リクルートの看護師転職パートナー ナースフル

閉じる

ナオコに聞く看護師転職成功塾

いまどきのナース事情, 看護師の働き方, 看護師転職ノウハウ

産業看護師はワークライフバランスが取りやすい!企業で働く産業看護師の仕事内容と給料・求人まとめ

このコンテンツでは、架空のキャラクターである伊集院ナオコと山下リコが、看護の現場の話や、転職ノウハウなどについて深掘りします。
もし、当コンテンツ内で扱っている情報に関してご不明な点がある場合は、こちらの運営者情報ページからお問い合わせください。


産業看護師はスーツ着用

突然ですが、看護師のあなたは、病院ではなく一般企業で働きたいと思ったことはありますか?

一般企業で働く看護師のことを「産業看護師」といいます。

こんにちは!
医療系キャリアアドバイザー、伊集院ナオコです。

産業看護師の仕事は、労働条件がよく、ワークライフバランスが取りやすいことが特徴です。
たとえば、夜勤がなかったり、土日祝日が休みだったり、デスクワークがメインなので体力的な負担が少なかったりします。

そのため、産業看護師に興味をもっている看護師は多く、人気がある働き方です。
人気があるので、実際に産業看護師で働いている看護師は多いように思いますよね。

しかし、実は産業看護師は看護師全体の1%未満しかいないんです・・・!(※平成27年 日本看護協会調べ)

産業看護師は1%以下です

つまり、産業看護師になりたい人は多いものの、実際に産業看護師として働いている看護師はかなり少ないといえます。
そのため、人気があるものの、産業看護師のリアルな情報はあまり知られていません。

ですが、人気のある産業看護師とはどんな仕事なのか、どのように求人を探せばいいのかを知りたい人は多いはずです。

というわけで、今回はそんな産業看護師の具体的な仕事内容や給料事情、求人についてお伝えしていきます。

それでは、まいりますっ!

産業看護師のメリットとデメリットを知って、理解を深めよう

まずは、産業看護師として働く魅力を知っておきたいですよね。
というわけで、病院看護師と比較した産業看護師として働くメリットについて、話していきますね。

産業看護師のメリットは労働時間が短く、体力的な負担が少ないこと

ワークライフバランスイメージ

産業看護師のメリットは、ワークライフバランスが取りやすいことです!
メリットについて、詳しく説明していきましょう。


1.夜勤がなく、土日祝日に休める
産業看護師は一般企業に勤めます。
一般企業は、9時や10時が始業時間で、実働8時間働くのが一般的です。
また、休日は暦通りの土日祝日となることが多いです。
つまり、一般企業で働く産業看護師は夜勤がなく、土日祝日に休むことができるんです。
2.成果が給料に反映されやすい
病院勤務の場合、経験年数が給料に反映されることが多いです。
しかし、一般企業は実力や仕事の成果が、給料に反映される傾向が強いです。
そのため、能力が高い人にとっては、一般企業で働く方が昇給のチャンスがあります。
3.デスクワークがメインで体力的な負担が少ない
産業看護師は、PCなどを使用したデスクワークが多いので、立ちっぱなしで働く病院看護師よりも体力的な負担が少ないです。
4.医療処置の機会が少なく心理的な負担が少ない
産業看護師は、医療処置を行う機会が少ない傾向があります。
そのため、医療ミスがないように神経を張りつめることがなく、心理的な負担が少ないです。

このように、産業看護師になると勤務時間が短くなり、体力的・心理的な負担を減らすことができます。
そのため、産業看護師はワークライフバランスを見直したいと考えている人にオススメです!

