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看護に役立つワードバンク 褥瘡スケールを表す用語「DESIGN-R」「NPUAP分類」

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耳にしたことはあるけれど、いざ説明しようとすると言葉に詰まってしまう・・・。そんな「うろ覚え」状態の医療用語は、この機会にすっきり理解してしまいましょう!今回は「褥瘡スケールに関連する用語」を取り上げます。

Word No.4「DESIGN-R®」

DESIGN-R®:日本褥瘡学会が2008年に公表した褥瘡の評価スケール。褥瘡の経過を評価するだけでなく、重症度の予測にも用いることができる。深さ(Depth:D)、滲出液(Exudate:E)、大きさ(Size:S)、炎症/感染(Inflammation/Infection:I)、肉芽組織(Granulation tissue:G)、壊死組織(Necrotic tissue:N)、ポケット(Pocket:P)の7項目から構成される。

最近では、褥瘡対策チームが活躍している病院も多いですよね。
いつかチームに参加したいなあと思っているのですが、どんな勉強をしておけばよいでしょうか?

褥瘡は予防が何より大切だけれど、もし発生してしまったら、できるだけ正確に状態を把握し、関係者間で情報共有することが大切よ。
そのためのツールとして、褥瘡の評価スケールは大いに役立つわ。
「DESIGN-R」は知っているわよね?

リコ:深さ、滲出液、大きさ、炎症/感染、肉芽組織、壊死組織、ポケットという7つの項目から褥瘡を評価して、点数で表すものでしたよね。

ヨシミ:さらに、その項目が軽度の場合はアルファベットの小文字(d・e・s・i・g・n)、重度の場合は大文字(D・E・S・I・G・N)で表すという仕組みなの。
視覚的にも分かりやすいように工夫されているわよね。

リコ:例えば「滲出液」の項目については、1日1回のドレッシング交換が必要な「中等量」なら3点で、これは軽度なので小文字のeで表す、
2回以上交換する「多量」なら6点で、これは重度なので大文字のEで表すといった具合ですね。

ヨシミ:そうした調子で、例えば「D3-e3s8i1G5N3p0:20点」というように表記するのよ。

リコ:アルファベットの右下に小さく書いてあるのが各項目の点数で、最後に書いてある点数が合計点というわけですね。
それで合計点が高いほど重症であると。
・・・あれ? 計算が間違っていますよ!
3+3+8+1+5+3+0だから23点ですよね?

ヨシミ:いいえ、20点が正解なのよ。
先頭の「D(深さ)」の点数は創の状態を表しているにとどまり、重症度の改善の目安にはならないということで合計点には加えず、ハイフンで区切って冒頭に記載するのよ。

リコ:これは間違えやすいポイントですね。覚えておきます。
DESIGN-Rによる評価は、どのくらいの頻度で行えばいいでしょうか?

ヨシミ:患者さんの状態にもよるけれど、おおむね1~2週間に1回程度と考えればいいと思うわ。
ちなみに、DESIGN-Rが適用できるのは慢性期の褥瘡に限られているの。
変化が早い急性期褥瘡には使えないということも覚えておいてね。

Word No.5「NPUAP分類」

NPUAP分類:米国褥瘡諮問委員会(National Pressure Ulcer Advisory Panel)が提唱する、褥瘡の深達度(重症度)を測るための評価スケール。

もう一つ、褥瘡のステージ分類として代表的なのが「NPUAP分類」ね。
こちらは1989年に米国褥瘡諮問委員会が提唱したもので、現在でも改良されつつ多くの現場で活用されているわ。

ステージが上がるほど重症度が高くなるんですよね。
確か、ステージI~IVの4段階に分けるのでしたっけ?

ヨシミ:それに加えて、深さが分からない褥瘡に用いる「疑DTI」「判定不能」という項目も追加されているのよ。

リコ:「疑DTI」というのは耳慣れない言葉ですけど、どういう意味ですか?

ヨシミ:DTIはdeep tissue injury(深部組織損傷)で、「疑DTI」は「深部組織損傷の疑いがある」ということよ。
具体的には、圧力や剪断力で生じる皮下軟部組織の損傷により、限局性の皮膚変色などを呈している(紫色や栗色になっていたり、血疱が形成されていたりする)状態を深部組織損傷というのよ。

リコ:発見した時点では大きな皮膚症状がみられなくても、実は深部の組織が損傷していることもありますから、要注意ですね。

ヨシミ:日本で開発されたDESIGN-Rと、国際的に使われているNPUAP分類、どちらも重要なスケールよ。
それぞれの意味するところを理解して、褥瘡のアセスメントに活用できるようになってね。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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