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看護に役立つワードバンク「アカシジア」「アカラシア」「アキネジア」

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耳にしたことはあるけれど、いざ説明しようとすると言葉に詰まってしまう・・・。そんな「うろ覚え」状態の医療用語は、この機会にすっきり理解してしまいましょう! 今回は「“ア”で始まる、症状に関連する用語」を取り上げます。

Word No.1「アカシジア」

アカシジア〔acathisia〕:抗精神病薬(特に定型抗精神病薬の投与初期)の作用で線条体ドパミン系が遮断された影響で、「じっとしていられない」「気分が落ち着かない」などの訴えがある状態。

ヨシミ先輩、さっきのカンファレンスで出てきた「アカシジア」って、どんな意味でしたっけ?

アカシジアを日本語に訳すと「静座不能症」となるわ。
意味はそのまま、じっと座った状態を保てない症状を指すのよ。
抗精神病薬や一部の胃腸薬などの副作用として出現する錐体外路症状ね。

リコ:座っていられないということは、立ち上がって動いてしまうということですよね。

ヨシミ:理由もなくイライラして動き回るというのは、典型的な症状の一つね。
そのほかにも、貧乏ゆすりや足踏みを繰り返したり、ベッド上で姿勢を頻繁に変えたりすることもあるの。

リコ:薬剤の投与後、いつごろ症状が出てくるものなのでしょう?

ヨシミ:数日以内が多いけれど、遅発性の場合は数か月以上たってから現れることもあるわ。
投与前後の患者さんの動きの違いに注目して、それまでの精神状態では現れていなかった落ち着きのなさを確認したら、アカシジアを疑う必要があるといえるわね。

リコ:患者さんにとって非常に不快な症状なようですから、早期発見に努めたいですね。

Word No.2「アカラシア」

アカラシア〔achalasia〕:食道噴門部における通過障害を主訴とする食道運動機能障害。食道噴門部壁内のアウエルバッハ神経叢の減少により、下部食道括約筋の弛緩不全が起こると考えられている。

そういえば、もう一つ、よく似た言葉があったような・・・。
あ、「アカラシア」です!

アカラシアは食道運動機能障害の一つで、「特発性食道拡張症」や「噴門無弛緩症」といった名称を用いることもあるの。
もともとアカラシアという言葉は、ラテン語で「動かない」という意味らしいわ。

リコ:ということは、食道が動かなくなる病気ということですか?

ヨシミ:より正確には、食道の下部食道噴門部が弛緩しなくなって、食べ物や飲み物が食道を通過するのが難しくなった状態のことね。
有病率は10万人に1人程度といわれている、かなり珍しい機能障害よ。

リコ:発症の原因は何なのでしょう?

ヨシミ:実は、詳しいことはまだ明らかになっていないの。
障害された機能を完全に回復させることはまだ難しいけれど、食道の通過状態を改善するために薬物療法、筋層切開術、バルーン拡張といった治療が検討されるわ。

リコ:食事が飲み込みにくくなったり、食後に胸がつかえた感じがしたりといった症状に要注意ですね。

ヨシミ:そのほかにも、食べた物や唾液が逆流する、胸部の強い痛みがあるといった訴えも少なくないわ。
こうした異常がみられたら、専門医の受診を勧めたいところね。

Word No.3「アキネジア」

アキネジア〔akinesia〕:パーキンソン病の主要症状の一つで、動作の遅鈍性・拙劣性がみられる。静止時振戦および筋強固縮を伴わず、無動とすくみ足がみられるものは純粋アキネジアと呼ばれる。

錐体外路症状の仲間で「アキネジア」という言葉もあるわ。

ええと、確か、パーキンソン病と関係があったような・・・。

ヨシミ:大正解よ!
自発的に運動しようとしても動き始めるまでに時間がかかったり、動き始めても緩慢な動作しかできなかったりする状態のことで、薬剤の副作用として出現することがあるほか、パーキンソン病の主要な徴候の一つでもあるの。

リコ:パーキンソン病といえば、静止時振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害という4主徴が代表的ですよね。

ヨシミ:そのうちの無動がアキネジアのことよ。「動作緩慢」とも呼ばれ、「字を書いているとだんだん小さくなってくる」といったかたちで症状が現れることもあるわ。

リコ:表情筋に影響して、顔の表情が乏しくなることもあるんですよね。

ヨシミ:薬物療法でコントロールできるケースも多いから、医師や薬剤師と連携して対応していきましょう。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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