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皮下注射・皮内注射のポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

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来週、外来の処置室のサポートに入ることになりました。
ワクチン接種やアレルギー反応検査の予約がかなり多いようなので、今のうちに皮下注射と皮内注射のポイントを確認しておきたいです。

病棟では意外と実施回数が少ない手技だから、知識があやふやになりがちよね。
この機会に確認しておきましょう。

Question1 注射の準備・穿刺に関して正しいのはどれ?

1.プレフィルドシリンジを用いる場合、薬液量の確認やシリンジ内の空気を抜く作業は省略できる。
2.皮内注射の場合、穿刺角度は0~15度であり、表皮に薬液を注入する。
3.皮下注射の場合、穿刺角度は10~30度であり、皮下組織に薬液を注入する。

あらかじめ薬液がセットされたシリンジは、自己注射にもよく使われていますよね。
患者さんが使いやすいように、いろいろ工程が省けるようになっているのかしら。

Answer 3

解説
皮膚の構造は、表面から「表皮→真皮→皮下組織→筋層」となっています。
この構造と、「15度・30度」という数字を覚えておき、皮内注射と皮下注射がそれぞれどちらの角度になるのか考えればよいのです。
皮下注射はその名の通り皮下組織に、皮内注射は表皮と真皮の間(皮内)に薬液を注入します。
穿刺して薬液を注入した際、丸く膨らみが出るのも皮内注射の特徴です。
皮内注射は穿刺部位が浅いので15度、それより深く穿刺すべき皮下注射は30度となります。

薬液がセットされたシリンジ(プレフィルドシリンジ)は、物品を準備して薬液を吸うなどの準備が不要になり簡便かつ衛生的です。
しかし、投与するまでの基本的な安全確認まで省いてはなりません。
手元に準備したシリンジキットが異なるものだったり、投与量がシリンジ内の全量ではなく一部であったりする可能性もあります。
また、シリンジ内には多少の空気が残っているので、エアを抜く作業も忘れずに行いましょう。

Question2 皮下注射に関して誤っているのはどれ?

1.刺入部位の外側の皮膚をつまんでから穿刺する。
2.薬液を注入する間も、皮膚をつまんだ状態を保つ。
3.薬液を注入後、皮膚は揉まずに圧迫止血する。

穿刺するときも薬液を注入するときも、皮膚はつまんだままでいいのかな?

Answer 2

解説
皮下注射を行う部位は、神経や血管が少ない上腕・腹部・大腿部などが多いですが、どこに打つ場合でも皮膚をつまんで実施します。
可動性のある皮下組織は、しっかり固定しないと動いてしまい、誤って注射針が筋層まで届いてしまうおそれがあるからです。
また、刺入時の痛みを緩和する意味もあります。
ただし、穿刺後の薬液注入時は、皮膚をつまんだ状態を解除します。
つまんだままで薬液を注入し、その後に解除すると、解除する際の圧で薬液が排出されてしまうことがあるからです。

皮下注射の目的は、薬液を緩やかに吸収させて効果を発揮させることです。
皮膚を揉んでしまうと薬液の吸収速度が高まり、思いもよらない副作用が出現するおそれがあるため注意が必要です。
患者さんにも、注射後に皮膚を揉まないよう説明しておきましょう。

Question3 注射時の安全確認に関して正しいのはどれ?

1.浅い角度で刺入すれば皮下組織に到達するので、逆血の確認はしなくてもよい。
2.患者が疼痛を訴えたが、浅い角度で刺入しており神経に触れている可能性はないため、そのまま薬剤を注入した。
3.穿刺時に患者が指先のしびれを訴えた。穿刺までに時間がかかり駆血帯を巻く時間が長かったためだと思われるが、念のため注射を中止して様子をみることにした。

皮下注射や皮内注射は浅めの角度で穿刺するから、リスクは低いですよね。

Answer 3

解説
いくら刺入角度が浅くても、血管に入ったり神経を傷付けたりする可能性はゼロではありません。
患者さん一人ひとりで血管や神経の走行、長さなどの条件は異なりますし、穿刺部位や刺入角度の微妙な違いでその影響も変わってきます。
「大丈夫だろう」と安易に実施してしまったら、後からなかったことにはできません。
たとえ処置の時間がずれたとしても、安全側に倒して判断しましょう。

逆血の確認は、確実に血管には刺していないことを確認するために、必ず行います。
もし、皮下注射用の薬剤が血管内に入ってしまったら、薬効の発現が早まったり、副作用が出現したりするおそれがあります。


浅い角度で刺入する場合であっても、甘く考えるのは禁物ですね。

わからないことがあったとき、思い込みで突っ走るのはNGよ。
たとえ時間がかかっても、一旦手を止めて、先輩看護師や主治医に相談してね。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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