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看護師が大学院進学を目指すには?大学院増加の背景と進学先選択のポイント

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現在、日本看護系大学協議会に加盟している大学数は283校(2019年7月末現在)で、修士課程がある大学院は183校、博士課程は101校となっています。修士、博士課程ともに設置する大学院が増加する背景と、進学するうえで知っておきたいポイントを紹介します。

平成で大きく変わった看護教育

「平成」は、看護師の専門性の向上と活躍の場が拡大された時代でした。平成7年(1995年)には専門看護師、認定看護師制度が始まり、平成27年(2015年)からは特定行為に係る研修制度もスタートしました。
スペシャリストとジェネラリストの融合で、組織全体で看護の質を向上させてきたのが平成の看護だったといえるのではないでしょうか。元号が令和に変わっても、その流れは続くでしょう。

看護のニーズが高まるなかで、看護教育も大きな変革の時期にあります。看護基礎教育制度の改革が進められ、看護系大学は私立を中心に大幅に大学数、定員が増加しました。
地域包括ケアシステムに対応できるように、深く、かつ幅広い知識を持つ看護師の育成が求められています。

看護基礎教育の4年制化の推進とともに、注目されているのが大学院教育です。
日本看護系大学協議会や日本学術会議では、特定行為に係る看護師の研修制度を修了した看護師とは異なる高度実践看護師の必要性を示してきました。
その教育を担う大学院での専門看護師教育課程は、2012年に26単位から38単位教育に移行しました。
ナースプラクティショナーの教育課程と合わせると現在、109校で教育課程を開設しており、進学を希望する看護師にとっては選択肢が広がっています。

▲ 高度実践看護師の定義

個人、家族、及び集団に対して、ケアとキュアの融合による高度な看護学の知識/技術を駆使して、対象の治療・療養・生活過程の全般を統合・管理し、卓越した看護ケアを提供する看護師

大学院はどうやって選ぶ?

修士、博士課程を開講する大学院が増えていますが、日々多忙な業務に追われる看護師にとって「身近なもの」とは言いにくいのも現状です。志望校の選び方や入試対策、入学後の生活などわからないことも多いのではないでしょうか。

大学院への進学を希望する場合には、情報をいかに集めて準備するかが重要なポイントといえます。
看護系の大学院は、各専攻で「研究」「実践」などのコースが分かれています。研究の視点で看護を追求したい、高度な知識と技術を身につけたいなど、自分が学びたいコースから選ぶことができます。
専門看護師やナースプラクティショナーの資格取得を目指す人は、コースが開設されている大学院を確認しましょう。
自宅から通学するのか、転居するのか、家族がいる場合は協力が得られるのかなどもクリアにしておく必要があります。

大学院の修士課程は2年間あるため、その間休職することへの不安が大きい人もいるでしょう。働きながら通学する、通信教育で修了できる大学院もありますが、専攻やコースが限られます。利用できる奨学金を事前に確認し、かかる費用を算出して計画的に受験スケジュールを立てることが重要です。
入学試験の内容は、大学院によっても異なりますが、看護系の場合は英語・看護学・小論文などによるものが多いといえます。

後悔しない大学院選びをするには?

大学院には学び深めたいテーマを持っている人たちが集まり、特に指導者との出会いは大学院での研究や学びだけでなく、その後のキャリアにも影響します。
指導者の論文を読んだり、学会に参加して講演を聞いたりして、自分が関心のあるテーマが研究できるかどうかを十分確認しましょう。

学会は臨床で交流の機会が少ない研究者が発表することも多く、発表者の時間に余裕があれば、講演終了後に個人的に質問するチャンスがあることも。
入りたい研究室の指導教官に顔と名前を覚えてもらえる可能性もあり、会話から相性を感じ取ることもできるでしょう。学会終了後にメールで御礼を伝えることも大事です。事前に指導教官との面談が必要な大学院の場合は、その後のアポイントにつなげることもできます。

そのほか、オープンキャンパスや研究科などが主催するイベントの情報はこまめに収集しましょう。イベントに参加することで、指導教官だけでなく現役の大学院生とも交流ができ、進学後のイメージがつきやすくなります。個別に質問ができるため不安も解消でき、入学試験に向けたモチベーションアップにもつながります。

大学院での学びの期間は、研究を続ける場合でも、看護師として現場に還元する場合でも、その人にとっての大きな財産となります。だからこそ、進学を考える場合は事前にできるだけ多くの情報を集めて、よりよい学びを得るための用意をしておきましょう。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
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参考

文部科学省:大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会第一次報告

日本看護系大学協議会:2019年度JANPU会員校数と設置主体別内訳(2019年7月現在)

日本看護系大学協議会:会員校

日本看護系大学協議会:看護系大学院で学ぶこと

日本看護系学会協議会:高度実践看護師としての特定看護師(仮称)の能力―ケアとキュアの融合によりチーム医療の推進をめざす―

日本学術会議:提言「高度実践看護師制度の確立に向けて―グローバルスタンダードからの提言―」

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