リクルートの看護師転職パートナー ナースフル

閉じる

明日役立つ手技から働き方、医療ニュースまで、看護に活かせる情報をお届け ナースフルマガジン

「日本褥瘡学会認定褥瘡看護師」と「在宅褥瘡予防・管理師」学会が認定する褥瘡管理のスペシャリスト

最新ナースコラム > ナースのお仕事

当コンテンツは株式会社 リクルートメディカルキャリアが運営する「ナースフル」というサイト内のコンテンツです。
もし、当コンテンツに関してご不明な点がある場合は、こちらの運営者情報ページからお問い合わせください。


褥瘡に関する知識は病棟、在宅、外来問わず看護師にとって必要なものとなっています。褥瘡ケアに携わってきたなかで、その経験を形として残したい、褥瘡管理のチームで活躍したい、と考えている人におすすめなのが日本褥瘡学会認定の資格です。また、在宅における褥瘡予防や管理にあたっている看護師には、在宅褥瘡予防・管理師の資格があります。

褥瘡ケアの広まりで発生率が減少

日本褥瘡学会が全国の病院、介護保険施設、在宅(訪問看護ステーション)を対象に実施した調査によれば、褥瘡推定発生率は、病院が0.36~1.89%、介護保険施設0.62~0.81%、訪問看護ステーション2.08%となっています。在宅での褥瘡推定発生率が依然として高くなっていますが、2010年の同じ調査で4.40%だったことを踏まえると、在宅における褥瘡ケアの広まりと、その成果が出てきたことがわかります。

また、褥瘡管理加算と同様の対策をとることが入院基本料の施設基準になったことで、病院においても必須の対策となりました。褥瘡対策チームの組織化が進み、皮膚・排泄ケア認定看護師を中心に褥瘡対策への関心が高い看護師も増えています。

こうしたなか、日本褥瘡学会では、褥瘡の予防や褥瘡医療の水準の向上を目指し、ガイドラインの整備などを進めています。その実践者として褥瘡認定師と在宅褥瘡予防・管理師の認定を行っています。

※ 第3回(平成24年度)日本褥瘡学会実態調査委員会報告 1

日本褥瘡学会認定褥瘡看護師になるには

日本褥瘡学会認定師は、医師や看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士を対象としています。看護師が取得した場合は、認定褥瘡看護師となります。4年以上の褥瘡管理の経験がある看護師が申請可能で、審査は書類で行われます。

提出する書類のなかでポイントとなるのが、褥瘡予防や管理に携わった症例の記録です。看護師の場合は、褥瘡発生の危険因子をもつ患者さんの褥瘡予防計画(危険要因の抽出、予防策の立案・実施・評価)が記載された予防記録5症例、褥瘡がある患者さんの治療過程(創環境の整備録、教育指導録)を記載した医療記録5症例の提出が必要です。ただし、日本褥瘡学会やその地方会の発表(筆頭)の業績目録を提出することで、1編を2つの医療記録や予防記録の症例に代えることも可能です(5症例まで)。

このほか、日本褥瘡学会各地方会主催の日本褥瘡学会公認教育セミナーを2回以上受講する必要があります。つまり、認定褥瘡看護師の資格を取得するには、日々の実践のなかで褥瘡の予防やケアに携わり、その実績を上げていることが条件となります。資格を取得するために学ぶのではなく、これまでの臨床での経験が資格として認定される点が日本褥瘡学会認定褥瘡看護師の特徴です。

在宅褥瘡管理者を目指すなら

日本褥瘡学会では、学会員を対象に学会の在宅医療委員会や各地域の日本褥瘡学会認定師と連携をはかり、在宅における褥瘡の予防や治療、管理を推進する日本褥瘡学会在宅褥瘡予防・管理師の認定も行っています。

資格を取得するには、2年以上在宅療養の現場に従事して褥瘡の予防や治療に携わっていること、学会の在宅医療委員会主催の在宅褥瘡セミナー(1回3時間以上)などの受講が必要です。審査書類としては、褥瘡の予防や治療に携わった5症例を提出します。

在宅においては、在宅の褥瘡管理に必要な専門的知識や技術を持つ在宅褥瘡管理者を含む多職種でチームを組みます。そのチームで褥瘡予防や管理を行うことで、在宅患者訪問褥瘡管理指導料の算定ができます。在宅褥瘡予防・管理師または日本褥瘡学会認定師の資格は、在宅褥瘡管理者と同等に扱われるため、在宅患者訪問褥瘡管理指導料の算定が可能です。

また、学会員以外で在宅褥瘡管理者の資格を取得したい場合は、在宅褥瘡管理者養成セミナー(6時間)を受講して症例などを提出することで審査を受けることも可能です。

皮膚・排泄ケア認定看護師が、他の医療機関または訪問看護ステーションの看護師と同行して在宅で褥瘡ケアの指導などにあたることで、在宅患者訪問看護・指導料や同一建物居住者訪問看護・指導料が算定できるようになっており、専門的なケアが在宅でも受けられる態勢が整ってきました。こうしたなか、在宅でケアに携わる看護師が褥瘡ケアに強くなることで、より質の高いケアが継続的に提供できるようになるのではないでしょうか。患者さんや家族からより高い信頼を得るには、これまでの実践をもとに資格認定を受けることもひとつの方法といえるでしょう。

ナースフルでは働く看護師さんを応援しています。
転職についてお悩みの方はこちらのフォームよりご相談ください。

参考
日本褥瘡学会

TOPへ