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スギ花粉の季節到来! 2020年の花粉飛散量は多い? 少ない?

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例年、2月~5月頃になると花粉アレルギーによるさまざまな症状に悩まされる人が多くなります。その原因はスギ花粉。前年夏の気象条件が大きく影響するといわれる花粉の飛散量ですが、2020年はどうなるのでしょうか。

花粉症患者さんが増えている理由

花粉症患者さんは年々増加しており、その有病率は約25%、4人に1人といわれています。花粉によるアレルギー症状は多様な植物が原因となりますが、なかでも国内の花粉症患者さんの約70%はスギ花粉が原因で、特にスギの人工林が多い関東や東海地方で有病率が高いのが特徴です。

近年は花粉が少ないスギ苗木への植え替えも進められていますが、スギ林全体に占める割合は少なく、戦後に植えられ、伐期齢に達したスギの木からは毎年多くの花粉が飛散しています。

しかし、花粉症の問題は原因であるスギの木を伐採すれば終わるわけではありません。花粉症患者はハウスダスト・ダニアレルギーを合併するケースも多いといわれています。
子どものうちからハウスダスト・ダニ対策と花粉症対策を並行して行うこと、すでに花粉症を発症している人は、症状を悪化させないための生活習慣や住居環境の改善が重要となります。

2020年のスギ花粉飛散量は?

2月~5月にかけて飛散するスギ花粉の量は、前年夏の気温と日照時間、雨量が大きく影響します。気温が高い、日照時間が長い、雨量が少ないなどの条件がそろうほど、翌年の飛散量が多くなります。

地域によっても異なりますが、2019年の初夏は、スギの木が多い関東で梅雨明けが遅く、雨量が多く日照時間も短いシーズンでした。関東では8月に入ると厳しい暑さが続きましたが、九州を中心に記録的な大雨となるなど、北日本から西日本は気温が平均を下回る時期も多くなりました。

そのため、2020年のスギ花飛散量は全国的にみると例年よりも少なく、スギが多い関東、東海地域ではやや少ない(70%)と見込まれています。
一方、東北地域の一部、北海道では多い予想で、特に北海道では前シーズン比300%と予測されています。
北海道はスギの木が道南一部に限定されているため、もともと花粉症患者さんは少ない地域ではありますが、今年から症状が出てくる人もいるため、注意が必要です。

花粉症の治療は早めがポイント

花粉症は生命に影響を及ぼす疾患ではないものの、さまざまな症状がQOL低下に直結します。花粉による主なアレルギー症状は、アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎で、症状が強くなるとスギ抗原成分が鼻から喉に流れて喉のかゆみや咳を引き起こすこともあります。炎症反応による発熱やだるさなどが出て生活にさまざまな支障が起こります。

QOLに関しては、花粉の飛散量にかかわらず低下することがわかっています。また、花粉症の症状が労働生産性を低下させる報告もあるため、症状コントロールは非常に重要となります。

内服による治療では、第2世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬は花粉飛散予測日または症状が少しでも現れた時点で開始し、その他の薬剤では飛散予測日の1週間前をめどに治療を始めるのがポイントです。すでに花粉症の人は早期の受診で症状の予防に努めましょう。

●抗ヒスタミン薬による鈍脳に注意

症状が軽く、受診のタイミングがない人は症状を抑えるために市販薬を使うこともあるでしょう。その場合、第1世代抗ヒスタミン薬は、脳機能低下の副作用が起こりやすく、眠気や集中力、判断力が低下する鈍脳が起こることも知られているため注意が必要です。

毎年スギ花粉によるアレルギー症状に悩んでいる人は、スギ花粉の季節が終わるタイミングで舌下免疫療法を始めるのも一案です。看護師でシフト勤務の人は生活リズムが一定でなく、毎日薬を服用するのが難しい面もありますが、長期にわたって症状の改善が期待できる治療です。
そのほか、医師と相談して自分の仕事や生活を考えて負担が少なく、QOLや労働生産性が維持できる治療法を選択しましょう。

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参考資料

厚生労働省:的確な花粉症の治療のために(第2版)

日本アレルギー学会・厚生労働省:アレルギーポータル

南由優ほか:スギ花粉症患者の労働生産性と症状・QOLの関連―2008年と2009年の比較―.日本鼻学会会誌,49(4):p.481-489, 2010.

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