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弾性ストッキング・コンダクターの役割とは?

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日本静脈学会が認定する弾性ストッキング・コンダクターは、弾性ストッキングの正しい知識を身につけた人が認定される資格です。高齢者の増加にともない、静脈疾患やがんの患者さんが増えていることによってリンパ浮腫の治療機会も増えており、ニーズは高くなっています。資格取得方法や活躍できる場について紹介します。

「浮腫」はさまざまな疾患のサイン

浮腫には全身性のものと局所性のものがあり、それぞれ原因に合わせた治療を行います。高齢者の場合は複数の要因が浮腫を引き起こしているケースが少なくありません。

〈浮腫の原因〉

全身性の浮腫 全身性の疾患によるもの
  • うっ血性心不全
  • 肺高血圧症
  • 腎臓病
  • 肝硬変
  • 甲状腺機能低下症 など
静脈などの局所に起きたもの
  • 上大静脈症候群
  • 慢性静脈不全
  • 薬剤の副作用によるもの など
局所性の浮腫 疾患が原因となっているもの
  • リンパ浮腫
  • 深部静脈血栓症
  • 慢性静脈不全
  • 熱傷、外傷、蜂窩織炎などの感染症 など
疾患以外が原因となっているもの
  • 長時間の立位または坐位
  • 塩分・水分のとりすぎ
  • 加齢
  • 過労・ストレス など

疾患が原因で起こる浮腫に対しては原疾患の治療を行い、薬剤が原因の場合には変更もしくは中止します。静脈不全に伴う浮腫に対しては、下肢静脈瘤の手術や下肢の圧迫によって静脈の逆流を防ぐ弾性ストッキングを着用します。
加齢によっても浮腫が出てくることがあり、特に立位や坐位を長時間続けていることが原因となるケースが多いといえるでしょう。同じ姿勢を長時間続けない、足を高くして寝るなどの予防対策によって浮腫が軽減できます。

弾性ストッキングの正しい選択と使用を指導

浮腫対策のうち、リンパ浮腫や静脈疾患の治療に使われるのが弾性ストッキングです。強い弾力性を持つ特殊なストッキングを着用することで静脈還流を改善する効果がありますが、その人の状態に合ったものを選択するとともに、患者さんが正しいはき方を身につけることが重要となります。

病棟では弾性ストッキングは肺血栓塞栓症予防に使用されることが多く、近年は下肢静脈瘤などの下肢の静脈疾患の専門クリニックも増加しています。がん術後のリンパ浮腫の治療にも健康保険が使えるようになるなど、弾性ストッキングを使用する機会が増えており、フィッティングの専門知識を持つ看護師のニーズは高まっています。

弾性ストッキング・コンダクターは、正しい弾性ストッキングの選定、使用法の指導、患者さんからの相談に応じられる医療従事者の養成を目的に創設された資格で、日本静脈学会が認定しています。
各地区で開催される講習会で、弾性ストッキングによる圧迫療法の対象となる疾患や圧迫療法の理解を深めたうえで、弾性ストッキング、弾性包帯の取り扱いの実技指導を受けます。資格申請には、講習会修了後2年以内に30人の臨床指導を行った実績が必要となります。

弾性ストッキングの知識を持つ医療者のニーズ増加

弾性ストッキング・コンダクターは医師や看護師、准看護師のほか、薬剤師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・診療放射線技師・臨床工学技士・あんまマッサージ師・柔道整復師と、幅広い医療従事者が取得可能な資格です。

講習会は全国で随時開催されており、半日で修了となります。
講習会の受講要件には臨床指導の経験は含まれていないため、病棟が異動になって弾性ストッキングを扱う機会が増える、静脈疾患の専門クリニックへの転職が決まったなど、これから自分が担うケアに必要だと考えている人も受講可能です。
術後の肺血栓塞栓症予防は医療安全の視点からも重要な対策のひとつですので、医療安全管理に携わる人にとっても役立つ学びがあるのではないでしょうか。

年1回開催の日本静脈学会学術総会でも講習会が開かれるので、関心がある人は学会に参加してみるのもよいでしょう。各施設での取り組みを知ることもでき、学びの意欲も高まるでしょう。
このほか、地区で開催される講習会の情報は随時ホームページにアップされています。講習会は定員制なので、早めに予定を立てておきましょう。

弾性ストッキング・コンダクター

  • 資格認定:提出書類(申請申込書、国家資格コピー、認定講習会受講証明書のコピー、講習会受講日より2年間の30人への臨床指導内容書ほか)
  • 認定証発行:年4回(3月、6月、9月、12月)
  • 申請料:3,000円
  • 更新:5年(新たな認定講習会受講証明書のコピーまたは30人への臨床指導内容書)

日本静脈学会

参考
公益財団法人長寿科学振興財団健康長寿ネット「浮腫」

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