ストレスから解放

ただ、メリットがあれば、残念ながらデメリットもあります。

人ぞれぞれ仕事選びの際に重視するポイントは違いますので、産業看護師のデメリットについても、しっかりチェックしておきましょう。

産業看護師のデメリットは、医療処置スキルが低下する可能性があること

産業看護師は給料が下がる可能性も

産業看護師として働くデメリットは、給料が下がる可能性があることや、看護師の同僚が少なくなることです。


1.給料が下がる可能性がある
メリットでも説明した通り、産業看護師として働くと、夜勤がない勤務スタイルになることがほとんどです。
そのため、病院看護師と比較すると、夜勤手当の分だけ収入が減り、給料が下がる可能性があります。
たとえば、ナースフルで扱っている公開求人で比較してみると、一般企業で勤務する場合の月収は約20~35万円ですが、病院勤務では約25~40万円となっています。
2.PC操作やビジネスマナーを覚える必要がある
病院看護師の仕事は、仕事上でPCを使用する頻度が低かったり、ビジネスマナーを学ぶ機会が少なかったりします。
しかし、産業看護師は業務でPCを頻繁に使いますし、取引先や社内など様々な立場の関係者として仕事を進めていく必要があります。
産業看護師になる場合は、PCスキルとビジネスマナーを身につける必要があるので、産業看護師になりたての頃は苦労するかもしれません。
3.医療処置のスキルが低下しやすい
産業看護師は医療処置を行う機会が少ないため、医療処置のスキルが低下してしまうことは避けられません。
もちろん、産業看護師としてずっと働いていく場合は問題ありません。
しかし、病院看護師に復帰する可能性がある人は、医療処置スキルが低下するリスクがあることを認識しておきましょう。
4.同僚の看護師がほとんどいない
病院看護師には同僚として多くの看護師がいますが、産業看護師の場合は同僚の看護師がほとんどいません。
職場によっては、看護師は自分だけしかいないこともあるでしょう。
看護師ばかりの環境で働いてきた人にとっては、その状況を心細く感じることもあるようです。

これらのデメリットのうち、給料が下がる可能性があるのは、とくに気になりますよね・・・。

たしかに、産業看護師になりたての頃は、夜勤をしている病院看護師よりも給料が下がることがあります。
ただ、一般企業は病院よりも昇給のチャンスが多い傾向があり、経験やスキルを積んでいけば給料が上がっていく可能性が高いです。

昇給アップ

もし、「絶対に給料を下げたくない!」という強い気持ちがある方は、従業員の給料水準が高い大手企業や、仕事の成果に応じてインセンティブが支給される成果主義の企業をオススメします。
しかし、こうした求人は条件がよい分、競争率が高くなりますので注意してくださいね。

競争率が高い

では、これまでお話しした産業看護師のメリットやデメリットを総合すると、産業看護師に向いているのはどんな人でしょうか。

誰とでも打ち解けることができ、向上心がある人が、産業看護師に向いています

こみゅ力の高い看護師が産業看護師に向いています

産業看護師は、病院看護師と比較すると仕事を通してさまざまな立場の人と関わりを持ちます。
そのため、コミュニケーションスキルとビジネスマナーが重要になります。

こういったビジネマナーや、業務でパソコンを扱うスキルなどは新たに覚えていく必要があります。

そのため、産業看護師に向いているのは、誰とでも打ち解けることができて、向上心がある人です。

産業看護師って自分に向いているかも!と思った人はもちろん、ちょっと興味はあるけど不安もあるという人のために、産業看護師の具体的な仕事内容について説明していきますね。

産業看護師は、オフィスや治験(ちけん)関連企業、医療機器メーカーなど様々な勤務先で活躍しています

産業看護師と一言でいっても、どんな企業で働くかによって、その仕事内容は大きく異なります。
さっそく、産業看護師の主な働き方について紹介していきましょう。


  1. 企業の医務室・健康管理室での看護・保健業務
  2. 治験(ちけん)関連企業での治験コーディネーターや臨床開発モニター
  3. 医療機器メーカーでのクリニカルコーディネーター
  4. 健康相談を扱うコールセンターでの電話対応

産業看護師は様々な分野で活躍しています!

