リクルートの看護師転職パートナー ナースフル

閉じる

明日役立つ手技から働き方、医療ニュースまで、看護に活かせる情報をお届け ナースフルマガジン

看護に役立つワードバンク 心理学に関する用語「エンパワーメント」「レジリエンス」

仕事に役立つ看護手技 > その他の手技・知識 編

当コンテンツは株式会社 リクルートメディカルキャリアが運営する「ナースフル」というサイト内のコンテンツです。
もし、当コンテンツに関してご不明な点がある場合は、こちらの運営者情報ページからお問い合わせください。


耳にしたことはあるけれど、いざ説明しようとすると言葉に詰まってしまう・・・。そんな「うろ覚え」状態の医療用語は、この機会にすっきり理解してしまいましょう! 今回は「心理学に関連する用語」を取り上げます。

Word No.8「エンパワーメント」

エンパワーメント〔empowerment〕:社会や組織の構成員一人ひとりが持ちうる能力を発揮すること。また、そのために必要な権限を委譲するなどして、能力を発揮しやすい状況を整えること。

エンパワーメントは、もともとは公民権運動や女性の権利獲得運動などで使われ始めた言葉のようですね。

その文脈におけるエンパワーメントは、個々人が能力を培い、それを十分に発揮することで、外部環境に前向きな影響力を及ぼすようになることを意味しているわ。
例えば、発展途上国の開発におけるエンパワーメントなら、「そこに住む人自身に貧困から抜け出すための力を付けてもらう(ためにサポートする)」といったニュアンスね。

リコ:そこから転じて、医療の世界でも使われるようになったのですね。

ヨシミ:かつての治療やケアは、医療者主導で行われてきた側面が大きかったわ。
でも、患者さんの権利を尊重し、その力を主体的に発揮してもらうことの重要性が、次第に認識されるようになってきたの。
エンパワーメントは、「患者中心の医療」を目指す大きな流れにマッチする考え方だったのだと思うわ。

リコ:患者さんの自己決定権を大切にしたり、もともと備わっている能力を引き出したりすることで、健康上の課題を解決できるよう働きかけるわけですね。

ヨシミ:世界保健機関(WHO)は、エンパワーメントを「健康に影響を及ぼす行動や意思決定を、人々がよりコントロールできるようになるプロセス」と定義しているわ。
パワーレスな状態に陥った患者さんが、自分の心身や生活のコントロールを再び取り戻せるように支援することこそ、医療者に求められる基本姿勢だといえそうね。

Word No.9「レジリエンス」

レジリエンス〔resilience〕:元の状態に戻ろうと反発する力(回復力や柔軟性)。特に、ストレスやトラウマなどの困難を乗り越え、うまく対処する力を指すことが多い。

1970年代から注目されてきた言葉で、当時は「過酷な環境で育ったにもかかわらず、精神的に重篤な障害を残さずに育った子どもの特性」を指していたそうよ。
同じようなストレスがかかったとき、そのまま押しつぶされてしまう人もいれば、前向きさを取り戻せる人もいるけれど、後者がレジリエンスの高い人だといえるわね。

危機的な状態を経験しながらも、その後に立ち直っていく……。
いわば、逆境を乗り越える力だというわけですね。

ヨシミ:レジリエンスは本来、誰もが持っているもので、何歳になっても伸ばせる力だといわれているの。
そして、レジリエンスは周囲の働きかけやサポートによっても高められる可能性があるのよ。

リコ:素敵な考え方ですね!
健康障害によりストレスを抱えている患者さんにとっても、大いに関係のある言葉だと思います。

ヨシミ:レジリエンスを発揮するためには、厳しい状況でもポジティブな側面を見出せる楽観性、「やればできる!」と思える自己効力感、状況に一喜一憂しすぎない感情コントロールなどが必要だと考えられているわ。

リコ:患者さんが病気を受容し、自らの力で乗り越えられるようにサポートすることは、まさに看護師としての大きな役割の一つですが、それをレジリエンスという視点からとらえることもできるわけですね。

ヨシミ:レジリエンスは看護師自身に求められる特性の一つでもあるわ。
厳しい医療現場においても前向きさを失わず、物ごとに柔軟に適応できる「レジリエンスの高い」看護師でありたいわね。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
転職についてお悩みの方はこちらのフォームよりご相談ください。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

TOPへ