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静脈内注射のポイント|看護あるある手技Q&A

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

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静脈内注射がニガテなんですが、頻繁にヘルプを呼ぶのも気が引けます。
どうしたら上達できますか?

ニガテ意識を持たない事ね。
自分の技術に自信が持てないと、さらに患者さんに痛い思いをさせる悪循環にはまるわよ。
「確実に狙いを定めてスッと」がポイントよ!

リコ:静脈内注射のとき、血管が逃げてしまって・・・針を刺してからグリグリ動かしたら、患者さんに怒られちゃいました・・・。

ヨシミ:上手く刺せない事は確かにあるわね。でも、静脈内注射をする機会は多いんだし、注射のたびに必要以上に痛い思いをさせていては看護師失格よ。毎回ヘルプの看護師を呼ぶのも一人前とは言えないわ。今回は静脈内注射の基本の見直しとコツを確認してみましょうか。


静脈内注射は効果が早いからこそ注意が必要

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まずは静脈注射の注意点ね。

静脈内注射は薬液を静脈内に直接注入するわけだから、薬理作用の発現はとっても速やかよ。
そのぶん、副作用を引き起こすリスクも高いから、ワンショット静注できる薬剤は限られているわ。
特にカリウム製剤のワンショット静注で心停止を招いたという事故はたびたび報告されているから、まかり間違ってもミスのないように!
もっとも、そうした事故が起こる可能性があるのは、普通は点滴ルートからの混注ミスだと思うけれどね。

静脈内注射の刺入角度は15~20度!

採血のときには血管選びにこだわったけれど、静脈内注射ではどうかしら。
基本的に表在静脈であればどこからでも可能だけれど、

  • 前腕の肘正中静脈
  • 尺側皮静脈
  • 橈側皮静脈

が基本ね。
この辺りなら、比較的表面にありながら太くて弾力性に富み、蛇行も少ないから。
場合によっては外頸静脈なんかに刺すこともあるけれど、ビギナーのうちは基本に徹しましょう。

標的が定まったら、刺入部位から数cm末梢方向に離れた部分の皮膚を、注射器を持った方とは反対の手で手前に引っ張るようにすると、静脈が逃げてしまいにくくなるわよ。
ただし、強く引っ張りすぎると静脈が見えにくくなるので要注意ね。

駆血帯をしても静脈が見えにくい場合は、

  • 注射する静脈の末梢方向から注射部位にかけて皮膚をさする
  • 温かいタオルを当てて注射する静脈を温める
  • 末梢部(手のひらなど)を揉む
  • 注射するほうの腕を心臓より下げてもらう

といった方法で静脈を怒張させ、見やすくする方法を試してみて。

静脈注射

刺入の角度は、どのくらいがいいかしら。皮膚の構造は外側から表皮、真皮、皮下組織となっていて、表在静脈は皮下組織の中を通っているわね。
この中に針を通すためには、15~20度に寝かせることが必要よ。
この角度を確実に保つためにも、平らで支えやすい前腕を注射部位に選ぶことは理に適っているのよ。

痛い注射と痛くない注射、どこに差がある?

注射に関しては、できるだけ痛くないように終えられる上手な看護師と、そうではない下手な看護師とは歴然とした差があって、患者さんの間で「あのヘタな看護師だけには当たりたくない」なんて悪い評判が立つこともあるわね。

下手な看護師は技術に自信がないものだから、怖がりながらソロソロと針を進めて、余計に患者さんを痛がらせるという悪循環にはまることも多いわね。
そりゃ、皮膚や血管壁をゆっくりと突き破っていくのは痛いに決まっているのだから、自信をもってスッと刺せるようにしたいわね。

恐るおそる刺している雰囲気が患者さんに伝わると、変に身構えることで痛みを感じやすくなったり、筋肉が緊張して刺しにくくなったりするから、看護師の態度はけっこう重要なのよ。
「世間話をしているうちに、いつの間にか注射が終わっていた」と患者さんに感じさせるくらい、確かな技術に裏打ちされた余裕の雰囲気を醸し出したいものね。

針を刺して血管に当たらなかったとき、針を少し引き戻してから左右に動かして血管を探ることがあるわね。
できるだけ一発で刺せるほうがいいけれど、百発百中とはいかないものね。
いったん針を抜くよりは痛みが少ないと言われているけれど、患者さんに不安や不快感を与えるおそれもあるから、「これから少しだけ中で針を動かして、血管に届かせますね」などと説明してからやったほうがいいと思うわ。

最後に、2回やり直してもうまく刺せなかったら、すぐにヘルプを呼ぶこと。
患者さんは看護師の練習台じゃないからね。


う~ん、痛くない注射への道は果てしないですねえ。

患者さんによっても血管の状態から刺しやすい方、刺しにくい方がいるし、いろいろなケースに対応できるようになるには練習あるのみね!

そうします。
いつか、同僚からも頼られるようなIVナースになりたいですね。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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