それぞれについて、仕事内容や必要なスキルをしっかりチェックしていきましょう。

【産業看護師の勤務先】
1.企業の医務室・健康管理室での看護・保健業務

従業員と面談する産業看護師

産業看護師の中でもとくに求人が多いのが、企業の医務室・健康管理室で働く産業看護師です。

大手企業のオフィスや大規模な工場には、従業員の健康管理・健康増進を目的とした医務室・健康管理室が設置されています。
企業で働く産業看護師は、産業医とともに以下のような業務を行います。


1.健康診断の実施
社員の健康状態の確認と病気の早期発見を行うために健康診断を行います。
健康診断の企画から始まり、計画や準備、健康診断結果の管理やフィードバックまでを担当します。
2.保健指導
健康診断の結果に問題があった場合に、該当する社員が健康を保てるように支援をします。
また、前年の健康診断結果との比較なども行いながら、必要に応じて保健指導を行います。
3.メンタルヘルスチェック
うつ病などの精神疾患の発症予防を目的として、仕事が原因でストレスを抱えている方との面談を行い、改善策や方法を提案していきます。
4.緊急時の応急処置
あまり頻度は高くありませんが、必要に応じて急病やケガなどに関する応急処置を行います。
オフィスに比較すると工場などの医務室は、熱中症などの応急処置が必要な場面が多いです。
また、緊急の事態が起こったときのマニュアルを整備しておくことも産業看護師の仕事です。

このように、産業看護師は社員と接する機会はありますが、メール対応やスケジュール調整などのデスクワークが多いです。
そのため、病院看護師と比較すると、肉体的な負担は少ないんですね。

デスクワークをする女性

また、従業員のメンタルヘルスチェックは、2015年12月に厚生労働省がストレスチェック制度を導入するなど、今、重要視されている分野です。

そのため、メンタルヘルスチェックに役立つ「産業カウンセラー」の資格や、精神科看護の臨床経験などがあることは産業看護師として非常に強みになります。

ただ、大手企業の医務室は健康管理や保健指導が主な目的となるため、応募の条件として「保健師」の資格が必要なことがあります。
つまり、産業看護師ではなく産業保健師のみを募集していることがありますので、注意してくださいね。

保健師の詳しい情報については、下記記事で詳しく紹介していますので興味のある人はチェックしてみてください。

一方、工場などは、オフィスに比較すると仕事中の急病やケガへの対応が多い傾向があるので、手際よく医療処置ができることが重要です。
そのため、保健師の資格よりも看護師としての臨床経験を重視されることが多いです。
ただ、重大な急病やケガがあれば病院へ搬送することになりますので安心してくださいね。

また、変わった勤務先としては、多くの人が訪れるアミューズメントパークや空港などの医務室があります。

アミューズメントパークにも産業看護師がいることも

こういった施設の場合は、従業員だけでなく不特定多数の方が医務室を利用する可能性があります。
なにかが起こったときにすぐに対応できる必要があるので、工場のときと同様に医療処置のスピードや正確さが求められます。


このように、医務室で働く産業看護師は勤務先の種類によって、求められるスキルが異なるんですね。

では、医務室の産業看護師は、どのようなメリットがあるのでしょうか。

医務室の産業看護師は夜勤がなく残業も少ないため、働きやすいです

企業のオフィスや工場の医務室・健康管理室で働く場合は、土日祝日が休みになることが多いです。
さらに、夜勤も残業がほぼないため、病院看護師と比較して労働時間が短く、ワークライフバランスが取りやすいです。

参考までに、下記に産業看護師のインタビュー記事を引用しました。
リアルな仕事内容や気持ちが語られているので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。

企業内看護師の使命は、そこで働く社員たちの健康を守ること。
ですから、病院勤務の看護師とは、仕事内容が大きく異なります。
もちろん、体調不良の社員のケアも大切な仕事のひとつ。

~中略~

企業内看護師として働く一番の魅力は、自分の仕事が多くの人の健康な身体づくりに直結すること。
病院勤務の頃とは違った意味で、人のお役に立てていると実感できる機会があります。
以前勤めていた物流会社でのことなのですが、「オレは太く短く生きるんだ」と言って糖尿病をほったらかしにしていた方がいました。
病院に通うよう何度言っても、まったく聞く耳を持たない。
それでも糖尿病を放置する怖さについて伝えてキツく叱ったり、ときには突き放したりして説得を続けた結果、病院に通うようになってダイエットも頑張ってくれるようになったのです。
社員が健康に対する意識を変えてくれた瞬間は、本当にうれしい気持ちになりますね。

