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在宅看護専門看護師になるには 進む高齢化と地域包括ケアシステムの構築で高い専門性にニーズあり

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日本看護協会が認定する専門看護師は、大学院への進学が必要となるため、ハードルは高いと考える看護師も多いのではないでしょうか。しかし、専門性を身につけることで幅広く活躍ができる、というメリットも大きいといえます。そのなかから、今後さらにニーズが高まるとみられる在宅看護専門看護師資格について紹介します。

大学院進学はハードルが高い?

専門看護師の役割は、患者さんや家族が抱える問題を総合的にとらえて判断し、広い視野と専門知識を生かして「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」を担うこと。同じ日本看護協会が認定している認定看護師の場合、その役割は、「実践」「指導」「相談」。専門看護師の役割は認定看護師よりもより幅広くなります。

資格取得を考える看護師にとって大きな差と感じるのが資格取得までの期間。認定看護師の教育課程がおよそ6ヵ月であるのに対し、専門看護師は看護系大学院での修士課程修了と、最低でも2年かかります。専門看護師制度は1995年にがん看護、精神看護分野からスタートしましたが、2017年12月現在、全13分野で2104人。最初の分野特定から23年を経ても全分野トータルで資格を取得する人が年間平均100人以下です。看護基礎教育の4年制化も進められており、専門学校卒の看護師が大学に編入して大卒資格を取るケースも増えており、大学院への進学は以前に比べて“特別感”はなくなってきたものの、やはりまだハードルは高いのかもしれません。

在宅看護専門看護師の教育機関は全国で16ヵ所ありますが、2017年12月現在で資格を取得しているのはわずか47人。分野特定からまだ5年と月日が短いこともありますが、現在資格を持つ看護師がいる都道府県は17にとどまっています。

地域包括ケアシステム構築のキーパーソンに

近年では認定看護師資格を持つ看護師も地域での活躍の場が広がっていますが、研究や調整の役割も持つ専門看護師の活躍は、看護の質の向上に欠かせないといえます。特に今後の地域包括ケアシステムの構築においては、施設を超えた地域全体の多職種連携が欠かせません。認定看護師資格のなかにも在宅での看護を専門分野とする訪問看護認定看護師資格がありますが、対象者やその家族に対して質の高い看護の実践や指導、相談の役割を担うのが認定看護師の活動の中心。在宅看護専門看護師はさらに広く、各地域の課題を抽出して在宅療養者へのケアの充実だけでなく、地域全体の連携コーディネーターとして活躍することが期待されます。看護の立場から、患者さんが最期までその人らしい生活を送るために地域の医療・福祉・介護をつないでいく、「看護の視点でまちづくりを担う」存在といえるでしょう。

そのためには多職種と連携して、その専門性を活かすマネジメント能力も求められます。地域の訪問看護師のケアの質を高めるために研修を開いたり、ケアマネジャーと連携して必要なサポートをしたりと、地域のなかでの課題解決に向けて自由な発想を持ち、働きかけていきます。まさに今後の地域における看護の可能性を広げていくうえで必要とされる人材といえるのではないでしょうか。

自宅から通える大学院は?生活費は?

現場での課題を感じている看護師ほど、在宅看護をより深く、広く学ぶことにメリットを感じることができるでしょう。それが大学院修士課程に進む動機となっている看護師が多く、多忙ななかでの受験勉強や進学後の論文執筆や研究へのモチベーションになっているといえます。

しかし、2年間大学院で学ぶとなると、気になるのはその間の自身の生活や学費のこと。近年は医療機関で大学院進学をサポートする体制も充実し、授業料の支援や退職せずに大学院で学ぶことができる身分保障の制度も整ってきました。しかし、こうした制度が整っている医療機関に所属している場合でも、その間の給与がゼロとなってしまうケースは多く、大学院への進学は計画的に進める必要があります。

  • 自分が進みたい分野はどの大学院に講座があるのか?
  • 自分が行きたい大学院は働きながら通うことができるのか?
  • 大学院在籍中の住居費、生活費はいくら必要か?
  • 大学院の入学金や授業料はいくらかかるのか?
  • 実習費など、学費とは別にいくらかかるのか?
  • 所属している医療機関からどんな支援が受けられるのか?
  • 奨学金は利用できるのか?返済期間はどのくらいか?

こうした情報を集めたうえで受験対策をはじめましょう。学会などに参加して、現場で活躍する専門看護師に直接話を聞いてみるのもひとつの方法です。
看護師が活用できる奨学金支援制度についての記事も参考になさってください。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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参考
日本看護協会:専門看護師

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