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増加する医療的ケア児の学校生活を支える 特別支援学校看護師の働き方

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医療的ケア児の学校生活を支える体制の整備が進められ、特別支援学校は看護師の採用が増えています。その働き方と仕事のやりがいについて紹介します。

医療的ケアが必要な児童生徒の増加

急速に少子化が進むなかにあって、医療的ケアが必要な子どもの数は年々増加傾向にあります。全国で医療的ケア児の数は約1万8000人と推計されており、継続的な医療が必要とされます。

一方で、子どもの成長にあたっては、同年代の友人との交流や学習の機会が必要です。特別支援学校で医療的ケアを行うことで、児童生徒の通学が可能となり、食事や排泄、呼吸などのアセスメントをもとに、健康状態を把握したうえで生活リズムを身につけることができます。

特別支援学校は、児童生徒の社会的自立のために非常に重要な場であり、看護師が配置されることで安全な環境のもと教育を受けることができます。
また、学校で看護師がケアを行うことで保護者の負担が軽減できる点も大きな意義を持ちます。

学校における医療的ケアは、一部に限り教員などの研修修了者でも実施可能ですが、看護師との連携は欠かせないものといえます。そのため、学校看護師のニーズは高く、文部科学省では医療的ケアのための看護師配置事業などを通じて人員配置を増やしています。

特別支援学校看護師の仕事は?

特別支援学校の看護師は、バイタルチェックや血糖管理、与薬などのほかに、移動・移乗や排泄の介助、導尿、排痰介助など多岐にわたり、経管栄養から人工呼吸器管理、胃ろう管理、中心静脈栄養、吸引なども行います。

これらのケアは1人の児童生徒に対して複数回行いますが、その都度教員と情報を共有すること、ケアの視点を教員に伝えるなど、他職種と連携することが重要となります。

また、学校での医療的ケアにおいては、医師との連携のもとで看護師が医療者の立場から学校の支援体制の充実に向けて働きかけていく必要もあります。
医療機関では医療の専門職による連携が行われますので相互の専門性を理解したうえで協働できますが、教育現場では医療者は看護師のみであり、正しく相手が理解できる言葉で伝えることを心がける必要があるでしょう。

教員による教育計画についても、その目的や狙いを理解したうえで安全に実施できるかどうか判断するとともに、教育が受けられるようなケアを工夫することが重要です。
それが教育現場での看護の専門性の理解にもつながり、子どもが安全に受けたい教育を受けられることが看護師にとってもモチベーションになるのではないでしょうか。

特別支援学校看護師の働き方と課題

学校看護師は、医療的ケアの実施だけでなく、それに必要な物品の準備や緊急時対応、病院への付き添い、保護者連絡などの業務も行わなくてはならず、多忙な現場です。しかし、学校看護師は非常勤での採用も多く、看護師が行うべき業務とその他の業務の役割分担を明確にしていくことも求められています。

医療の進歩や医療的ケアが必要な児童生徒の増加もあり、学校看護師には専門性の高い技術も必要とされています。入学を希望する児童生徒に対して安全にケアを提供するためには、地域での研修機会、ケア技術のトレーニングなどの場を充実させていく必要があるなどの課題もあるといえるでしょう。

現状、登下校に保護者が付き添っている割合は50%以上にのぼり、さらに登下校、学校生活ともに保護者の付き添いが必要な割合は15%となっています。その理由で最も多いのは、「看護師が常駐していても、学校等の希望によって保護者等が付き添いをしている」というものです。付き添いは保護者等の負担が大きいことから、通学を断念し、訪問教育を受けている児童生徒が約4分の1にのぼっているのが現状です。

特別支援学校への通学の目的のひとつに、保護者の負担軽減がありますが、現状ではそれが難しいといえるでしょう。看護師が学校の協力を得られるように働きかけることも必要であり、地域で子どもを支えるためには医療機関との密接な連携も欠かせません。

「学校に通いたい」と願う医療的ケアが必要な子どもが安全に通学でき、保護者も安心して任せられる体制が望まれています。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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参考

厚生労働省:平成30年度医療的ケア児等の地域支援体制構築に係る担当合同会議資料「医療的ケアが必要な子どもへの支援の充実に向けて」

厚生労働省:平成30年度医療的ケア児等の地域支援体制構築に係る担当合同会議資料「医療的ケア児とその家族への支援制度について」

文部科学省:学校における医療的ケアの実施に関する検討会議最終まとめ

学校における医療的ケアの必要な児童生徒への対応について

日本小児看護学会 すこやか親子21推進事業委員会:特別支援学校看護師のためのガイドライン

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