引用元:「看護師のリアルインタビューvol.5」

【産業看護師の勤務先】
2.治験(ちけん)関連企業での治験コーディネーターや臨床開発モニター

続いて紹介する産業看護師の勤務先は、「治験(ちけん)関連企業」です。

治験とは、製薬会社が新薬を開発し、製品として販売する前に、新薬の効果と安全性を確認することを指す言葉です。
治験では、病院や患者さんの協力のもと、新薬を実際に人に投与して臨床試験を行います。

この治験は、病院から依頼をされる「SMO(治験施設支援機関)と、製薬会社から依頼を受けた「CRO(受託臨床試験実施機関)とが連携して行います。

治験関連企業

それでは、SMOとCROの概要と、それぞれで働く看護師の仕事内容について説明していきますね。


1.SMO(Site Management Organization:治験施設支援機関)
治験が行われる“病院”から依頼を受けて治験をサポートする企業です。
SMOで働く産業看護師は、「治験コーディネーター(CRC)」として働きます。
2.CRO(Contract Research Organization:受託臨床試験実施機関)
治験する新薬を開発中の“製薬会社”から依頼を受けて治験をサポートする企業です。
CROで働く産業看護師は、「臨床開発モニター(CRA)」として働きます。

治験というのは、SMOやCRO、製薬会社や病院、そして被験者が協力しあって成り立つ、とても大きなプロジェクトなんです。

では、産業看護師の仕事である治験コーディネーター(CRC)と臨床開発モニター(CRA)について、詳しく紹介していきましょう。

治験コーディネーター(CRC)は被験者と関わることが多いです

SMOでの「治験コーディネーター(CRC)」は、治験の実施がスムーズに行われるように“病院”側をサポートします。

治験コーディネーター(CRC)の仕事は、下記のような仕事を行います。


●治験準備業務

  • 治験実務計画書の理解
  • 治験に使用する薬剤などの確認
  • 病院での説明会開催・関係者との役割確認
  • その他必要書類の準備、など

●治験支援業務

  • 被験者への同意説明や同意取得の補助
  • 治験実施計画書に合わせたスケジュール管理
  • 検査データの収集や管理
  • 症例報告書の作成支援、など

このように、治験コーディネーター(CRC)は“病院”側のサポートを行うため、被験者と関わることが多いのが特徴です。

CRC

ただ、病院看護師と違うのは、治験コーディネーター(CRC)は患者に看護業務をすることができない点です。
そのため、患者と直接関わって看護をすることにやりがいを感じる人にとっては、物足りなさを感じてしまうかもしれません。

とはいえ、新薬が効果を発揮して患者さんの病状が改善した時は、病院看護師とはまた違う喜びが感じられます。
それに、自分が関わった新薬が世に出れば、もっとたくさんの患者を救うことができます。

そのため、患者さんへの貢献を、看護業務という視点だけでなく多角的に考えられる人に向いています。

治験コーディネーター(CRC)の詳しい業務に興味がある人は、下記の日本SMO協会の記事も参考にしてみてくださいね。

では、次に治験コーディネーター(CRC)として働くメリットを紹介していきますね。

治験コーディネーター(CRC)として働くメリットは昇給のチャンスが多いこと

治験コーディネーター(CRC)は昇給のチャンスが多いことが特徴です!

未経験で治験コーディネーター(CRC)を始めた場合、はじめのうちは日勤のみの常勤看護師と同じくらいの給料ですが、数年経験を積むと、夜勤がある常勤ナースと同じくらいかそれ以上の給与が期待できます。

具体的には、平均年収が約500万円前後ですが、企業によっては800万円近くになるケースもあるようです。

では、次に治験を“製薬会社”側からサポートする「臨床開発モニター(CRA)」について説明していきますね。

臨床開発モニター(CRA)は、製薬会社や病院の医師とのやり取りが多いです

治験を“製薬会社”側からサポートするCROで働くのが「臨床開発モニター(CRA)」です。

臨床開発モニター(CRA)は、新薬を開発している製薬会社の依頼により、病院での治験が法律や様々なルールを守って実施されているかをモニタリングします。

具体的には、下記のような仕事を行います。


  • 病院で治験を実施するスタッフへの説明会開催
  • 治験薬の医療機関への引き渡し
  • GCPに順じた治験が行われているかをモニタリング

臨床開発モニター(CRA)では、基本的に製薬会社や治験を行う病院の医師とのやりとりがメインとなります。

臨床開発モニター(CRA)は看護資格をもっている必要がありませんので、薬剤師やMR経験者など、さまざまな経歴の人がいます。

様々な経験を積むことができ、多くの立場の人たちと仕事をしていく中で、自分自身の視野が広がることが臨床開発モニター(CRA)として働く魅力です!

