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外用薬の与薬のポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 与薬・薬剤 編

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「薬剤」といえば内服薬や注射薬がイメージされやすいですが、臨床では外用薬の出番も多いですね。

吸入薬、点眼薬、点鼻薬、点耳薬、経皮吸収型製剤(パッチ製剤)を総称して外用薬と呼ぶわね。
これらは軽く考えられがちな面があるけれど、「リスクを伴う薬剤を扱っている」という意識を忘れてはならないわ。

Question1 定量噴霧式吸入器による与薬に関して誤っているのはどれ?

1.吸入後、できるだけ早く口を開けて速い呼吸を繰り返すよう指導した。
2.吸入後、口腔内に薬剤を残さないため、うがいを促した。
3.エアロゾル製剤は、直射日光が当たらないところに保管する。

すぐにはうがいさせないほうがよかったような・・・。

Answer 1

解説
吸入による与薬の方法には、代替フロンガスなどで液状の薬剤を噴霧するMDI(定量噴霧式吸入器)、パウダー状の薬剤を瞬時に深く吸い込むDPI(ドライパウダー吸入器)、ネブライザーなどがあります。
吸入後は、薬剤を気管支に長くとどめるため、4~5秒間は息を止めるよう指導します。

吸入後、口腔内に残った薬物を嚥下することで副作用が発現することがあります。
特にステロイド薬は、口腔カンジダ症を引き起こすことがあるため注意が必要です。
吸入後は、口腔内の薬剤を除去するため、しっかりとうがいをしてもらいましょう。
うがいすることが難しい患者さんの場合は、水分補給をしてもらったり、唾液を吐き出してもらったりすることもあります。

エアロゾル製剤はガスを使って噴霧されるため、保管時は直射日光を避ける必要があります。
もちろん、火気も厳禁です。

Question2 点眼・点鼻・点耳に関して誤っているのはどれ?

1.点眼した後は、患者の内眼角に乾綿を当てて1分間ほど押さえる。
2.点鼻するときは、患者にやや上を向かせた状態で薬液を噴霧する。
3.点耳は患者を側臥位にして行い、薬液を滴下したら咀嚼運動をさせる。

与薬するときに患者さんにやってもらう姿勢や動き、うまく覚えられないことがありますね・・・。

Answer 2

解説
点眼薬を投与するときは、容器の先端が患者さんに触れないよう注意が必要です。
眼球そのものはもちろんですが、まつげやまぶたに触れやすいので気をつけましょう。
点眼後は目を閉じてもらい、乾綿などを当てて内眼角を1分間ほど押さえ、薬液が下鼻道へ流れ込むのを予防します。
点眼薬によっては、下鼻道から全身に吸収されることにより、全身性の副作用を引き起こす可能性があるからです。

点鼻は、鼻腔内に噴霧または滴下で薬剤を投与する方法です。
噴霧式の場合は座位または頭側ヘッドアップなどの体位を取ってもらい、少しうつむきの状態でノズルの先端を鼻腔に挿入します。
正面や上を向いた状態だと、上鼻甲介に薬液が当たって鼻腔の奥まで投与できないことがあるからです。

点耳薬の投与は、投与する側を上にした側臥位になってもらった上で行います。
冷たいままの薬液を投与すると三半規管が刺激され、めまいなどの症状を引き起こすことがあるため、手の中で人肌程度に温めてから投与します。
投与後5~10分程度は側臥位のままとし、軽く耳垂を揺すったり、患者さんに咀嚼運動をしてもらったりします。
こうすることで、薬剤が耳の内部に行き渡りやすくなるからです。

Question3 経皮的与薬に関して正しいのはどれ?

1.フェンタニルパッチを貼り替えた後、はがしたものはすぐにゴミ箱へ廃棄した。
2.パッチ製剤が一部はがれていたので、いったん全部をはがしてから、強く押し付けて再度貼付した。
3.AED使用時、対象者にパッチ製剤が貼付されている場合は、通電前にはがしておく。

当然、使用済みのものは早く捨てたほうがいいですよね?

Answer 3

解説
経皮的与薬とは、軟膏の塗布やパッチ製剤の貼付などにより、皮膚から薬効成分を吸収させる方法です。
経口投与が難しい場合でも投薬でき、一定の血中濃度や薬効を持続させることが可能です。
フェンタニルパッチのような麻薬性鎮痛薬は、麻薬管理人が管理する必要があります。
使用済みのものであっても勝手に破棄せず、薬剤部へ返却することが義務付けられているため注意しましょう。

パッチ製剤は、医療用テープなどと同じように、一度はがれると粘着性が低下します。
同じものを貼り直したところで十分な薬効が得られないこともあるため、新しいものを貼付すべきです。

パッチ製剤の中には、薬効の持続時間を保つためにアルミニウム箔を使用しているものがあります。
それが貼付されたままAEDを使用すると熱傷などの原因になりかねないため、事前にはがしておきます。
なお、MRI検査時にも熱傷の報告があるため、はがしておくことが推奨されます。


外用薬でも副作用などの問題が起こる可能性はあるので、十分な注意が必要ですね。

さまざまな投与法があるから、それぞれに適した取り扱い方を整理して理解しましょう。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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