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11月3日は「いいお産の日」助産師・看護師がサポートする「院内助産」の現状と課題

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一般社団法人日本助産学会・公益社団法人日本助産師会・公益社団法人日本看護協会・公益社団法人全国助産師教育協議会が合同で制定した「いいお産の日」(11月3日)にちなみ、院内助産所や助産師外来の現状と課題について紹介します。

産科医不足や妊産褥婦の多様なニーズに対応

出生数が減少する一方でハイリスク分娩が増加している産科医療。帝王切開娩出術の割合も増加しており、糖尿病や高血圧などの妊娠合併症やメンタルヘルス上の問題を抱える妊婦への対応などが大きな課題となっている現状があります。

そのなかで重要となるのがチーム医療の強化です。特に産科医は病院勤務医のなかで最も勤務時間が長く、働き方改革を進めるうえでも助産師にかかる期待は大きなものとなっています。

近年増加している院内助産や助産師外来では、すべての妊婦に助産師が関わり、ハイリスク妊婦に対してはさらに産科医が対応する二段構えの産科医療の推進に寄与しています。助産師が関わることで医師の負担を軽減するだけでなく、妊娠・出産を控えた妊婦の心身のケアなど、きめ細やかな対応につながっています。

産科医や他科の医師との連携が必要なケースの判断なども助産師が入ることによってスムーズに進むことから、安全・安心な妊娠・出産を望む妊婦やその家族の満足度を高めることにもつながっています。

院内助産・助産師外来の定義と課題

院内助産は、緊急時の対応が可能な医療機関に設置され
助産師が妊産褥婦とその家族の意向を尊重
妊娠から産褥1か月頃まで、
正常・異常の判断を行い、助産ケアを提供します。

院内助産と助産師外来は、「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」において次のように定義されています。

院内助産
「①緊急時の対応が可能な医療機関において、②助産師が妊産褥婦とその家族の意向を尊重しながら、③妊娠から産褥 1か月頃まで、④正常・異常の判断を行い、助産ケアを提供
する体制をいう」

助産師外来
「①緊急時の対応が可能な医療機関において、②助産師が産科医師と役割分担をし、③妊産褥婦とその家族の意向を尊重しながら、④健康診査や保健指導を行うことをいう」

切れ目のない支援ができる点がメリットですが、課題もまだまだ残っています。異常を早期発見し、産科医に連携するためにも、妊産褥婦やその家族との信頼関係の構築においても、助産師の知識や判断力が高いレベルであることが求められます。助産師自身が研鑽を積むだけでなく、組織としての研修、教育体制の充実が欠かせないといえるでしょう。

2015年8月からは助産実践能力習熟段階「CLoCMiP」が開始され、より専門性が高い助産師をアドバンス助産師として認定する制度もできました。選ばれる院内助産・助産師外来にしていくためにも、助産師一人ひとりの意識の向上と医療機関の協力が必要です。

また、地域によっても院内助産・助産師外来に求められる役割は異なります。産科医療体制や出生数、看護提供体制などをふまえてニーズに合わせて助産師の活動の幅を広げる働きかけが必要となります。

院内助産や助産師外来の役割と必要性については地域住民にも十分に理解してもらう必要があり、医療機関内での周知だけでなく、助産師が地域に出ること、その利用のメリットを伝えて利用促進をはかることが重要です。

院内助産・助産師外来における看護師の役割は?

院内助産や助産師外来などがない医療機関では、産科外来や病棟で働く助産師も多くいます。妊産褥婦を支援するうえで求められる姿勢に変わりはありませんが、今後は主に助産師外来のニーズが高まるものとみられ、助産師として妊婦のサポート・分娩介助・産後ケアなどに集中的にかかわりたい助産師にとって活躍の場が広がることが期待されます。

看護師資格のみを持つ人と助産師の連携

一方、看護師資格のみを持つ人が院内助産や助産師外来に配属されるケースは決して多くはありません。しかし、看護師にも妊娠初期から産褥期まで医師・助産師と連携を図って出産の補助を行う重要な役割があります。

助産師が扱う分娩はローリスクに限定されますが、院内助産や助産師外来の看護師はすべての妊産褥婦に関わるケースが多いです。さらに、分娩を産科医が行う「ハイリスク妊婦」のケアも看護師が担当します。

妊娠期に起こりやすい合併症への対応から切迫早産などで精神的なストレスを抱えることも多い妊婦の支援などを助産師と協力しながら行っていくことで、妊婦本人の不安を軽減して出産に臨めるようにサポートします。

また、看護師が妊婦や父親の悩みや不安の相談にのる、母親学級や両親学級などで指導するケースもあります。教室の運営や、より理解を深められる指導方法などについて、助産師とコミュニケーションを図りながら進めていくことが求められます。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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参考
日本看護協会:院内助産・助産師外来ガイドライン2018
日本助産評価機構:アドバンス助産師

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