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飯田恭子先生の 「明日使える」ナースのための英語Lesson 第5回 診察室での会話 診察介助

医療英語 > ナースのための英語Lesson

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 診察室では、医師の診察がスムーズに進むように補助する役割があります。患者さんに的確な指示をしたり、これからの行為を伝えたりすることが重要です。日常的に行っていることではありますが、英語で伝えるとなると、言葉に詰まってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

 今回は、診察介助の会話例からポイントを紹介します。

【今回の場面】

身体のだるさを訴えて来院したスミスさん。事前の問診でだるさと軽い咳、胃の不調を訴えていた。診察の番になり、スミスさんを診察室に案内した。

〈会話例〉

プリーズ ゴー トゥ コンサルテーション ルーム ナンバー ワン
Please go to consultation room number one.
1番の診察室へお入りください。

オーケー
Okay.
わかりました。

プリーズ テイク ア シート
Please take a seat.
こちらに座ってください。

サンキュー
Thank you.
わかりました。

ザ ドクター ウィル リッスン トゥ ユア ハート
The doctor will listen to your heart.
今から医師が胸の音を聞きます。

リフト アップ ユア シャート アンド イクスポーズ ユア チェスト
Lift up your shirt and expose your chest.
シャツを上にあげて、胸を出してください。

アイ ウィル
I will.
わかりました。(少し手間取る)

レット ミー アシスト ユー
Let me assist you.
お手伝いします(シャツを上げる介助をする)。

ナウ ブリーズ イン アンド アウト スローリー
Now, breathe in and out slowly.
息をゆっくり吸ったり吐いたりしてください。

ザ ドクター ウィル エグザミン ユア バック
The doctor will examine your back.
次に医師が背中を診ます。

プリーズ ターン アラウンド
Please turn around.
後ろを向いてください(後ろを向くように介助する)

~胸部と背部の聴診後、腹部の診察~

ライ ダウン オン ザ ベッド、フェイス アップ
Lie down on the bed, face up.
ベッドで仰向けに寝てください。

ウィズ マイ クローズズ オン?
With my clothes on?
服を着たままで?

イエス。
Yes.
ウィズ ユア クローズズ オン
With your clothes on.
はい。
着たままで。

エクスポーズ ユア ストマック アンド リラックス
Expose your stomach and relax.
おなかを出してリラックスしてください。

~腹部の診察が終了し、医師から採血の指示が入る~

アイム ゴーイング トゥ テイク ア ブラッド サンプル,
I’m going to take a blood sample,
プリーズ ウェイト イン ザ ネクスト ルーム
please wait in the next room.
採血をしますので、隣の部屋で待っていてください。

アイ アム スケアード オブ ショッツ
I am scared of shots.
私は注射が怖いです。

アイ アンダースタンド ユー アー スケアード オブ ショッツ
I understand you are scared of shots.
注射が苦手なのですね。

イット ウィル ビー オーバー スーン
It will be over soon.
すぐに済みますから。

ポイント1:医師がすぐに診察に入れるように準備する

 診察時には、今回の会話例の患者さんのように聴診を行うだけでなく、患者さんによってさまざまな準備が必要となります。

■使用例■
 テイク オフ オール ユア クローズズ アバブ ザ ウエスト
・Take off all your clothes above the waist.
 ストリップ トゥ ユア ウエスト
・Strip to your waist.
 服を脱いで上半身裸になってください

 レット ミー イグザミン ユア チェスト
・Let me examine your chest.
 胸を出してください。

 ロウワー ユア パンツ
・Lower your pants.
 ズボンを下げてください。

 テイク オフ ユア ソックス
・Take off your socks.
 靴下を脱いでください

 プット ユア ニーズ アップ
・Put your knees up.
 膝を立ててください

などがあります。また、ベッドに仰向けに寝てもらうときには、“Face up”“Face down”のほかに、“Lie on your back”(背中を下にする)を使うこともできます。このほか、右を下にして横向きになる場合には、“Lie on your right side”(左が下のときは、“Lie on your left side”)を使います。

