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ナースが知りたい!くすりの知識 日本で唯一のマクロライド系抗菌点眼薬 アジスロマイシン水和物点眼液(商品名アジマイシン点眼液1%)

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マクロライド系の抗菌点眼薬が新登場したと聞きました。
「抗菌点眼薬といえばキノロン系」というイメージですが、そこにマクロライド系も加わったことは朗報ですね。

使える系統の幅が広がれば耐性も生じにくいことになるから、その点でもメリットは大きいわね。
今回は、2019年9月に販売開始された、日本で唯一のマクロライド系抗菌点眼薬アジスロマイシン水和物点眼液(商品名アジマイシン点眼液1%)を紹介するわ。

結膜や眼瞼への良好な移行性・滞留性を認める

結膜炎は眼球を覆う結膜(まぶたと眼球の間の薄い膜)、眼瞼炎は眼瞼(まぶた)に生じる炎症で、細菌性のものには抗菌薬で治療を行うのよね。
従来は、抗菌スペクトルが広く、眼内移行性も比較的高いキノロン系抗菌点眼薬がよく使われてきたわ。

しかし、他の選択肢となる抗菌点眼薬が少ない状況で、キノロン系を使い続けることによる耐性化が懸念されていたの。
アジスロマイシン水和物点眼液は、そうした状況にあって国内唯一のマクロライド系抗菌点眼薬として登場したというところに、まず大きなバリューがあると思うわ。

作用機序としては、細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し、細菌の蛋白合成を阻害し、バイオフィルムの形成を抑制することで抗菌作用を発揮するというものよ。
また、添加剤として両親媒性の合成高分子化合物ポリカルボフィルが配合されたDDS(ドラッグデリバリーシステム)製剤であり、ウサギを用いた実験で結膜・角膜・眼瞼への良好な移行性および滞留性が認められたということよ。

効能・効果

<適応菌種>
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、コリネバクテリウム属、インフルエンザ菌、アクネ菌

<適応症>
・結膜炎
・眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎

用法・用量

<結膜炎>
通常、成人および7歳以上の小児には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼する。

<眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎>
通常、成人には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回12日間点眼する。

最初の2日間を過ぎた後は、既存薬に比べて少ない点眼回数で治療可能なことも特徴ね。
1日1回の点眼で済むという利便性の向上は大きいと思うわ。
なお、疾患により点眼日数が異なることも押さえておきましょう。

使用上の注意、副作用

本剤は粘性がやや高いため、普通の点眼液に比べたら点眼しにくさがあると思うわ。
そのため、添付文書にも「キャップをしたまま点眼容器を下に向け、数回振ってからキャップを開けて点眼すること」と書かれているの。

主な副作用としては眼刺激や眼掻痒症(頻度1~5%未満)、重大な副作用としては角膜潰瘍などの角膜障害、ショックやアナフィラキシー(頻度不明)が報告されているわ。
ショックやアナフィラキシーの徴候である紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫などにも注意しておきましょう。


点眼薬はセルフメディケーションとして使うことが多いですから、患者さんの自己管理の下では用法が適当になってしまいがちかもしれませんね。

不適正な使用は耐性化のリスクにつながるわけだから、そのことも踏まえて患者さんへ説明しましょう。

参考文献
アジマイシン点眼液1% 添付文書.
※効能・効果・使用上の注意等、医薬品の最新情報につきましては、各製品の添付文書等をご参照ください。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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