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保育園看護師の役割と働き方 准看護師も保育士定数に

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保育園で乳幼児の健康管理や、体調の急変に対応できる看護師のニーズが高まっています。保育の担い手として、看護師に加えて准看護師も保育士定数にみなされるようになり、看護師の就業先の選択肢の幅が広がったといえます。保育園看護師の働き方について紹介します。

0歳児や医療的ケア児の受け入れ体制強化

幼い子どもを持つ親にとって、仕事と家庭を両立するうえで欠かせない保育園。2017年の育児・介護休業法改正で育児休業期間は最長2歳までの再延長が認められるようになりましたが、保育園への入園は依然厳しく、保育園に入りたくても入れない待機児童が社会問題になっています。なかでも定員枠が多い新規入園の0歳児の4月入園を希望する人が多いといわれています。

特に0歳児は体調を崩したり感染症などのリスクが高かったりと、健康管理が重要な時期で、保育園看護師が常勤していることは保護者にとっても大きな安心材料となります。それ以外にも食物アレルギーや病後の乳児対応、体調不良や怪我の処置、与薬、流行性の感染症への対応、健康相談など、専門知識を持つ看護師には幅広い役割が期待されています。

私立保育園での看護師配置が進み、公立でも採用を進める園が増えているため、子どもが好き、小児看護の経験を活かしたいと考えている人にとっては選択肢が広がっているといえます。

また、医療的ケア児の増加も看護師のニーズ上昇の要因です。保育園で複数の障害を持つ医療的ケア児や、吸引および経管栄養以外の医療的ケアが必要な子どもに対応できる体制の整備が進められています。都道府県が看護師を雇用して保育園に派遣するなど、現在厚生労働省では「医療的ケア児保育支援モデル事業」を行っており、看護師の配置は今後もさらに進められるでしょう。

保育園看護師の仕事と役割

保育園看護師は、保育士と看護師双方の資格を持つ人もいますが、ほとんどが看護師資格のみで、“看護師”として採用されます。園内の看護師は1名のみで、唯一の医療専門職となります。

登園後に全室をラウンドして園児の体調を確認し、与薬や怪我をした子どもの手当て、帰宅や医療機関の受診が必要な場合の判断や連絡などを行うのが主な業務です。入園間もない時期には乳幼児突然死症候群のリスクが高いとされる報告もあることから、慣らし保育で気をつける点や体調の変化の気づきのポイントなどを保育士に伝えて、リスク管理を行うことも保育園看護師の重要な役割となります。

また、保健指導のためのポスターや保護者へのお知らせの作成なども保育の質の向上に寄与しています。流行性の感染症の情報収集や予防策など、保育園看護師がいることでタイムリーに対応できるのもメリットでしょう。保育園は年間を通して様々な行事があり、その際の医療班も保育園看護師が担います。

病気や怪我を持つ小児へのケアを行う医療機関での看護とは異なり、健康な園児の病気の予防と早期発見が保育園看護師の仕事。看護の視点で子どもの成長や発達を見守ることができるのが魅力です。多忙ではありますが、夜勤もなく、週休2日で働くことができる職場が多く、家庭との両立を希望する人には選択肢のひとつになるといえます。

看護の専門性は活かせるの?

一方で入職時に確認をしておきたいのが、看護師がその専門性を発揮できる環境が整っているかどうかです。待機児童の増加などが問題となり、受け皿拡大が急がれているなかで、多くの園で看護師の採用は「医療ニーズへの対応」だけでなく、「保育士のみなし」でもあります。2015年からは、准看護師もその対象となっていますが、その背景にも保育士不足、看護師不足があるといえます。

●准看護師を保育園で採用する場合
⇒准看護師を配置する保育所等の長は、准看護師の保育業務の経験に応じて必要な研修の受講を勧奨することが望ましい。

〈受講勧奨される研修〉

  • 乳幼児の発達と心理
  • 地域保育の環境整備
  • 安全の確保とリスクマネジメント
  • 乳幼児の生活と遊び
  • 小児保健

そのほか、乳幼児期の食物アレルギーの基礎知識 など
※厚生労働省:保育所等における准看護師の配置に係る特例について(通知)

保育士は看護と重複する教育も一部受けてはいますが、あくまでも保育の専門職です。看護と保育の専門性を相互に理解し合い、協力できる環境にあるかどうかは長く働くうえで非常に重要といえるでしょう。保育の仕事に追われて看護師にしかできない仕事がままならない状況では大きなストレスになります。

特に看護師は1名のみで、同じ専門性を持つ人がいない分、意見が言いにくい環境だと孤立しやすく、1人で多くの仕事を抱えてしまうことになりかねません。保護者との関係も重要で、看護師がいることが安心につながるようなきめ細やかなサポートで信頼関係を築くことが大切になります。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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参考
厚生労働省:平成31年度予算案における医療的ケア児等への支援施策について

内閣府:地方に対する規制緩和事例

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