ際のポイントはね・・・。

そのサイトの「運営会社」をチェックすることよ。

運営会社・・・ですか?

そうよ。
実は運営会社によって、取り扱っている求人にバラつきがあるのよ。

たとえば、●●社では紹介してもらえた求人が、■■社のサービスを利用すると紹介してもらえないケースがあったりするの。

えええ!?
そんなことがあるんですか・・・!?

そうよ。
正確には「●●社にはあった求人が■■社にはないことがある」と言ったほうが分かりやすいわね。

えっ、ど、どうしてそんなことが起こるんですか・・・?

それはね、求人紹介会社のビジネスを考えれば分かるわ。

求人紹介会社はボランティアで求人を紹介しているわけじゃない。
ビジネスで求人を紹介しているの。
看護師の転職を成功させることで、求人情報を登録していた会社から紹介料をもらっているのよ。

で、今、紹介会社はものすごく増えている。
そんな激化する求人業界において、紹介会社同士の差別化をはかれる部分、それが「求人情報」なの。

つまり、“他社よりいい求人情報を取り扱っているかどうか”で、紹介会社の価値が決まるのよ。

紹介会社からすると、求人情報はいわゆる“自社の商品”になるわけね。

ほわわ・・・。
いい求人情報を揃えることが、その紹介会社の運命を握るんですね・・・。

そうよ。
だからね、転職情報サイトを選ぶ際は“そのサイトにどれだけ魅力的な求人が掲載されているか?”という視点で選ぶといいわ。
あとは求人のは「量」なんかも大事よ。
量がたくさん掲載されているということは、転職者ごとの条件に合った求人も多いはずだから。

求人の「量」・・・。

そう。
言い換えると、「求人の掲載件数が少ない転職情報サイト」は避けたほうが無難ってこと。

・・・そう考えるとね、ぶっちゃけなところ、大手の紹介会社が運営するサイト以外の選択肢はないのよ。

えっ・・・!?

今の時代、いろいろな転職情報サイトがあるわ。
でもね、やっぱり、大手の求人サイトには、大手なりの強みがあるのよ。
一言でいえば、単純に「病院とのネットワーク」の強さが違う。

病院とのネットワーク・・・!?

大手の中には古くから求人紹介ビジネスをおこなっている会社があるわ。
そういう会社は多くの病院にたくさんの看護師を紹介してきた。
その実績があるからこそ、病院側はその求人会社を信頼して、ほかの紹介会社には出さないような「特別な求人」を出したりするのよ。

特別な求人・・・?

そうよ。
その求人会社にお世話になっているからこそ、その紹介会社にだけスペシャルな求人を出すってこと。
そうすれば、その紹介会社を利用する看護師も増えるでしょ?
病院と紹介会社は持ちつ持たれつの関係なの。
いい意味でね。

なるほどです・・・。

あと、大手の紹介会社を選ぶメリットはもうひとつあるわ。

それは何ですか?

大手の紹介会社の場合、「キャリアアドバイザー」の“質”が平均して高いってことね。

キャリアアドバイザー?

キャリアアドバイザーって、ナオコさんみたいに、求人の紹介や面接のサポートなどをしてくれる人のことですか?

そうよ。
大手はキャリアアドバイザーの“質”が違う。
なぜなら、単純に優秀な人が集まりやすいから。

優秀な人が集まりやすい・・・!?

大手の紹介会社はお給料がいいこと以外にも、そこで働くやり甲斐も大きいわ。
誰しも大企業で働くことに憧れるでしょ?
だから、優秀なキャリアアドバイザーが他社からどんどん転職してくるの。

説明が長くなっちゃったけど、私の話を総合すると、転職で失敗したくないのなら、まずは大手の紹介会社が運営している転職情報サイトに登録したほうがいいってこと。

たとえば、リクルートが運営している「ナースフル」とかね。

ほわわわ・・・。 看護師の転職は奥が深いです・・・!

もっと知識をつけませんか?

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