CRAには薬剤師やMR経験者がいます

また、臨床開発モニター(CRA)の仕事の特徴としては、全国出張が頻繁にあって泊りがけの出張が多いことです。

臨床を行う病院は全国にあるため、臨床開発モニター(CRA)は、月の半分はオフィスでの内勤、半分は出張先の病院での外勤といった勤務スタイルになります。

出張が多い

そのため、臨床開発モニター(CRA)に向いている人は、フットワークが軽くさまざまな専門職の人と関わって働くことにやりがいを感じられる方です。

ただ、注意が必要なのは、CROは大手の製薬会社の本社の近くに会社があるケースが多いので、都市部に集中していることです。
そのため、地方在住の方はCROに勤めることが難しく、臨床開発モニター(CRA)になれない可能性があります。

ちなみに、臨床開発モニター(CRA)の平均年収は約600万円前後ですが、企業によっては1000万円を超えることもあります。

治験現場で働く産業看護師は多くの関係者と連携するコミュニケーション力と勉強が必要です!

治験コーディネーター(CRC)と臨床開発モニター(CRA)のどちらにも共通して求められるのは、様々な立場の人と協力しながら仕事を進めていくコミュニケーションスキルです。

というのも、治験にかかわるこれらの職種の人は、病院関係者からみると外部の人間という立場になります。
こうした壁を越えて、治験を担当する医師や病院で働く看護師などとうまく連携をとって、治験を進行させていく必要があります。

また、治験関連の企業で働くときには、PC操作やビジネスマナーだけでなく、「薬事法」という法律や「GCP」を覚える必要があります。
GCPとは、Good Clinical Practiceの略で、製薬会社や病院、医師に対して、国が定めた治験の実施基準についてのルールです。

ただ、薬事法は看護師国家試験の際にも勉強していますし、GCPは薬事法に基づいて定められたルールなので、看護師には比較的覚えやすい内容です。
それに治験関連企業に入社したときには、教育研修のサポートがありますので安心してくださいね。

治験関連企業の産業看護師のイメージは、できましたか。
では、次に医療機器メーカーでの「クリニカルコーディネーター」の仕事について説明していきます!

【産業看護師の勤務先】
3.医療機器メーカーでのクリニカルコーディネーター

打ち合わせ同行

医療機器メーカーで働く産業看護師は、「クリニカルコーディネーター」または「フィールドナース」などと呼ばれます。
(この記事では「クリニカルコーディネーター」と呼んでいきます)

クリニカルコーディネーターは、医療機器メーカーの社員として、自社の医療機器の操作説明や営業活動のフォローを行います。
具体的な仕事内容は以下の通りです。


  • 営業担当者と一緒に病院に行き、自社製品のデモンストレーションをする
  • 納品時に医療スタッフに製品の使い方を説明する

クリニカルコーディネーターとして働く上では、英語力が必要とされるケースが多いです。
なぜなら、医療機器メーカーには外資系企業が多いため、説明書が英語で作成されていることが多いからです。

必ずしも、入社時点から高い英語力が必要とされる会社ばかりではないのですが、入社後仕事をしていく上では英語力が必要になります。
そのため、英語に苦手意識が強い方はクリニカルコーディネーターには向きません。

英語に自信がない

また、クリニカルコーディネーターは医療機器メーカー企業の社員という立場になります。
そのため、スーツを着てバリバリと働くイメージです。
キャリアウーマンへの憧れがある方にはオススメの働き方です。

