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飯田恭子先生の 「明日使える」ナースのための英語Lesson 第11回 トイレ介助

医療英語 > ナースのための英語Lesson

入院患者さんのなかには、ADLが低下し、トイレに行く際に介助が必要な人がいます。
排泄ケアは個人の尊厳に関わる重要なケアのひとつであり、安全・安楽を目指して患者さんの自立を支援することが求められます。
介助する際には声がけが必要であり、それは外国人の患者さんであっても同様です。

【今回の場面】

トイレ介助が必要なスミスさん。
トイレに誘導し、安全に排泄ができるように支援します。

〈会話例〉

(ナースコール)

ホワッツ ユア コンプレイント?
What’s your complaint?
どうなさいましたか?

アイ ニード トゥ ゴー トゥ ザ バスルーム
I need to go to the bathroom.
トイレに行きたいです。

オーケー
Okay.
レッツ ゴー トゥ ザ バスルーム トゥゲザー
Let’s go to the bathroom together.
わかりました。
一緒に行きましょう。

プリーズ トライ トゥ ゲット アップ
Please try to get up
オントゥ ユア エルボー スローリィ
onto your elbow slowly.
片肘でゆっくり起き上がりましょう。

(トイレに誘導する)

アイ ウィル リード ユー スローリィ バイ ザ ハンド
I will lead you slowly by the hand
ホウェン ユー ウォーク
when you walk.
歩くときに
ゆっくり手を引きますね。

オーケー
Okay.
サンキュー
Thank you.
わかりました。
ありがとう。

(トイレに入る)

プリーズ グラスプ ザ ハンドレイル アンド
Please grasp the handrail and
スローリィ アプローチ ザ トイレット シート
slowly approach the toilet seat.
手すりを持って
ゆっくり便座に近づきましょう。

オーケー
Okay.
はい。

プリーズ ベア ユア ウェイト イークリー オン ボース フィート
Please bear your weight equally on both feet.
両足に均等に体重をかけましょう。
プル ダウン ボース ユア オーバー アンド アンダー パンツ
Pull down both your over and under pants.
ズボンと下着をおろします。

アブソルートリー
Absolutely.
わかりました。

トライ トゥ シット オン ザ トイレット シート
Try to sit on the toilet seat.
アイ アム ホールディング ユー アラウンド ザ ウェスト
I am holding you around the waist.
身体を抱えて支えます。
便座に座りましょう。

アイ アンダースタンド
I understand.
わかりました。

ドーント ストレイン オン ホールド ユア ブレス
Don’t strain on hold your breath
デュアリング ア バウル ムーブメント
during a bowel movement.
排便時は力んだり、息を止めたりしないようにしてください。


今回はトイレ介助の場面を紹介しました。
トイレは転倒のリスクもあるため、介助する際は患者さんにしっかりと説明をしながら行うことが大切です。

ポイント1:トイレの行動を英会話で覚えよう

トイレに入ったとき(When entering the bathroomホウェン エンタリング ザ バスルーム)には、排泄前後にいくつかの行為があります。
例えば、

Pull down both yourプル ダウン ボース ユア over and underpantsオーバー アンド アンダーパンツ.

つまり、ズボンと下着をおろさなければなりません。
そして便座に腰をおろし、便座の中央にお尻がくるようにする必要があります。
これは、

Sit down on the toilet seatシット ダウン オン ザ トイレット シート,
 and set your bottom centered on the seat. アンド セット ユア ボトム センタレド オン ザ シート

と言えばよいでしょう。

また、排泄後は

 プレス ザ バトン トゥ ウォッシュ ユア ボトム
・Press the button to wash your bottom.
ボタンを押してお尻を洗う

 テイク サム トイレット ティシュー アンド コンプリトリー ワイプ ユア ボトム
・Take some toilet tissue and completely wipe your bottom.
トイレットペーパーでお尻をきれいに拭く

などの行為が行われます。

また、外国人の場合はトイレの習慣が異なる場合も多く、あらかじめ、

 ドーント スロー ザ トイレット ペーパー アウェイ
・Don’t throw the toilet paper away
 イン ザ トラッシュ ビン
 in the trash bin.
 プリーズ プレイス ザ トイレット ペーパー
 Please place the toilet paper
 イン ザ トイレット アンド フラッシュ。
 in the toilet and flush.
トイレットペーパーはゴミ入れには捨てないで、
トイレに流してください

