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ナースが知りたい!くすりの知識 関節リウマチに適応の第3のJAK阻害薬 ペフィシチニブ(商品名スマイラフ)

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婦人科系は別として、男性に比べて女性のほうが罹患しやすい疾患というものがいくつかありますが、関節リウマチもその1つなんですね。

高齢女性が関節リウマチのために自分の手の甲をさすっている様子は、たまに見ることがあるわよね。
今回は、2019年7月に発売された関節リウマチ治療薬ペフィシチニブ(商品名スマイラフ)を紹介するわ。

T細胞の増殖や炎症性サイトカインの産生を抑制

関節リウマチは、関節の滑膜に炎症を引き起こし、関節の痛みや腫れ、こわばりなどの症状が現れる全身性の炎症性自己免疫疾患ね。
進行すると軟骨や骨が破壊されて元に戻ることはなく、日常生活に大きな支障をきたしてしまうわ。
日本人では30~50歳代の女性に好発し、有病率は約0.3~0.5%と推定されているの。

従来、関節リウマチに対する薬物療法では、次のようにさまざまな薬剤が使われてきたわ。

  • 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
  • 副腎皮質ステロイド
  • 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs):メトトレキサートなど
  • TNF阻害薬:インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブ、セルトリズマブなど
  • IL-6阻害薬:トシリズマブなど
  • T細胞選択的共刺激調節薬:アバタセプトなど
  • JAK阻害薬:トファシチニブ、バリシチニブ

ペフィシチニブは、トファシチニブとバリシチニブに続いて登場した第3のJAK阻害薬なの。
JAK阻害薬は、JAK(ヤヌスキナーゼ)という酵素に働きかけて炎症性サイトカインのシグナル伝達を阻害し、その結果として関節リウマチの炎症を抑制するわ。

TNF阻害薬などの生物学的製剤は抗薬物抗体が生成されて効果が減弱するケースがあるけれど、JAK阻害薬にはその心配がないの。
また、JAK阻害薬は生物学的製剤のように点滴静注または皮下注射ではなく経口投与で治療できることから、患者さんの負担が少ないこともメリットだといえるわね。

効能・効果

既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)

メトトレキサートをはじめとする少なくとも1剤の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与することとされているわ。

用法・用量

通常、成人にはペフィシチニブとして150mgを1日1回食後に経口投与する。
なお、患者の状態に応じて100mgを1日1回投与できる。

中等度の肝機能障害を有する患者さんに投与すると、ペフィシチニブの血中濃度が高くなり、副作用が強く現れるおそれがあるの。
この場合は50mgの1日1回投与にとどめることとされているわ。

また、ペフィシチニブの投与で免疫抑制作用が増強されると感染症のリスクが高まるため、他の強力な免疫抑制薬(TNF阻害薬、IL-6阻害薬、T細胞選択的共刺激調節薬などの生物学的製剤や、他のJAK阻害薬)と併用してはならないとされているわ。

使用上の注意、副作用

国内および海外で行われた4つの臨床試験(N=1052)において、主な副作用として上咽頭炎(28.1%)、帯状疱疹(12.9%)、血中CK増加(9.3%)などが認められているわ。

また、頻度はそこまで高くないものの重大な副作用として、感染症(肺炎、敗血症)、好中球減少症、リンパ球減少症、ヘモグロビン減少、消化管穿孔、肝機能障害、黄疸、間質性肺炎などが報告されているわ。


関節リウマチの病態やそれに対する薬物療法の理解は、私には少しハードルが高いですが、1つずつ勉強していきたいです。

関節リウマチを含む膠原病の世界は、勉強していくと非常に奥深いものがあるわ。
ぜひ、身構えずに取り組んでみてね。

参考文献
スマイラフ 添付文書.
※効能・効果・使用上の注意等、医薬品の最新情報につきましては、各製品の添付文書等をご参照ください。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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