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認知症対応力の向上にもつながる~認知症サポーター、キャラバン・メイトとして広がる活躍の場

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現在、全国に1,100万人を数える認知症サポーター。社会全体で認知症の人を支えることを目的として始まった施策ですが、全職員を対象に養成研修を開き、修了者に贈られるオレンジリングを患者さんに見えるようにしている医療機関もあります。さらに養成研修の講師となるキャラバン・メイトの資格を取ることで、地域での活動機会が増えるなど、新たな活躍の場が広がります。

新オレンジプランとは?

新オレンジプランとは、「認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けること」を目的に、厚生労働省が策定した認知症施策推進総合戦略のことです。2015年時点では高齢者の約7人に1人が認知症を患っていましたが、2025年には約5人に1人が認知症高齢者になるという推計もあります。認知症に対しては、生活習慣の見直しや、認知症の手前の段階といわれる軽度認知障害(MCI:mild cognitive impairment)の予防対策で発症を予防したり、進行を緩やかにしたりすることが重要だといわれています。

一方で認知症の人を支える仕組みづくりも急がれています。国では認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)のなかで、認知症の人の意思を尊重して地域で最期まで自分らしく生活ができる環境整備を進めています。

認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の7つの柱

(1)認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進
(2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供
(3)若年性認知症施策の強化
(4)認知症の人の介護者への支援
(5)認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
(6)認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデル等の研究開発およびその成果の普及の推進
(7)認知症の人やその家族の視点の重視

このなかで看護師が専門性を発揮するのは、「(2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供」で、早期診断・早期対応のための認知症初期集中支援チームや、認知症疾患医療センターなどの専門組織での活躍が期待されています。また新オレンジプランでは、看護師が「医療への認知症への対応力を高める鍵となる」としており、「認知症対応力向上研修」や「看護職員認知症対応力向上研修」の受講者数を増やすことで対応していく考えです。
※内閣府:平成29年版高齢社会白書

医療者も活用したい「認知症サポーター」制度

医療者向けの研修を積極的に活用することで、認知症の人への対応力向上をはかることは、これからの医療者に欠かせないスキルといえるでしょう。一方で医療者向けの研修は、受講できる人数にも限りがあります。また、地域で認知症の人を支える環境を整備するためには、認知症への理解を深めるための普及・啓発を推進していく必要があります。そこで活用したいのが認知症サポーター制度です。

認知症サポーターは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族へのサポートをできる範囲で手助けするもので、2019年3月末現在、全国で1,144万人を超えています。認知症サポーター養成講座は、医療職以外の地域住民や金融機関、学生などが幅広く受講でき、認知症サポーター認定後は認知症の人を地域で支える人材として活躍することが期待されています。

認知症サポーター養成研修は、自治体や全国規模の企業・団体、広域からの参加によるシンポジウムなどを通じて開催されています。講座は1回約90分で、対象者に合わせて講義の内容は調整されています。医療機関でも職種にかかわらず認知症の人への対応を学ぶことの重要性が高まっており、職員向けに認知症サポーター養成研修を開くケースもあります。修了者に渡される「オレンジリング」を身につけていることで、患者さんや家族に関心を持ってもらうきっっかけになることもあります。

講師の資格をとることで活動の幅が広がる

医療機関で開催される認知症サポーター養成研修を看護師が受講することで、広く認知症に関する知識や対応を学ぶこともできますが、その講師役を務めるキャラバン・メイトになることで活動の幅を広げることができます。

キャラバン・メイトは、自治体もしくは所属する企業や団体から申し込むことができ、原則として年間10回程度(最低実施数3回)「認知症サポーター養成講座」をボランティアの立場で行えることが条件となります。全国のキャラバン・メイトは1万人を超えています。

キャラバン・メイトの養成講座は1日約6時間のカリキュラムが基本で、受講後はキャラバン・メイトとして認知症サポーターの養成に携わることができます。キャラバン・メイトが所属する医療機関では、院内での研修を行うだけでなく、地域貢献活動の一環として広く住民を対象にした認知症サポーター養成研修を開催しているケースもあります。地域で認知症の人を支える人たちに正しい知識を伝えていくこと、研修の場が地域の人たちとの交流の場にもなります。ボランティアとしての活動のため、医療機関の協力は欠かせませんが、地域に出ることは看護師としてのステップ・アップにもなるのではないでしょうか。

認知症ケアの専門知識を学べる資格に認知症ケア専門士や、認知症認定看護師という資格もあります。ぜひ参考にしてみてください。

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参考
認知症サポーターキャラバン

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