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ストレッチャーによる移送のポイント|クイズで学ぶ看護手技

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術後の患者さんをストレッチャーで移送しているとき、ふと気づいたら足が飛び出していたのでヒヤッとしたことがあります。

ストレッチャーの「交通事故」を起こさないように、安全な移送方法をおさらいしておきましょう。

Question1 ストレッチャーの進行に関して誤っているのはどれ?

1.水平な場所では患者の足側を先にして進め、頭側にいる介助者が患者の様子を観察する。
2.斜面を下るときは、患者の頭側を先にして進め、頭側にいる介助者が患者の様子を観察する。
3.角を曲がるときは、患者の頭側を軸として足側を大きく旋回させる。

どうすれば患者さんは不安なく乗っていられるかしら?

Answer 2

解説
斜面を下るときは、患者さんの頭部が低い位置にきてしまうと重力が強くかかり、気分不快を生じることがあります。
そのため、上るときは頭側を、下るときは足側を先行させ、常に頭部が高い位置にくるようにします。

ストレッチャーによる移送時は、患者さんの足側を先行させることが基本です。
患者さんは、進行方向の様子が少しでも目に入ることで不安が軽減され、安心して身を任せることができるようになります。
そして、ストレッチャーによる移送は安全のために2人以上で行うのが基本です。
頭側にいる介助者は患者さんの状態を常に観察し、異変がないかを確認します。
足側にいる介助者は、進行方向の安全確認をしながら、ストレッチャーを推進する役割を担います。

廊下などの角を曲がるときは、頭部に遠心力がかかりにくいように、できるだけ頭側を動かさず足側を大きく動かすのがポイントです。
旋回するスピード自体も速くなりすぎないように調整しましょう。

Question2 ストレッチャーの安全管理に関して誤っているのはどれ?

1.患者に挿入されているライン類の接続や走行の具合を確認後、ストレッチャーへ移乗させる。
2.ストレッチャーを進めるときのスピードは、1秒間に2歩程度を基本とする。
3.進行方向に段差があるときは、車輪を浮かせずに徐行して乗り越える。

移送されている患者さんの気持ちになって考えてみたいですね。

Answer 3

解説
大きな段差をそのまま乗り越えるのは論外ですが、たとえ小さな段差でも、横たわっている患者さんからすれば、かなりの振動を感じるものです。
「このくらいなら大丈夫だろう」と軽く考えず、スピードを緩めた上で車輪を浮かせ、振動を最小限に抑えるよう配慮しましょう。

ストレッチャーでの移送が必要な患者さんは重症度が高く、ドレーンやチューブが挿入されている場合も少なからずあり、ベッドからストレッチャーへの移乗時、事故抜去を起こすリスクが高くなります。
そのため、患者さんに挿入されているライン類を挿入部から手でたどって確認し、テープなどでの固定が十分かチェックしてから移乗してもらうようにしましょう。
また、重要なラインについては把持しながら移乗してもらったり、可能な場合は一時的に外してから移乗してもらったりすることもあります。

患者さんにとって、スピードが出た状態でストレッチャー移送されるのは非常に怖いことです。
なにしろ、自身で操作できない「乗り物」に、横たわって乗っていなければならないのです。
そのため、1秒間に2歩程度のゆっくりとした速度を基本としましょう。
進行方向や予想される揺れの程度などを適宜患者さんに伝えながら進むと、なお安心してもらえるでしょう。

Question3 ストレッチャーのロックに関して正しいのはどれ?

1.誰も乗っていないストレッチャーを置いておく場合でも、ロックをかけておく必要がある。
2.スライディングボードを用いてベッドからストレッチャーへ移乗させるとき、ストレッチャー側に介助者がいる場合は、ストレッチャーのロックをかけなくてよい。
3.ストレッチャーのロックがかかっているかどうか指差し確認することが望ましいが、患者を驚かせる可能性があるため、声に出して確認する必要はない。

ロックをかけた「つもり」にならないようにしたいですね。

Answer 1

解説
患者さんをストレッチャーに移乗させるとき、ロックをかけておくのは当然のことです。
一方で、使用していないときにもロックは必要です。
ストレッチャーが固定されていると思った患者さんがもたれかかるなどして、転倒事故につながるおそれがあるからです。

スライディングボードを用いてベッドからストレッチャーへ移乗させるときは、不用意にストレッチャーが動くリスクが高い場面です。
ストレッチャー側に介助者がいるからといって、ロックをかけない理由にはなりません。

ロックの有無を確認するため、指差し呼称を行うことが望ましいでしょう。
ロックの状態を他の介助者と共有する意味合いもあります。


ストレッチャーの移乗や移送時の事故により、患者さんが骨折したり意識消失したりといった事例もあるのよ。

たとえ急いでいたとしても、安全には細心の注意を払いたいですね!

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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