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安全・安楽な入浴・シャワー介助のポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 生活介助・ケア 編

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最近、私の病棟で入浴介助を必要とする患者さんが増えています。
貴重なバスタイムを安全・安楽に過ごしてもらうようサポートする方法を、あらためて勉強しておきたいです。

入浴時は濡れた床で滑って転倒するなど、事故のリスクが高い場面でもあるわよね。
気をつけたいポイントをおさらいしておきましょう!

Question1:入浴の可否判断に関して正しいのはどれ?

1.患者の体温を測ったところ38℃だったが、本人は元気な様子で入浴を希望している。担当看護師から見ても普段通りの様子であったため、本人の意向に沿って入浴介助することにした。
2.消灯後、患者から「汗をかいたのでどうしてもシャワーに入りたい」との訴えがあった。その日は病棟が落ち着いていて人手に余裕があったため、シャワー介助することにした。
3.長風呂が趣味だった患者から「週に一度の入浴くらい、ぬるま湯にゆっくり浸かりたい」という要望があったが、浸かるのは10分程度にとどめてもらった。

患者さんが元気なら、できるだけ入浴させてあげたいですよね。
長風呂の希望もかなえてあげられたらいいけれど・・・。

Answer 3

解説
入院中は毎日入浴できるとは限りません。
自立していれば希望時に入ることができても、介助が必要なら週に1回程度のこともあります。
貴重な機会だからこそ、できるだけ本人の希望に沿いたいところですが、転倒や急な血圧変動などのリスクを考慮する必要があります。
治療中であることを理解してもらい、湯船に浸かる時間は10分以内とするのが基本です。

選択肢1については、元気な様子に見えたとしても、バイタルサインに異常があれば入浴日を変更し、体調を整えることを優先しましょう。
入浴可否のラインを、あらかじめ患者さんや主治医と共有しておけばスムーズです。

選択肢2は、現場で起こりやすいケースの1つでしょう。
いくら人手に余裕があっても、入浴中に他の患者さんが急変するおそれもあります。
また、「今回はOKだけれど違う日はNG」となれば一貫性のある対応にならず、患者さんにとっても病棟にとってもよいことではありません。
自力で入浴できる患者さんについても、安全確保のために消灯後の入浴は控えてもらいましょう。

Question2:入浴時の湯温の確認方法に関して誤っているのはどれ?

1.シャワーの温度を確かめるため、温度計を使用した。
2.看護師の二の腕部分にシャワーを当て、湯の温度を確かめた。
3.シャワーの湯をしばらく出した後、患者の手のひらにかけて適温かどうか確かめてもらった。

お湯の温度の確かめ方ですね。
どれも問題ないように思えますが・・・。

Answer 3

解説
シャワーは冷たい水が出てから徐々に温かくなっていくため、患者さんにかける前に湯の温度を確認する必要があります。
ただし、手のひらであっても、いきなり患者さんにかけて確かめてもらうのは危険です。
温度が十分に上昇していなければ、寒気などの不快感や血圧低下などにつながってしまいます。
一方で、熱すぎればやけどのリスクもあります。
温度計を用いたり、介助者の上腕内側の皮膚に当てたりして適温であることを確かめてから、患者さん自身に快・不快を確認してもらいましょう。
なお、片麻痺がある患者さんであれば、湯温の確認は健側で行います。

Question3:入浴介助に関して正しいのはどれ?

1.浴室から脱衣所へ出るとき、いつもの敷物が見当たらなかったため、身体を拭くためのタオルを敷いた。
2.浴室の中にあるシャワーチェアに腰かけてもらい、身体を洗った。
3.湯が適温になるまで、バスタブの縁に腰かけて待ってもらった。

転倒を防ぐためには、立ったままより座ってもらったほうがいいですよね。

Answer 2

解説
通常、医療施設の浴室にはシャワーチェアが置いてあるはずですから、座ってもらうように声をかけましょう。
立ったまま洗髪したり身体を洗ったりしていると、めまいや立ちくらみが生じたときに危険です。
ただし、選択肢3のようにバスタブの縁に座ってもらうのは、安定感に欠けるため避けるようにしましょう。

選択肢1は、ヒヤリハット事例が多い場面です。
入浴後は足元に水滴が付いているため床に敷物(バスマット)を敷いておきますが、「とりあえず」と思ってバスタオルなどを置いてしまうと、滑り止めがないため転倒リスクが高まります。
なお、入浴後、患者さんが濡れている状態で右往左往すると身体が冷えてしまうため、必要物品は入浴前に準備しておきましょう。


入浴前→入浴中→入浴後という全体の流れを想定したうえで、準備や介助を行う必要がありますね。

入院中の患者さんでは体調の変化が起こりやすいことを念頭に置きながら、できるだけ入浴を楽しんでもらえるように介助していきましょう。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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