などの使い方を指導する必要があることも頭に入れておきましょう。

ポイント2:「わかりました」の伝え方

看護師が患者さんのトイレ介助をする場面では、看護師がこれから行う行為を説明し、患者さんの了解を得る会話が続きました。
これはトイレ介助に限らず、多くの場面で使われるもので、医療においては特に重要なコミュニケーションです。

Okayオーケーは非常に便利な言葉ですが、一方、相手の言っていることを自分が「理解した」ことを伝える「わかりました」の場合は、I understandが使われることが多いです。
また、相手の申し出に前向きに同意したことを伝えるには、CertainlyサートンリーAbsolutelyアブソルートリーSure thingシュア シングI agreeアイ アグリーNo problemノー プロブレム、などが使われます。

日本語で表現するときには「わかりました」となるこれらの言葉。
場面によっては相手との間に誤解を生む可能性もあるため、使い分けを学んでおくとよいでしょう。

今回紹介した会話の用語解説

 バスルーム
・bathroom
浴室、トイレ
日本ではトイレ(化粧室)全体を指してトイレということが多いですが、海外ではtoilet=便器の意味で使われます。
ですから、トイレに行くという場合には、go to the bathroom、便器に座る場合には、sit on the toilet seat と使い分けます。

(コラム)ポジショニングに使える英単語2

患者さんの安全・安楽を目指すうえで、看護においてはポジショニングがより重要といえます。
それぞれのポジショニングを患者さんに説明するにはどうすればよいのでしょうか。

●ファーラー位:Fowler’s positionファウラーズ ポジション
 ザ ヘッド オブ ザ ベッド イズ エレヴェイティド
=The head of the bed is elevated.
 イット インクラインド フォーティファイブ トゥ シックスティ ディグリーズ フロム ホリゾンタル
 It inclined 45 to 60 degrees from horizontal.
ベッドの頭の部分を上げる。
45度から60度の傾斜にする。

●起坐位 Orthopneic positionオーソプニィエィック ポジション
 シット オン ア チェア ウィズ ユア ヘッド レスティング オン ア ピロー
=Sit on a chair with your head resting on a pillow.
アームズ サポーティド オン ア テーブル
Arms supported on a table.
机の上に頭を乗せてイスに座る。
両腕を台で支える。

●長坐位 Long sitting positionロング シッティング ポジション
 シット ウィズ レッグス エクステンディド
=Sit with legs extended.
キープ テンション イン ザ アッパー トルソゥ
Keep tension in the upper torso.
うつ伏せに寝てください。
顔は横に向けてください。


監修:飯田恭子
AFS8期生。神戸女学院大学英文学科卒業、東京大学理科Ⅱ類から医学部保健学科、同大学院博士課程修了。保健学博士。東京都立保健科学大学大学院教授を経て、現在、首都大学東京名誉教授、日本医療科学大学保健医療学部長を務める。
主な著書:「カタカナでわかる医療英単語」(医学書院)、「ナースのための早引き看護用語・略語ハンドブック」「早引き看護・カルテ用語事典」(ナツメ社)など。2017年1月に症例を英会話で紹介した「学生のためのカレントメディカルイングリッシュ」の第4版(新訂)を発刊。

〈飯田先生からのお知らせ〉

本連載監修の飯田恭子先生が医療・看護の領域でバイリンガルを目指す学生、研究者、英語好きな方を対象に勉強会を開催します。
医療英語に関心のある方ならどなたでも参加できます。

■日時:毎月第4週日曜日(第1回勉強会:4月23日)
■場所:板橋区立企業活性化センター2F(東京都板橋区舟渡1-13-10アイタワー2F)
■定員:各コース10名程度
■参加費:
Intermediate Course/中級コース 3,000円
Advanced Course/上級コース 4,000円
両方のコースを受講 6,000円
■申込方法:事前にメールにて申込のうえ、当日会場で参加費をお支払ください(4月20日締切)
■問い合わせ&申込先:小山田幸永(首都大学東京非常勤講師)
oyamada-yukihisa@tmu.ac.jp

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