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AED・心肺蘇生法のポイント|クイズで学ぶ看護手技

仕事に役立つ看護手技 > 救急 編

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この間、街中で倒れた人が救急搬送されているのを目にしました。
いざ自分がそのような瞬間に立ち会ったとき、迅速に動けるかどうか不安です・・・。

医療に携わる者として、院外でも心肺蘇生法を含む応急救護に対応できるスキルと心構えを持っておきたいものね。

Question1 一次救命処置に関して正しいのはどれ?

1.対象者の身体を仰向けにしてから意識レベルを確認する。
2.意識がなく正常な自発呼吸がみられない場合は、直ちにAEDを手配し、胸骨圧迫を開始する。
3.プライバシーを保護するため、できるだけ少人数で対応する。

「呼びかけ」も「AED」も、人命救助の際には必須ですよね。

Answer 2

解説
まずは倒れている人に声をかけたり、肩を軽くたたいたりして意識レベルを確認します。
大きな外傷を負っていたり頸椎を損傷していたりすることも考えられるため、一概に仰向けにすべきとは言い切れません。
判断に迷う場合は、身体を動かさずに救急隊の到着を待つという選択肢もあります。

最近では、街のあちこちでAEDを目にするようになりました。
できるだけ早く救命処置に移ることが生存率を高めることにつながります。
ただし、自発呼吸がみられる場合は、AEDを使用せずそのまま救急隊を待ちます。

人命救助においては、AEDを運ぶ、救急車を呼ぶ、胸骨圧迫を交代しながら実施するなど、やるべきことがたくさんあるため、十分な人手が必要です。
プライバシーの確保はもちろん大切ですが、あくまでも優先すべきは人命です。

Question2 胸骨圧迫に関して誤っているものを全て選んでください。

1.胸骨圧迫は骨折などのリスクを伴うため、医療従事者でなければ行うべきでない。
2.胸骨圧迫の適切な速度は60~80回/分とされている。
3.胸骨圧迫中の人工呼吸は、必ずしも行わなくてよい。

「胸骨圧迫と人工呼吸はセットで」と習った覚えがありますね。

Answer 1、2

解説
胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、十分な力強さと速度で行わなければ効果が得られません。
具体的には5cm以上(小児の場合は胸の厚さの約1/3)胸が沈み込む強さで圧迫します。
5cmというとクレジットカードの縦の長さくらいですから、かなりの力が必要です。
圧迫部位に手掌基部(手のひらの肉の厚い部分)を置き、もう一方の手のひらを重ねてから、実施者の体重が垂直に加わるよう体勢を整えます。
圧迫の速度は100~120回/分とされ、絶え間なくテンポよく行う必要があります。
実施者が1人では難しいため、2人以上で交代しながら行うことが望ましいといえます。

胸骨圧迫は救命救急に欠かせないスキルで、一般の人でも行うことができます。
地域の消防署などで心肺蘇生法を学ぶ講習会が定期的に開かれており、広く市民に知識とスキルを身につけてもらうことが期待されます。

2015年に改訂された「JRC蘇生ガイドライン」では、人工呼吸の技術に習熟していない場合などは、必ずしも心肺蘇生において人工呼吸を実施する必要はないとしています。
人工呼吸に戸惑って救命処置が中断するくらいなら、絶え間なく胸骨圧迫を続けることのほうが大切だということです。
人工呼吸を実施可能な場合は、胸骨圧迫と人工呼吸を30:2の割合(胸骨圧迫を30回したら、人工呼吸を2回)で実施し続けることとされています。

Question3 AEDの電極パッドの貼付方法に関して正しいのはどれ?

1.対象者の身体が汗で濡れていたため、それを拭き取ってから電極パッドを貼付した。
2.対象者の身体にあったニトログリセリンパッチをはがさず、その上から電極パッドを貼付した。
3.小学生の対象者に小児用電極パッドを貼付した。

小学生だと、電極パッドは小児用と成人用のどちらを使うべきなのでしょう?

Answer 1

解説
身体に汗や汚れが付着していると、電極パッドが密着せず、はがれやすくやります。
また、電気が水滴を伝って逃げてしまい十分な通電効果が得られなかったり、逆に熱傷の原因になったりするおそれもあります。
そのため、必ず水分を拭き取ってから電極パッドを貼るようにしましょう。

また、貼付薬の上から電極パッドを貼り付けたときも、上記のような現象が起こるおそれがあります。
電極パッドを貼るべき位置に貼付薬や湿布剤などがあった場合は必ずはがし、さらに肌に残った薬剤を拭き取るようにします。

AEDの小児用電極パッドは、1歳未満の乳児を含む未就学児に対して使用するものです。
小学生以上の対象者には小児用だとサイズが小さく、通電効果が不十分になる可能性があるので注意しましょう。


とっさの判断でAEDを正しく使用するため、知っておくべきポイントは少なくありませんね。

医療従事者が現場に遭遇したら、周囲の人を積極的にリードして救命につなげたいものね。

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監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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