ただ、注意しておきたい点としては、医療処置や患者さんとの関わりが一切ないため、看護師としての医療補助スキルは低下してしまうことです。
ですから、今後、病院看護師に戻る可能性がある方は、慎重に転職を決めたほうがいいでしょう。

また、クリニカルコーディネーターは医療メーカー勤務になるので、夜勤なしの土日祝日休みなので、家庭と仕事を両立させたい主婦ナースにも人気の働き方です。
また、営業職としての働きが認められれば昇給につながることもあり、やりがいも十分です。

【産業看護師の勤務先】
4.健康相談を扱うコールセンターでの電話対応

コールセンター

最後に紹介するのは、健康相談を受け付けているコールセンターでの電話対応です。

コールセンターは、電話健康相談事業を運営しているさまざまな企業に設置されています。
たとえば、セキュリティーサービス企業では、契約者が24時間いつでも安心して暮らせるよう、ちょっとした健康相談から急病時の対応レクチャーを行うコールセンターを運営しています。

このように、電話での患者の健康相談やメンタルヘルスに関するカウンセリングなどを行うのが、コールセンターでの産業看護師の仕事です。

気をつけたい点としては、この仕事の応募資格として“5年以上の臨床経験”などの条件が求められる場合が多いことです。
その理由としては、電話での診断は臨床経験が豊富な看護師でないと難しいためです。

また、患者さんは体調が悪い状態で連絡をしてきているため、ナーバスになっていることがあります。
顔と顔を合わせて会話をしているわけではないため、キツい言い方をされてしまったり、不満をぶつけられたりすることもあります。

そういった患者さんとの対応を仕事と割り切れる人はいいのですが、繊細な人は精神的に疲れてしまうので、向き不向きがある仕事です。

そして、コールセンターによっては、24時間体制で相談を受け付けていることがあり、その場合は夜勤があります。
ただ、仮眠はしっかりとれますし、デスクワークなので病院の夜勤と比べると体力的にはラクです。

給与面でみても、夜勤があれば病院勤務と給料があまり変わらないので安心です。

産業看護師への転職を考えるなら、紹介会社をうまく活用しましょう

これまでお話ししてきたように、企業で働く産業看護師はとても人気です。
さらに、一度就職した産業看護師は長く勤めることが多いため、欠員が出ることがほとんどありません。

たとえば、ナースフルに掲載している産業看護師の求人数は255件(※2016年4月時点)で、ナースフル全体の求人数の中の約3%にしか過ぎません。

そして、産業看護師の求人は求人サイトに掲載されていないことが多く、紹介会社が非公開求人として保持しています。

産業看護師は非公開求人を探せ!

なぜなら、産業看護師の求人を公開すると定員の何十倍もの応募が殺到してしまうからです。

こうした非公開求人をたくさん保持している紹介会社は、求人の募集が始まると自社に登録している看護師に優先的に求人を紹介します。

そのため、非公開求人をたくさん持っていて信頼できる紹介会社を使わないと、求人はほぼ見つからないんです。
ですから、産業看護師として働くことに興味をもっている方は、看護師専門の紹介会社であるナースフルへ登録しておくことをオススメします。


では、最後に産業看護師の活躍の場について、もう一度紹介しておきますね。


  1. 企業の医務室・健康管理室での看護・保健業務
  2. 治験(ちけん)関連企業での治験コーディネーターや臨床開発モニター
  3. 医療機器メーカーでのクリニカルコーディネーター
  4. 健康相談を扱うコールセンターでの電話対応

産業看護師は様々な分野で活躍しています!


いかがでしたか?

病院で働く看護師が多い一方で、たった1%ほどの看護師が産業看護師として好条件で働いています。
産業看護師に興味をもった人は、ぜひこの機会に産業看護師への転向を検討してみてくださいね。
ナースフルでは、産業看護師の転職成功事例がたくさんあります。

ナオコの転職業界 本音トーク

ナオコさん、相談です。

あら、何かしら?

実は私の友達のナースが転職を考えていて・・・。

今、どこかの転職情報サイトを利用しようとしているそうなんですが、自分の個人情報をやみくもに登録するのはイヤだし、どうしようか迷っているみたいで・・・。

そうなのね。
じゃあ転職情報サイトの選び方をアドバイスしておこうかしら。

ほわわわ!
ぜひお願いします!

