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ストーマケアのポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 生活介助・ケア 編

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最近、近所のスーパーのトイレまでオストメイト対応になっているのに気づいて、「時代はここまで変わったか」と驚きました。

大腸がんの増加も背景にあり、ストーマを造設する人の数が増えているものね。
装具の交換やスキンケアなど、ポイントをおさらいしておきましょう。

Question1 ストーマ交換のタイミングに関して誤っているのはどれ?

1.装具の溶解・膨潤部が1cmを超えるまでに交換することを基本とする。
2.消化管ストーマの場合、腸蠕動が活発になる食後2時間以内に交換する。
3.尿路ストーマの場合、交換の1時間ほど前から飲水を控えてもらうとよい。

排泄に関わることですから、患者さんが飲食するタイミングまで考える必要があるわけですね。

Answer 2

解説
ストーマを大きく分けると、消化管ストーマと尿路ストーマの2種類があります。
消化管ストーマの場合、造設した位置が肛門から遠いほど、便が水様・液状になります。
そのため、小腸ストーマであれば、結腸ストーマよりも頻繁に交換する必要があります。
ただ、腸蠕動が活発になる食後2時間以内は排便の可能性が高いため、交換は避けるべきでしょう。

ストーマ装具は「溶解・膨潤部が1cmを超えるまで」に交換することが目安となります。
ただし、面板の皮膚保護剤は排泄物や汗を吸収して溶解・膨潤するため、その特性を考慮して交換のタイミングを計る必要があります。
例えば、下痢気味だったり汗をかいたりした場合は、通常より早めに交換します。

尿路ストーマの場合は、排尿が多いタイミングでは交換しづらいため、点滴中や水分補給の直後などにおける交換は避けるようにします。
できれば、あらかじめ交換時間を患者さんに伝えておき、その1時間ほど前から飲水を控えてもらうとよいでしょう。

Question2 ストーマ交換の方法に関して誤っているのはどれ?

1.装具をはがした後の皮膚に残った粘着剤を、剥離剤を用いて除去した。
2.小腸ストーマにおいて、面板にストーマ孔を開ける際、ストーマの実寸よりも1cmほど大きめにカットした。
3.面板の装着直後、皮膚保護剤の部分に20~30秒間ほど手を当てて密着させた。

ストーマ孔は、どれくらいの余裕を持たせて開ければよかったかな?

Answer 2

解説
面板の粘着力は粘膜に直接触れると低下するため、ストーマのサイズよりも少し大きめにカットします。
固形便が出やすい結腸ストーマであれば、実寸よりも2~3mm大きめにカットするとよいでしょう。
ただし、小腸ストーマや尿路ストーマの場合は排泄物が水様・液状になりやすいため、すき間が大きいと皮膚に付着してトラブルになりがちです。
小腸ストーマや尿路ストーマなら、ストーマより1~2mmほど大きければ十分です。

古いストーマ装具を除去したら、周囲の便をぬぐってから、面板の裏やストーマ、皮膚、排泄物などの状態を確認します。
特にストーマ周囲の皮膚は、常に密閉された環境である上に排泄物に触れやすいため、かゆみや発赤などがないか必ずチェックしましょう。
皮膚に粘着剤が残っているとき、強い力でこすったり、爪を立てたりして除去するのはNGです。
泡立てた石けんや剥離剤などを使って、愛護的に取り除くようにしましょう。

皮膚保護剤は温められることで粘着力が増すという特徴があるため、面板の装着直後に手を当てて温め、密着させるようにしましょう。
ただし、やけどのおそれがあるため、熱い清拭用タオルやドライヤーの熱風などを使って温めるのはNGです。

Question3 ストーマのセルフケアに関して正しいのはどれ?

1.指先の巧緻性が低下した患者に対して、二品系装具(ツーピース)の使用を勧めた。
2.退院指導において、使用済みの装具は排泄物が入ったまま丸めてゴミ箱に捨てるよう伝えた。
3.看護師がストーマ交換の方法を実演した上で、「次は自分で装具をはがしてみましょう」と提案した。

ワンピースとツーピースの違いって何でしたっけ・・・。

Answer 3

解説
初めてストーマを造設した患者さんの場合、手術からの回復状況などに応じて、段階を踏みながらセルフケア指導を行います。
最初は看護師が実際にやって見せ、それをお手本として自ら除去・洗浄・装着できるように指導していきます。

ストーマには、面板とストーマ袋が一体になった単品系装具(ワンピース)と、分かれている二品系装具(ツーピース)があります。
ワンピースはツーピースよりも安価で、ストーマ袋が外れる心配がないというメリットがあります。
一方で、袋を外せないという特性上、貼付の際にストーマを直接見て確認しにくくなります。
ツーピースは、ストーマ袋をはめ込む際に指先の力や巧緻性が必要であり、はめ込みが不十分だと外れてしまいます。

入院中は排泄物が入ったまま装具を廃棄できますが、それ以外の場所では衛生面などの問題から基本的にNGです。
退院後は、装具内の排泄物をトイレに流してから、使用済み装具を廃棄する必要があります。
具体的な手順や方法を、入院中に説明しておきましょう。


テキパキとケアを行うだけでなく、患者さんが自分でケアできるように支援する視点を忘れないでね。

退院後もスムーズに生活できるよう、入院中から考えておくことが大切ですね。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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