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褥瘡ケアのポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 疾患・部位別の看護 編

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先ほど院内の褥瘡対策チームが巡回に来ていましたが、うちの病棟もいくつか改善点を指摘されてしまったようです・・・。

褥瘡の発生頻度は、その病棟の看護の質を測る指標とも考えられるわ。
正しい知識を押さえて、新規発生はゼロにするという心構えでいたいわね。

Question1 体圧分散マットレス使用時のベッドメイキングに関して誤っているのはどれ?

1.シーツは、しわを作らないように強くピンと張る。
2.バスタオルを敷くのは避けるべきである。
3.シーツの素材は、伸縮性のあるものが望ましい。

シーツはシワなくきれいに敷きたいですよね。
バスタオルは使っていいのでしたっけ?

Answer 1

解説
体圧分散マットレスの機能を生かすためには、シーツを強く張りすぎず、ゆとりを持たせるようにします(マットレスを拳で押し込んだとき、その周りにしわが寄るくらいを目安とする)。
ピンと張ってしまうと身体の沈み込みが浅く、マットレスとの接触面積が小さくなり、結果的に骨突出部への圧力が上昇するからです。

寝具の汚れ防止などを目的として、バスタオルをベッド上に敷くことがあります。
しかし、通気性に欠けることから背部の湿潤を招き、褥瘡リスクになりかねません。
また、しわを伸ばすときにバスタオルを引っ張ることで、摩擦やずれが生じてしまいます。
褥瘡リスクが高い患者さんのベッドには、バスタオルを敷かないようにしましょう。

伸縮性のあるシーツを使用することで、体圧分散マットレスの機能を十分に発揮させることができます。
専用のボックスタイプシーツなどもあるのでチェックしてみましょう。

Question2 褥瘡の処置に関して正しいのはどれ?

1.褥瘡の発赤部位をマッサージすることで、皮下組織の虚血状態を解消できる。
2.原則として、褥瘡創面は0.05%クロルヘキシジンで消毒する。
3.創部を洗浄するときは、基本的に水道水を使用してかまわない。

褥瘡の創面は、しっかりと消毒して清潔を保ちたいですね。

Answer 3

解説
発赤部位のマッサージは、かつては行われることも多かったのですが、現在では「実施してはならない」とされています。
指先で軽く圧迫しても赤みが消えない発赤部位は、すでにステージIの褥瘡であると考えられ、そこにマッサージで刺激を与えると組織や毛細血管にさらなるダメージを与えてしまうからです。

消毒は肉芽形成に必要な細胞の働きを抑制し、治癒の妨げとなるおそれがあるため、特に感染がみられないケースでは消毒薬を使用する必要はありません。
明らかな感染があるとき、滲出液や膿苔が多くみられるときは、例外的に創部の消毒を行います。

創部の洗浄時には、大量の洗浄水を適度な圧でかけて、十分に創面を洗い流すことが大切です。
基本的に水道水で問題ありませんが、患者さんに疼痛がある場合などは生理食塩水を用いたほうがよいでしょう。
参考記事)最新看護手技キャッチアップ 褥瘡の洗浄は水道水でOK

Question3 仙骨部褥瘡がある患者のケアに関して正しいのはどれ?

1.ベッド上で上半身を挙上するときは、60度以上の角度にならないよう注意する。
2.食事は、できるだけ高エネルギー・高蛋白質のものとする。
3.保湿剤は、できるだけ硬度の高いものを使用する。

上半身を上げすぎると、下半身への負担が気になりますね。

Answer 2

解説
上半身を挙上すると、下半身のほうにずれ落ちる力が働き、仙骨部への圧迫が生じてしまいます。
できるだけ浅く挙上することを意識し、30度以上の角度にならないよう気を付けましょう。

低エネルギー・低蛋白質状態になると組織の耐久性が低下し、褥瘡の発生リスクが高まります。
十分なエネルギーと蛋白質、そして水分の摂取が必要です。
また、コラーゲンや蛋白質の生成に関わるため、ビタミンCや亜鉛などの欠乏にも注意しましょう。

寝具や寝衣とこすれたとき、皮膚が乾燥していると傷付きやすくなるため、創部の洗浄などを行った後は保湿剤を愛護的に塗布します。
塗布時に起こる摩擦をできるだけ少なくするため、硬度の低い保湿剤(乳液タイプなど)を用いるようにしましょう。


ベッドサイドで注意を払えば、褥瘡リスクを下げられることも多いのですね。

新しく入職してきた後輩たちにも、正しい知識をしっかり教えてあげてね。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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