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輸液ルートの固定方法

仕事に役立つ看護手技 > 注射・点滴 編

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輸液ルートを固定するにあたって、注意すべきポイントは何ですか?

抜去予防は当然の大前提として、ルートトラブルによる閉塞予防、固定によるスキントラブルの予防、刺入部や接続部からの感染予防にも注意しましょう。

リコ:輸液ルートを確実に固定しようとすると、患者さんの腕がテープだらけになってしまいます。
もっと効率良く、それでいてしっかりと固定する方法はありませんか?

ヨシミ:輸液ルートの固定はもちろん大切だけれど、過剰にテープを貼り付けて患者さんの負担になることは避けないとね。
引っ張っても抜けない安定感ある固定を、最低限の貼付で実現するにはどうしたらいいかしら?

過剰なループはルート閉塞を招くかも?

輸液ルートを固定するからには抜去が起こらないように・・・というのが大前提だけれど、どういう方法が適切なのか考えていきましょう。

まずは、留置針を固定しながら、挿入部を透明フィルムドレッシングで密閉するわね。
このとき、周囲に補強用テープがついていないタイプの透明フィルムドレッシングの場合は、末梢側の一辺に固定用のテープを貼りつけるのもオススメよ。
留置針の針基は立体的ですき間が生まれやすいから、チューブも含めて包み込むように固定してね。

次に、チューブでループを作って固定しましょう。
ルートの長さを十分に保つことで、体動などでルートが引っ張られても、留置針に直接的な力が加わらずに済むわ。
その結果として、カテーテルの抜去を予防できるというわけね。
具体的には、延長チューブでループを1つ作るように巻き、それを覆うようにテープで固定しましょう。
あるいは、末梢側に延びたチューブを体幹側に戻すかたちでU字型にし、テープで固定する方法もあるわね。

このとき気をつけてほしいのが、ループの作りすぎ。
抜去を防止しようとするあまり、ループを何個も作ってはダメよ。
粘性の高い輸液の場合はスムーズに輸液できなくなるおそれがあるし、場合によっては閉塞など大きなルートトラブルにもつながりかねないからね。

スキントラブル予防の観点も忘れずに!

輸液ルートの固定では、抜去予防だけでなくフィルムドレッシングやテープ貼付によるスキントラブルを予防することも大切ね。

例えば、ありがちな話だけれど、抜去を予防しようという意識が強すぎて、やたらとテープをベタベタ貼ってしまう。
しかも、皮膚にぎゅうぎゅうと押しつけるかたちで。
皮膚保護の観点からして、これはかなりダメな方法だということはわかるわよね?

接続部による皮膚の圧迫を緩和するため、クッション性のあるテープを下に敷くようなかたちで貼る方法もあるわ。
接続部と皮膚の間にクッションが入ることで、皮膚へのダメージをやわらげることができるというわけね。
そのうえで、全体をフィルムドレッシングで包み込むように固定するの。
ただし、未滅菌のテープを使うと、血流感染のリスクになるから注意が必要よ。
このテクニックを使う場合は、必ず滅菌済みのテープを用いましょう。

フィルムドレッシングやテープには、汗や滲出液の吸収機能があるもの、抗菌作用を発揮するものなど、さまざまなタイプの製品があるから、状況に応じて適切なものを選択する姿勢も持っておきたいものね。


なるほど。
抜去予防にばかり気をとられて、ほかのことがおろそかになるというのはありがちですよね。
特に皮膚の脆弱な高齢患者さんでは注意しなくちゃ、と思いました。

輸液ルートの固定については、施設全体で方法が統一されていないとか、決まりがあっても個々の看護師が自己流でやってしまうとかいう話も聞くわ。
単にルートを固定するというだけのことでも、注意すべきポイントがたくさんあることを知っておきましょう。

監修:医療法人社団航洋会 目黒通りハートクリニック 理事長/院長 安田洋先生

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