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「めまい」のアセスメントと疾患~療養生活支援のケアのポイント

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軽い症状から治療が遅れることで生命の危機が及ぶものまで、めまいが現れる病気には様々なものがあります。そのアセスメントのポイントとケアするうえで知っておきたい転倒リスクや栄養摂取など、「めまい」の患者さんの療養生活支援について紹介します。

「めまい」の訴えは多様

代表的なCommon Diseaseとして知られる「めまい」。しかし、その診断は難しいといわれています。患者さんの主訴からは「めまい」と「ふらつき」の区別もつきにくく、めまいの種類や強度、持続時間などは多岐にわたります。
患者さんの訴えからみた「めまい」の分類からも多くの言葉が使われているのが特徴です。

訴えとしての「めまい」の分類と記述される言葉

回転性めまい 目が回る、天井が回る、壁が流れるように見える、身体がぐるぐる回る、身体が側方へ寄っていく、身体が傾いていく、深みに引っ張られる
浮動性めまい 前失神・卒倒感 気が遠くなる、失神しそう、卒倒しそう、立ちくらみ
平衡障害 足元がふらつく、身体がふらふらする、よろめく
非特異的・定義不十分の頭部ふらふら感 頭がふらふらする、頭が空になる

めまいは、(1)単一の急性の回転性めまい、(2)再発性・反復発作性の回転性めまい、(3)慢性的な不安定感・浮動感のいずれかである程度の疾患を絞り込むことができます。
特に浮動性のめまいで顔や手足のしびれ、運動失調、手の震えなどの神経症状を伴い、耳鳴りなどの症状がない場合は、脳が原因のめまいである可能性があり、治療は緊急を要します。

耳が原因のめまい患者さんへのケア

めまいを訴えて救急外来などを受診する人のなかには、めまいと嘔気、嘔吐を繰り返して疲弊している患者さんもいます。
耳が原因であることが多い回転性のめまいは症状が強く、不安が強い患者さんも少なくありません。めまいと嘔気が軽減されるように目を閉じてできるだけ楽な体位をとること、予後が良好であることを伝えることで患者さんの不安を軽減することが重要となります。

耳が原因の回転性のめまいは、動くと症状が悪化するため、刺激が少ない環境
で安静を保ちます。聴覚、聴力障害の程度や耳閉塞感などを観察し、嘔気が起こりやすい体位などを避けるように説明します。

めまい発作のなかで最も多いといわれる良性発作性頭位めまい症は、頭部を回転したり寝返りを打ったりしたときに、数秒~1分程度の回転性めまいが生じます。
強い回転性のめまい症状があるときには、急に体位を変えないようにし、転落防止のベッド柵を使用したり、歩行時には車椅子を使用したりと、めまい軽減に向けたケアを行います。

メニエール病や前庭神経炎など、強いめまいが数日間続く場合には、食事や排泄の介助も必要となります。食事摂取が困難な場合には、食事内容を変更するなど、患者さんの訴えをふまえて検討します。
嘔吐を繰り返す場合には水分摂取量や尿量を観察し、患者さん自身で水分摂取ができない間は補液で脱水を予防します。めまい症状が軽減することで、患者さん自身でできることが増えていきますが、歩行時にはふらつき、転倒リスクがあるため、注意深く観察することが重要です。

高齢者のめまいの注意点

一方、高齢者の場合には、脳血管疾患などの危険なめまいを除外して検査、診断を進めていきますが、複数の疾患を合併している人も多く、服用している薬の副作用でめまい症状がみられることも少なくありません。
耳鳴りや聴力低下が随伴症状として知られているめまいであっても、高齢者の場合はもともと耳鳴りや難聴がみられることもあるため、原因の特定が難しいのが特徴です。

また、加齢による平衡感覚の低下、起立性低血圧などが原因となるめまいも起こりやすくなります。食生活の乱れによる栄養障害、アルコール摂取などの影響も念頭に、生活歴や服薬歴などを確認することが重要となります。

高齢者の場合は夏季に限らず、脱水が原因でふらつきやめまいが出やすくなります。日中も意識的に水分摂取を心がけること、特に入浴後や就寝前後などは必ず水分をとるように指導しましょう。
脱水の可能性が疑われる場合には、皮膚のツルゴール低下や舌、口腔内の乾燥などを観察します。めまいによる転倒リスクにも注意しましょう。

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参考
日本神経治療学会:標準的神経治療 めまい

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