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うつ病・うつ状態による休職者への支援~リワークプログラムって何?

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厚生労働省の患者調査によれば、精神疾患を抱える患者数は約392万人(2014年)で、うち気分障害の患者数は約112万人、神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害の患者数は約72万人にのぼります。こうしたストレスに起因する病気やうつ病による休職者を対象にした復職支援(リワークプログラム)が広がっています。

仕事復帰を目指す人の支援

精神疾患を抱える人のうち、労働人口のボリュームゾーンである25~64歳の割合は約53%。気分障害や神経症性障害、ストレス関連障害などがある人は外来通院を続けている人が多い一方で、仕事の継続は難しく休職から退職に追い込まれる人も少なくありません

うつなどの気分障害では、治療のゴールが見えにくく、休職を余儀なくされることによって経済的な不安も強くなります。また、仕事の業務そのものだけでなく通勤にも多くのエネルギーを必要とし、休職期間が長くなるほど、患者さん自身が考える以上に体力が低下しているケースもあります。そこで治療の進行とともに、仕事に復帰する準備として勧められるのがリワークプログラム(復職支援)です。

リワークプログラムとは?

復職に向けた第一歩は、決まった時間に決まった場所に通うことです。これが通勤を想定したもので、リワークプログラムの一環となります。リワークプログラムは、医療機関や地域障害職業センター、企業などが企画していますが、医療機関におけるリワークプログラムでは、病状の回復と安定を目指し、そのなかで復職支援のプログラムを実施していきます。このなかで復職が可能かどうかを見極めることもでき、再休職の予防も目的のひとつとなっています。

診療報酬上は精神科デイケアなどの一環で、医師や看護師、精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士(公認心理師)など、専門職がチームとなり、復職に向けたリハビリテーションを提供します。

復職に向けて重要なのが生活リズムを整えることです。休職中は起床時間が不規則になりやすく生活リズムの確立には時間がかかります。出勤時間に合わせて起床、準備を進め、リワークプログラム施設に向かうことで起床から通勤までのリズムを確立していきます。また、仕事をするうえでは、職場の仲間や顧客とのコミュニケーションが重要となります。ストレスがかかりやすい対人場面の訓練や発症前の仕事への取り組み方、ストレスマネジメントなどを振り返ります。

体力アップも復職支援の重要な要素で、リワークプログラムでは軽い運動やレクリエーションを通じて体力向上やストレスケアを行います。病気になったことで家族に負担がかかったり、相談相手がいなかったりと、休職中は孤立しやすくなりますが、リワークプログラムに参加することによって同じ悩みを持つ仲間と出会い、語り合うことで不安の解消につながります。

リワークプログラムは、精神科デイケアの一環として行われるものは健康保険が適用され、自立支援医療制度も利用できます。

復職を成功させるための医療者の連携

体調が整っていても、いざ復職となると不安は大きいもの。そのなかでリワークプログラムはそのプロセスを支援する役割として期待されています。リワークプログラムを実施している医療機関は都市部を中心に広がってきており、プログラムの内容も各施設で特色があります。

また、復職に際しては産業医や産業看護師との情報の共有が重要ともいわれています。厚生労働省の研究班の調査によれば、メンタルヘルスの不調は再発率が高く、復職後の累積再休務率は復職日から6ヵ月で約2割、5年で約半数にのぼることがわかりました。特に復職後2年間は再病休の発生割合が高くなることから、リワークプログラムのフォローアッププログラムの活用、産業医との連携による注意深い見守りなどが必要とされます。

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参考
厚生労働省 社会・援護局 障害者福祉

労災疾病臨床研究事業費補助金 主治医と産業医の連携に関する有効な手段の提案に関する研究

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