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フィールドは地域へ~認定看護管理者のやりがい

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日本看護協会が認定する認定看護管理者は、認定制度発足から20年目を迎え、その数は3,000人を超えました。地域包括ケアシステムの構築を推進するうえで看護のキーマンとなる認定看護管理者。その役割は時代とともに変化しています。

認定看護管理者の役割は?

認定看護管理者の取得者には、看護部長や副看護部長、看護師長など、組織のマネジメントに携わる看護師が多く、所属先の86.3%が病院です。病床規模で最も多いのは300~99床、次いで700床以上ですが、近年増加しているのは100149床、150~199床の病院で、5年前に比べて2倍以上増加しています。
認定看護管理者は、施設内だけでなく、地域保健、医療、福祉などの課題にどのような対応が必要かを明らかにする必要があります。その上で、組織やスタッフに働きかけて、患者さんや家族、地域住民に対して質の高い看護を提供する役割を担っています。組織としての目標を達成するには多くのスタッフの力が必要であり、それを引き出す、つまり職場の環境を整えることも認定看護管理者の重要な仕事です。経営者としての視点、地域保健、医療を考える視点など、多方面から客観的に問題をとらえ、意見を聞きながら言葉と姿勢で示していくことが大切です。また、明確な目標と軸となる看護観をスタッフに浸透させる発信力も求められるでしょう。病院で働く医療従事者のなかで最も多いのは看護師であり、患者さんに1番近い存在でもあります。人材育成力と管理能力は、病院の看護の質に直結するものであり、認定看護管理者はその資質を認められた看護師といえるでしょう。

認定看護管理者になるには?

認定看護管理者は、看護師としての実務経験5年以上で、以下の要件を満たす場合に認定審査を受けることができます。

(1)認定看護管理者教育課程サードレベル修了者
(2)看護系大学院で看護管理を専攻し、修士課程を修了後実務経験が3年以上ある者
(3)看護師長以上の職位で管理経験3年以上。看護系大学院で看護管理を専攻し、修士号を取得している者
(4)看護師長以上の職位で管理経験3年以上。大学院において管理に関連する学問領域の修士号を取得している者

認定審査は書類審査と筆記試験で合格者は認定証の交付を受けることができます。このうち(1)の認定看護管理者教育課程は、日本看護協会が定めるファーストレベル150時間、セカンドレベル180時間、サードレベル180時間の3課程から構成されています。認定看護管理者になるには、サードレベルまでの計510時間の教育課程を修了する必要があります。

組織をつなぎ活躍のフィールドも拡大

看護管理者は所属する組織の管理や看護の質の向上を目指した取り組みだけでなく、地域全体をみる役割も求められています。地域包括ケアシステムは、自施設で完結するものではなく、他施設の看護、地域に戻った後の患者さんの生活を知ることも看護の質の向上に欠かせないものです。組織のつながりを作り出すその先陣を切るのが看護管理者の役割でもあり、管理者自身が外に出て他施設の看護管理者との交流をはかるなど、互いにつながる必要があるといえるでしょう。特に認定看護管理者は、地域の看護管理者に働きかけ、地域の医療、看護を創造する役割も担っています。地域の研修会で講師を務めたり、交流の機会を作って参加を呼びかけたりと、地域の看護全体の質を高めるための発信者としてそのフィールドはさらに広がり、今後ますます期待される存在といえます。
また、認定看護管理者自身だけでなく、認定看護師などのスペシャリストが地域で活躍できる場をつくるのも管理者の重要な仕事といえます。仕事へのモチベーションを高めて、活躍する人材を地域に増やすこと、その成果はすぐには現れにくいものですが、ひとりの力を組織の力、地域の力へと変えていくことができるのは、認定看護管理者の醍醐味といえるでしょう。

参考
日本看護協会ニュースリリース
日本看護協会:認定看護管理者

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