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体温測定・脈拍測定のポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > アセスメント・記録 編

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新人メインの勉強会でバイタルサイン測定のやり方をチェックしたら、人によって測定値がまちまちでした。

正確な測定のためには、測定法の基本をおろそかにしないことが大切ね。

Question1 腋窩における体温測定に関して誤っているのはどれ?

1.体温計を差し入れる前に、患者の腋の汗を拭き取った。
2.体温計のセンサー部が腋窩の最深層に当たらないよう注意して差し入れた。
3.体温計を差し入れた側の患者の肘を90度曲げ、腹部の上に腕を乗せてもらった。

腋窩での体温測定は普段から慣れているだけに、つい自己流でやってしまうおそれがありますね。

Answer 2

解説
正確な体温測定のためには、体温計のセンサー部が腋窩の最深層に当たるように調整して差し入れます。
差し入れる方向・角度は、体軸に対して斜め下から30~45度程度がよいでしょう。
患者さん自身に体温計を渡して測定してもらうときは、差し入れる角度や深さが適切か確認する必要があります。
衣類で隠れて見えない場合は、衣類の上から手で触れて確認しましょう。

腋窩は発汗しやすい部位ですが、検温部位が濡れていると気化熱で体温を奪われてしまい、正しい測定結果が出ないおそれもあるため、測定前に乾いたタオルで拭いておきます。
その際、腋窩に創部や疼痛がないかも確認しておくとよいでしょう。

正確な体温測定のためには、腋窩を密着させることが重要です。
腋が開いてくることがないよう選択肢のような姿勢を取るか、測定側の肘を反対側の手で引き寄せるようにしてもらいます。

Question2 腋窩以外での体温測定に関して誤っているのはどれ?

1.口腔温測定において、体温計は舌小帯を避け、正中線に対して30~40度の角度で舌下に差し入れる。
2.乳児の直腸温測定において、幼児用体温計は潤滑剤を塗布してから肛門に差し入れる。
3.鼓膜温測定において、耳式体温計は耳介を下方向に引っ張りながら差し入れる。

あまり実施する機会がないので、どれも知識があやふやですね・・・。

Answer 3

解説
耳式体温計では、センサーと鼓膜が一直線上になることで正しい測定ができます。
外耳道に沿って真っすぐ差し入れるため、耳介を上後方に引っ張るようにします。
また、患者さんには頭部を動かさないよう協力してもらいましょう。

腋窩での体温測定が難しいケースでは、それ以外の部位で測定することもあります。
腋窩温に比べると口腔温は0.2℃程度、直腸温は0.5℃程度高くなるため、異なる部位間での測定結果を比較するときは注意が必要です。
口腔温の測定は舌下で行いますが、舌小帯に体温計が当たると不安定になるため、舌下中央の横側にセンサー部が位置するようにします。

肛門に体温計を挿入する直腸温測定は、手術室における検温や、乳児の体温測定などとして行われます。
乳児の場合、実施者は利き手の反対側の手で患児の両足首を持ち上げ、体温計に潤滑剤を塗布してから2~3cmほど肛門に挿入します。

Question3 脈拍測定に関して正しいのはどれ?

1.不整脈がある患者では、30秒間の測定値を2倍して、1分間の脈拍数と考えることができる。
2.脈拍を感じづらい場合は、接触面が広くなる母指を使って測定するとよい。
3.患者の血流を阻害しないため、実施者の指を強く押し当てることは避ける。

より短い時間で測定できるなら、そのほうが合理的ですよね。

Answer 3

解説
脈拍を感じづらいときは、つい強く指を押し当ててしまいそうになりますがNGです。
患者さんの血流を阻害してしまうほか、実施者自身の脈拍を感じやすくなってしまうためです。
特に総頸動脈で測定する場合は、圧迫刺激により徐脈や血圧低下を引き起こしかねないため注意が必要です。

脈拍数の計測は1分間で行うことが原則ですが、脈拍が規則的な患者さんであれば、選択肢のように測定してもよいとされています(15秒間の測定値を4倍するケースもある)。
ただし、初診時、不整脈がある患者さん、新生児については、原則通り1分間で測定します。

脈拍を測るときは、示指・中指・環指の3本を用いるのが一般的です。
特に、中指の指腹を測定部に当てることで、脈拍を感じやすくなるはずです。
比較的太い動脈がある母指を用いると、実施者自身の脈拍を患者さんの脈拍と混同するおそれがあります。


体温や脈拍の測定にも気を付けたいポイントがたくさんありますね。

バイタルサイン測定は治療やケアの基礎となるものだから、患者さんの負担を軽減しつつ、正確に測定できる腕を磨いていきましょう。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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