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全身清拭のポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 生活介助・ケア 編

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全身清拭を必要とする患者さんは多いですが、他にも業務がたくさんあるので、「いかにスムーズに行うか」ということに気が向いてしまっている気がします。

重要な検査や処置があれば、清潔ケアは後回しになってしまうわよね。
とはいえ、忙しい中でも安全・安楽なケアを追求したいものね。

Question1 全身清拭の準備に関して正しいのはどれ?

1.熱傷を予防するため、清拭に使用する湯の温度は38~41℃とする。
2.温タオルを用いて清拭するときは、すぐにタオルを使えるように手元に並べておく。
3.やむを得ない理由で、事前に約束していた清拭の時間が患者の食直後になってしまった。当日中に別の時間を確保できそうになかったため、患者に断った上で翌日に行うこととした。

食直後の清拭は避けるべきかもしれませんが、翌日になってしまうのはどうなのかなあ・・・。

Answer 3

解説
清潔ケアのタイミングは、患者さんの安全・安楽につながる重要なポイントです。
清拭においては体位の変更、衣服の着脱、温タオルなどで患者さんの身体に刺激が加わります。
食直後や空腹時は体調が変化しやすく、気分が悪くなりやすいので、清拭は避けたほうがよいでしょう。
患者さんと時間を約束していたという事情があっても、最優先されるのは患者さんの体調です。
患者さんに丁寧に理由を説明した上で納得してもらい、翌日は確実に行えるよう時間調整します。

タオルの温度は、患者さんにとって「熱すぎず冷たすぎず」がベストです。
実際に身体を拭くまでにタオルの温度は下がってしまうので、準備する湯の温度は50~60℃がよいでしょう。

温タオルを手元に並べておくと、温度が下がってしまいます。
なお、事前に準備した温タオルをベッドサイドに持っていくときは、タオルをビニール袋に入れて患者さんの布団の中に入れておきましょう。
保温効果で温度が下がりにくくなります。

Qustion2 全身清拭の実施に関して正しいのはどれ?

1.患者の身体を温タオルで拭いた後、乾いたタオルで乾拭きする。
2.患者の身体が冷えないように、清拭する以外の露出している部分には温タオルを当てておく。
3.全身清拭は短時間で終わり体力の消耗が最小限で済むため、微熱や軽度の倦怠感がある患者にも行うことができる。

全身清拭はベッドに寝たままできるわけですから、多少具合が悪いくらいなら問題なさそうですね。

Answer 1

解説
温タオルで拭いた後に水分が残っていると、身体の熱が奪われてしまいます。
また、水分が蒸発する際に気化熱が発生するため、患者さんのエネルギーを余分に消耗してしまいます。
目に見えて濡れていなくても、拭いた部分を乾拭きすることを忘れないようにしましょう。

清拭中は、最低限の露出を心がけ、拭いている以外の部分は乾いたタオルやタオルケットで覆います。
温タオルを当てると、当てた直後は温刺激で心地良いですが、だんだんタオルの温度が下がっていくと不快であるばかりか、身体を冷やしてしまいます。

全身清拭は、ベッド上安静の患者さんにも行える体力消耗の少ない清潔ケアです。
ただし、微熱や倦怠感があるなど、いつもと体調が異なるときは控えたほうがよいでしょう。
体動や温冷の刺激により、さらに体調を悪化させる恐れがあります。
それでも患者さんの希望が強かったり、何日間も清潔ケアが行えていなかったりするときは、部分清拭がよいでしょう。
両足を温タオルで包むだけでも、心地良さを得ることができます。

Question3 注意を要する患者の全身清拭に関して誤っているのはどれ?

1.意識がない患者の全身清拭を行う場合、患者に協力してもらうことはできないため、看護師2人体制で実施する。
2.ドレーンやチューブ類が挿入されている患者では、その抜去予防のため、衣服の着脱は挿入側から行う。
3.ドレーンやチューブ類の固定テープを貼り直すのは、全身の清拭が終わってからにする。

ドレーンやチューブ類が抜けてしまったら一大事ですから、抜去予防が重要ですね。

Answer 2

解説
挿入されているドレーンやチューブ類は、抜去はもちろんのこと、引っ張られたり屈曲したりすることのないよう注意します。
そのため、衣服の着脱は、衣服にたるみを作り余裕を持たせた状態で行います。
脱ぐときは先に挿入していない側を脱ぎ、次に挿入している側を脱ぎます。
着るときは、先に挿入している側から着て、次に挿入していない側を着ます。
一時的にでもヘパリンロックできるようであれば、ライン類を1本でも減らしておくとよいでしょう。

ドレーンやチューブ類の固定テープを交換する頻度は施設により異なりますが、清拭する日とタイミングが重なっているときは、清拭時に交換できると患者さんにとっても楽です。
ただし、固定テープを貼り替えるのは全身の清拭が終わってからにします。
清拭中にテープが濡れてしまったら貼り直すことになり、お互いにとって負担になるからです。

意識がない患者さんなど全介助を要する場合は、全身清拭も2人体制で行うようにします。
ドレーンやチューブ類の抜去リスクを下げるだけでなく、患者さんの全身状態を観察する目も増えることになるからです。


安全・安楽な清潔ケアのためには、おろそかにできないポイントがいくつもありますね。

全身清拭を心待ちにしている患者さんの思いにこたえる・・・これも看護師として忘れてはならないことね。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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