ポイント2:患者さんに安心感を与える一言を

 診察を受ける際、次の行為を知らせてもらうだけでも患者さんは安心します。日常の診療で患者さんの介助をするときは、必ず声がけをしています。同じように外国人の患者さんに対しても安心を与える一言が大切です。

 今回の会話例では、聴診時に患者さんがシャツを上げるのを手間取っていました。介助をするときには、「Let me assist you to ~」と声がけをしてから行うようにしましょう。assistは、「患者さんを主体にして医療従事者がその間を補助的に援助する」という意味合いで使われます。似た意味を持つ単語の「help」には、「仕事を分担する」というニュアンスが含まれています。

 注射が嫌いだと訴える患者さんに対しても、I understand you are scared of shots.やIt will be over soon.と、一声かけることが患者さんの安心感につながります。

今回紹介した会話の用語解説

consultation roomコンサルテーション ルーム  診察室
consultとは、「専門家の意見や忠告を求める、診察を受ける」という意味。consultingコンサルティング roomとも言う。

breatheブリーズ  呼吸をする
breatheは、breathブレス(息)の動詞形。breathe の名詞化はbreathingブリージングで、次のように使われる。

(例)
artificialアーティフィシャル breathing:人工呼吸(artificial=人工の)
reathing difficulty:呼吸不全、呼吸困難

exposeエクスポーズ  露出、曝露
洋服を脱いでおなかを露出するという意味で使われる場合と、紫外線による曝露(UV-ray exposureエクスポージャー)などの意味で使われる場合があります。


 今回は診察室の場面を紹介しました。看護師は、診察をスムーズに進めるために患者さんの介助を行いますが、The doctor will listen to your heart.など、今から何を行うのか説明したり、Let me assist you.と、介助の前に一声かけたりする配慮が求められます。

(コラム)覚えておこう! 病気を表す単語〈脳神経系疾患&循環器疾患〉

 疾患名は非常に多いですが、最初は主な病気から覚えていきましょう。

〈脳神経系疾患〉
・脳卒中 brain strokeブレイン ストローク
・脳血栓 cerebral thrombosisセリーブラル スロンボーシス
・脳梗塞 cerebral infarctionセリーブラル インファークション
・クモ膜下出血 subarachnoid hemorrhageサブアラクノイド ヘモリッジ
・脳震盪 brain concussionブレイン コンカッション
・脳腫瘍 brain tumorブレイン チューモア

〈循環器疾患〉
・不整脈 arrhythmiaアリズミアirregular heartbeatイレギュラー ハートビート
・狭心症 angina pectorisアンジャイナ ペクトリス(アンギナ)
・心筋梗塞 myocardial infarctionマイオカーディアル インファークション(MI)
・心不全 heart failureハート フェイリャー
・高血圧 high blood pressureハイ ブラッド プレッシャーhypertensionハイパーテンション
・心臓発作 heart attackハート アタック

 brainは、脳のほかに「頭脳」、「知的指導者」などの意味を持っています。cerebralは、解剖的に大脳を示す形容詞です。脳卒中はcerebral apoplexyアパプレクスィから、「アポ」と略されますが、現在、「アポ」はあまり使用されず、strokeストロークが使われています。


監修:飯田恭子
AFS8期生。神戸女学院大学英文学科卒業、東京大学理科Ⅱ類から医学部保健学科、同大学院博士課程修了。保健学博士。東京都立保健科学大学大学院教授を経て、現在、首都大学東京名誉教授、日本医療科学大学保健医療学部長を務める。
主な著書:「カレントメディカルイングリッシュ」「カタカナでわかる医療英単語」(医学書院)、「ナースのための早引き看護用語・略語ハンドブック」「早引き看護・カルテ用語事典」(ナツメ社)など

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