リクルートの看護師転職パートナー ナースフル

閉じる

明日役立つ手技から働き方、医療ニュースまで、看護に活かせる情報をお届け ナースフルマガジン

リハビリテーション専門病院での看護師の役割とやりがいは?

最新ナースコラム > ナースのお仕事

当コンテンツは株式会社 リクルートメディカルキャリアが運営する「ナースフル」というサイト内のコンテンツです。
もし、当コンテンツに関してご不明な点がある場合は、こちらの運営者情報ページからお問い合わせください。


在宅復帰を目指すうえで重要なリハビリテーションの位置付けは、今後さらに高まることが予測されます。急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟の役割の違いと、働く看護師に必要な視点について紹介します。

合併症の予防とできる能力の拡大を目指す

急性期病院(7対1入院基本料)の平均在院日数が短縮するなかで、在宅・社会復帰を目指す回復期リハビリテーション病棟での医療・看護の役割がより一層重要視されるようになりました。

回復期の患者さんは、急性期に比べて病状は安定しているものの、転倒・転落による骨折や誤嚥性肺炎などのリスクも高く、合併症によっては臥床期間が延長して寝たきりの原因になることもあります。重症化を回避するためには看護師によるモニタリングが欠かせないものであり、リハビリテーションを安全に行ううえでも看護師による病状の把握、異常の早期発見がポイントになります。誤嚥性肺炎や摂食嚥下障害などを合併すると、リハビリテーションの進行が遅れて在宅復帰が困難になるケースもあります。

回復期リハビリテーション病棟の患者さんの原疾患は様々で、高齢患者さんの場合は複数の慢性疾患を抱えているケースがあります。疾患理解と各障害に応じて患者さん個々のリスクに配慮し、全身の観察を行いながら、リハビリテーションによって「できる能力」を拡大していきます。

リハビリテーション職との連携

安全かつ効果的なリハビリテーションを実施するためには、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のほか、管理栄養士や歯科衛生士、薬剤師など、多職種と連携して全身状態を管理していくことが重要となります。

リハビリテーションの時間は限られますが、それ以外の患者さんが病棟にいる時間で生活援助を行いながら、「できる能力」を伸ばしていくことが看護師の役割のひとつです。

回復期リハ看護師認定コースを開設する回復期リハビリテーション病棟協会では、「回復期リハビリテーション病棟看護・介護10か条」を示しており、食事環境の整備や経口摂取への取り組み、整容、口腔ケア、排泄誘導、入浴、更衣の実施など、在宅復帰に向けた看護・介護について紹介しています。こうした日々の生活動作がリハビリテーションの効果を高め、患者さんのQOL向上につながります。

このほかにも看護・介護10か条では、二次的合併症の予防と安全対策の徹底、他職種との情報の共有化、リハ技術の習得、家族ケアと介護指導、看護計画の頻回な見直しとリハ計画への反映が挙げられています。

特にリハビリテーション職と連携をはかるうえでは、他職種の専門性を理解し、リハビリテーションで向上したADLを食事や整容、排泄などの生活行動につなげていくこと、そのフィードバックの繰り返しが重要となります。チームとしてそれぞれの専門性を発揮するためにも相互理解と共通言語、情報共有が欠かせないものであり、看護師はその調整役も担います。

また、退院後もリハビリテーションを継続してできる能力の維持・拡大を目指すことが再入院の予防につながります。退院支援で地域連携をはかり、訪問看護師に情報を提供し、地域の社会資源の活用に向けた支援を行うのも看護師の重要な役割といえるでしょう。

患者さんとの信頼関係を構築

回復期のリハビリテーションとケアは、患者さんの病状やADL、その後の生活に大きく反映します。看護師は回復の過程をともに喜び、患者さんの意思決定を支援していくなかで患者さんや家族との信頼関係を構築し、深くじっくりとかかわることができるのが魅力といえるでしょう。

急性期の段階では治療が中心となるのに対し、回復期は生活の再構築に向かっていきます。障がいが残る場合には生活を再構築することが求められますが、障がいを受容する過程において、否認期にはリハビリを拒否したり、混乱期には怒りや悲しみ、抑うつなどが生じたりと、患者さんの心理状態は不安定で変化が大きくなります。特に混乱期には、医療者だけでなく家族との関係に影響を及ぼすこともあります。患者さんに障がいが残ることは家族にとっても精神的な負担が大きく、不安が強くなることから、家族に対するケアが必要となることもあります。

急性期に比べて回復期は医療行為が少ないものの、患者さんの観察を通じて心の変化を見極め、細やかに配慮しながら患者さんに接し、ケアを提供していくことが求められる現場です。疾患だけでなく、リハビリテーションの技術や社会資源、福祉用具などの知識も必要となることから、専門的な知識を学ぶための研修機会を増やしている医療機関も増えています。

リハビリテーションの一環として、患者さんとのレクリエーションを企画したり、趣味活動などを促進したりと、さまざまなアプローチによって患者さんのリハビリテーションを支援していくリハビリテーション看護は、“看護にできること”の幅広さも実感できる現場ではないでしょうか。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
転職についてお悩みの方はこちらのフォームよりご相談ください。

参考
回復期リハビリテーション病棟協会

日本リハビリテーション看護学会

TOPへ