えっとね。
転職情報サイトを選ぶ際のポイントはね・・・。

そのサイトの「運営会社」をチェックすることよ。

運営会社・・・ですか?

そうよ。
実は運営会社によって、取り扱っている求人にバラつきがあるのよ。

たとえば、●●社では紹介してもらえた求人が、■■社のサービスを利用すると紹介してもらえないケースがあったりするの。

えええ!?
そんなことがあるんですか・・・!?

そうよ。
正確には「●●社にはあった求人が■■社にはないことがある」と言ったほうが分かりやすいわね。

えっ、ど、どうしてそんなことが起こるんですか・・・?

それはね、求人紹介会社のビジネスを考えれば分かるわ。

求人紹介会社はボランティアで求人を紹介しているわけじゃない。
ビジネスで求人を紹介しているの。
看護師の転職を成功させることで、求人情報を登録していた会社から紹介料をもらっているのよ。

で、今、紹介会社はものすごく増えている。
そんな激化する求人業界において、紹介会社同士の差別化をはかれる部分、それが「求人情報」なの。

つまり、“他社よりいい求人情報を取り扱っているかどうか”で、紹介会社の価値が決まるのよ。

紹介会社からすると、求人情報はいわゆる“自社の商品”になるわけね。

ほわわ・・・。
いい求人情報を揃えることが、その紹介会社の運命を握るんですね・・・。

そうよ。
だからね、転職情報サイトを選ぶ際は“そのサイトにどれだけ魅力的な求人が掲載されているか?”という視点で選ぶといいわ。
あとは求人のは「量」なんかも大事よ。
量がたくさん掲載されているということは、転職者ごとの条件に合った求人も多いはずだから。

求人の「量」・・・。

そう。
言い換えると、「求人の掲載件数が少ない転職情報サイト」は避けたほうが無難ってこと。

・・・そう考えるとね、ぶっちゃけなところ、大手の紹介会社が運営するサイト以外の選択肢はないのよ。

えっ・・・!?

今の時代、いろいろな転職情報サイトがあるわ。
でもね、やっぱり、大手の求人サイトには、大手なりの強みがあるのよ。
一言でいえば、単純に「病院とのネットワーク」の強さが違う。

病院とのネットワーク・・・!?

大手の中には古くから求人紹介ビジネスをおこなっている会社があるわ。
そういう会社は多くの病院にたくさんの看護師を紹介してきた。
その実績があるからこそ、病院側はその求人会社を信頼して、ほかの紹介会社には出さないような「特別な求人」を出したりするのよ。

特別な求人・・・?

そうよ。
その求人会社にお世話になっているからこそ、その紹介会社にだけスペシャルな求人を出すってこと。
そうすれば、その紹介会社を利用する看護師も増えるでしょ?
病院と紹介会社は持ちつ持たれつの関係なの。
いい意味でね。

なるほどです・・・。

あと、大手の紹介会社を選ぶメリットはもうひとつあるわ。

それは何ですか?

大手の紹介会社の場合、「キャリアアドバイザー」の“質”が平均して高いってことね。

キャリアアドバイザー?

キャリアアドバイザーって、ナオコさんみたいに、求人の紹介や面接のサポートなどをしてくれる人のことですか?

そうよ。
大手はキャリアアドバイザーの“質”が違う。
なぜなら、単純に優秀な人が集まりやすいから。

優秀な人が集まりやすい・・・!?

大手の紹介会社はお給料がいいこと以外にも、そこで働くやり甲斐も大きいわ。
誰しも大企業で働くことに憧れるでしょ?
だから、優秀なキャリアアドバイザーが他社からどんどん転職してくるの。

説明が長くなっちゃったけど、私の話を総合すると、転職で失敗したくないのなら、まずは大手の紹介会社が運営している転職情報サイトに登録したほうがいいってこと。

たとえば、リクルートが運営している「ナースフル」とかね。

ほわわわ・・・。 看護師の転職は奥が深いです・・・!

もっと知識をつけませんか?

このページの先頭へ